2026/10/08
カードローンの返済方法は?返済額の決まり方と早く完済するコツを解説
執筆者:柴田充輝
カードローンを利用するうえで気になるのが、毎月いくら返すのか、いつ返し終わるのかという点ではないでしょうか。カードローンの返済は、「返済方式(いくら・いつ返すか)」と「返済方法(どこから返すか)」の2つを押さえればシンプルに理解できます。
この記事では、返済額の決まり方や利息の計算、完済までの期間、早く返し終えるコツなどを解説します。
カードローンの返済は「返済方式」と「返済方法」で決まる
カードローンの返済で押さえるべき要素は、大きく2つに分かれます。
| 区分 | 意味 | 主な種類 |
|---|---|---|
|
返済方式 |
いくら・いつ返すか |
約定返済/臨時返済(繰上返済) |
|
返済方法 |
どこから返すか |
口座振替/ATM/振込・アプリ |
返済方式は毎月の負担額と完済までの期間を左右する要素で、返済方法は返済の手間や延滞の防ぎやすさに関わる要素です。「金額と時期」と「手段」という2階層に分けて整理すると、返済の全体像がつかみやすくなります。
毎月の返済額はどう決まる?返済方式の種類
返済方式には、毎月必ず返す「約定返済」と、余裕があるときに追加で返す「臨時返済(繰上返済)」があります。まずは約定返済が返済の土台となり、臨時返済は完済を早めるための上乗せという位置づけです。
約定返済(毎月決まった日に返す)
約定返済とは、あらかじめ定められた返済日に、決められた金額以上を返す仕組みです。この最低限返す金額を約定返済額といい、多くの金融機関では借入残高に応じて金額が決まります。残高が多いほど、約定返済額も高くなる仕組みです。
返済日には、毎月の指定日に返す方式と、借り入れの日から35日ごとに返す方式があります。方式がどちらで、毎月の指定日がいつなのかは金融機関によって異なるため、契約前に確認しておきましょう。
残高スライド方式・元利定額方式・元金定額方式の違い
約定返済額をどう計算するかには、主に次の3つの方式があります。返済額が一定なのか、それとも元金部分が一定なのかによって、月々の負担と最終的な総支払額が変わってきます。
| 方式 | 返済額の決まり方 | 特徴 |
|---|---|---|
|
残高スライド方式 |
借入残高に応じて段階的に変動 |
残高が減ると返済額も下がり、月々の負担は軽くなる |
|
元利定額方式 |
元金と利息の合計が毎月一定 |
返済額が読みやすい一方、元金の減りは遅め |
|
元金定額方式 |
元金部分が毎月一定(+利息) |
当初の負担は重いが、総利息を抑えやすい |
残高スライド方式と元利定額方式は月々の負担が軽い一方、元金の減り方はゆるやかです。元金定額方式は当初の負担こそ重いものの、元金が着実に減るぶん利息の総額は抑えられます。どの方式を採用するかは金融機関によって異なるため、申込前に必ず確認しておきましょう。
臨時返済・繰上返済(余裕があるときに追加で返す)
臨時返済(繰上返済)は、毎月の約定返済とは別に、任意のタイミングで追加返済する仕組みです。返済金は、規約に定める順序に従って充当され、貸越元金の返済にも充てられるため、その後にかかる利息を抑え、完済までの期間も短くなります。
ボーナスや臨時収入があったときに少しずつ元金を減らしておくと、総支払額を効果的に圧縮できます。残高をすべて返す一括返済も可能です。
手続きの流れは、「カードローンを一括返済するメリットや返済するまでの流れを解説」で詳しく紹介しています。
カードローンの返済方法(どこから返すか)
返済方式が「いくら・いつ返すか」だとすれば、返済方法は「どこから返すか」にあたります。主な手段は次の3つです。
| 方式 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
|
口座振替(自動支払い) |
指定口座から自動で引き落とされる |
返済忘れを確実に防ぎたい人 |
|
ATM |
コンビニや提携ATMから任意のタイミングで返せる |
繰上返済もこまめに行いたい人 |
|
銀行振込・アプリ |
スマートフォンやインターネットバンキングから手続きできる |
外出せずに返済を済ませたい人 |
口座振替は手間がかからず延滞防止に有効で、ATMは思い立ったときに返せる点が利点です。ただし、利用できる手段や手数料の有無は金融機関によって異なるため、事前の確認をおすすめします。
なお、提携ATMや手数料の詳細は「カードローン返済はATMを利用できると便利!返済時の手数料等をFPが解説」をご覧ください。
返済額と利息の計算方法
カードローンの利息は日割りで計算します。計算式は次の通りです。
利息=借入残高 × 金利 ÷ 365日 × 利用日数
例えば30万円を年15.0%で借りて30日間利用すると、利息は約3,700円になります。このとき毎月の返済額が6,000円だとすると、利息を差し引いた約2,300円だけが元金に充当される計算です。
利息は借りている日数に応じて増えるため、早く返すほど負担は軽くなります。金利別の返済総額の比較や返済早見表は、「カードローンの金利の仕組みとは?計算方法や利息の抑え方をわかりやすく解説」で確認できます。
完済までの返済期間はどれくらい?
カードローンは住宅ローンのように返済期限が決まっていない代わりに、最低限の返済額だけを払い続けると完済が長期化しやすい商品です。
例えば残高30万円を年15.0%で借り、毎月6,000円だけ返し続けると、完済までは約6年7ヶ月かかり、総返済額は約47万円(うち利息は約17万円)にのぼります。残高が減ると約定返済額も下がる方式の場合、返済期間はさらに延びる点にも注意が必要です。
借りる前に返済シミュレーションで完済時期と総支払額を確かめておくと、無理のない計画を立てられます。期間を短くする具体的な方法については、「カードローンの返済期限は短縮できる?返済期間短縮のためにすべきことを紹介」をご覧ください。
返済を早く終わらせる4つのコツ
利息を抑えて早く完済するには、次の4つが有効です。
- 借入額を必要最小限にとどめる
- 余裕があるときに繰上返済する
- 約定返済額を増額する
- 金利の低い借入先を選び、借り換えやおまとめを検討する
さきほどの30万円(年15.0%)の例では、毎月6,000円を返し続けると完済まで6年7ヶ月、利息は約17万4,000円かかります。毎月の返済額を12,000円に増やすと完済は約2年7ヶ月に縮まり、利息は約6万2,000円です。つまり、利息の差額は約11万2,000円です。
- ※毎月定額(元利定額)で返済した場合の試算
増額した分は全額が元金に充当されるため、元金が減るほど翌月以降の利息も減り、効果が積み重なっていきます。毎月の増額が難しい場合でも、借入から半年後に5万円を一度だけ繰上返済すれば、完済は1年6ヶ月早まり、利息は約6万1,000円減ります。あわせて、返済日のリマインダー設定や口座振替の活用で延滞そのものを防ぐことも大切です。
返済が遅れる・できないときはどうなる?
返済が遅れると、まず遅延損害金が発生します。遅延損害金は通常の利息に代わって発生するもので、利率は年14.0%〜20.0%程度と、通常の借入利率より高めです。金額は「借入残高 × 遅延損害金の利率 ÷ 365日 × 遅延日数」で計算します。
延滞が続くと電話や書面で督促が行われ、一般に61日以上または3ヶ月以上の延滞になると、信用情報機関に「異動」として記録されます。保証会社が代わりに返済する代位弁済が行われた場合も同様です。
信用情報機関は国内に3つあり、そのうちCICの場合、記録は契約期間中、および契約終了後5年以内は保有されます(保有期間や登録の基準は機関によって異なる)。起点は延滞した日ではなく、延滞を解消して完済・解約した日であるため、放置するほど記録の残る期間も延びていきます。この間は、新たなローンやクレジットカードの審査、スマートフォン端末の分割払いにも影響する点に注意が必要です。
返済が難しいと感じたら、放置せず借入先へ早めに相談しましょう。返済のために別のところから借りる行為は、多重債務に陥るおそれがあるため避けてください。
まとめ|返済計画をさきに決めてから借りる
カードローンの返済で押さえておきたい要点は、次の3つです。
- 返済方式(いくら・いつ返すか)と返済方法(どこから返すか)の2階層で理解する
- 利息は日割計算のため、早く返すほど総支払額は少なくなる
- 返済が遅れそうなときは放置せず、早めに借入先へ相談する
auじぶん銀行のカードローン「じぶんローン」は、返済期日を毎月の指定日と35日ごとから選べ、申込前に返済シミュレーションも利用できます。借りる前に返済計画を立て、無理のない範囲で活用しましょう。
よくある質問(FAQ)
最後に、カードローンの返済に関するよくある質問への回答です。
カードローンは早く返したほうがいいですか?
利息は日割りで計算されるため、早く返すほど総支払額は少なくなります。余裕があるときは繰上返済を活用しましょう。ただし、返済を優先しすぎて生活費が不足しては本末転倒です。手元の資金に余裕がある範囲で行うことが前提となります。
30万円借りたら毎月いくら返済しますか?
約定返済額は金融機関や利用限度額によって異なり、借入残高30万円なら月6,000円から1万円程度が一つの目安です。参考として、じぶんローンでは利用限度額10万円〜90万円の場合、借入残高30万円のときの約定返済額は月6,000円です。
返済日に口座残高が足りなかったらどうなりますか?
引落としができないと延滞扱いとなり、遅延損害金の対象になります。気づいた時点でATMなどから入金し、あわせて借入先へ連絡してください。延滞が長期化すると信用情報に影響する場合があります。返済が難しいと感じたら放置せず、早めに借入先へ相談しましょう。


