auじぶん銀行(ネット銀行) au x 三菱UFJ銀行

東京五輪で「値上がり」するもの「値下がり」するもの

執筆者:株式会社ZUU

2020年3月6日

いよいよ2020年7〜9月、東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。世界のトップアスリートたちの活躍が楽しみですが、気になるのが私たちの日々の暮らしへの影響です。五輪の開催によって値上がりや値下がりが起きる可能性があるものとはどのようなものでしょうか。

値上がりする可能性があるもの

まず値上がりする可能性があるものを見ていきましょう。

●競技開催地の宿泊費

「東京」五輪ですが、会場は都内だけではありません。千葉、埼玉、茨城、宮城、静岡、北海道など国内のさまざまな都市で分散して開催されます。こうした開催地に選ばれた都市における宿泊費は、大会前や開催期間中に価格が高まることが考えられます。

宿泊施設の料金には、需要に応じて価格が変動する「ダイナミックプライシング」が導入されつつあります。宿泊需要が多ければ多いほど、部屋在庫が少なくなればなるほど、価格は上昇します。そのため五輪開催で競技開催地の宿泊費が値上がりする可能性は非常に高いでしょう。

●国内・海外の格安航空券の価格

同様にダイナミックプライシングが導入されているものとして知られているのが、格安航空(LCC)の航空券です。五輪開催時期はさまざまな国から自国の選手を応援しようと訪日客が集まります。加えて日本各地からも、56年ぶりの日本開催の夏季オリンピックをひと目みようと人の移動が活発化するでしょう。

開催地への移動手段としてはLCCのほか、大手航空会社、鉄道などがあります。これらはいずれもダイナミックプライシングは基本的に導入されていませんが、五輪開催時においては、通常に比べて満席になる可能性も高くなるでしょう。そのようなときのために、値上がりしそうなLCCの利用も選択肢の1つとして視野に入れておくとよさそうです。

●出場選手が契約している企業の株価も?

五輪に出場する選手たちが活躍すれば、スポンサー契約している企業のイメージがよくなり、株価が上がる可能性も指摘されています。スポーツメーカーのほか、出場選手と契約している自動車・家電メーカーなど大手企業の株価の動きにも注目です。

株価が確実に上がるとは言えませんが、値上がりの期待感からオリンピック開催前はこうした企業の株式については買いが先行することも考えられます。

値下がりする可能性があるもの

逆に値下がりするかもしれないものには何があるでしょうか。

●競技が開催されない地域の宿泊費

競技開催地の宿泊費は値上がりすることが考えられますが、一方で競技が開催されない地域では宿泊ニーズが減り、この時期は安く宿泊できることになるかもしれません。そう考えれば、五輪を直接観ようと思っていない人にとっては国内旅行のチャンスとなりそうです。

●大型テレビの価格

東京五輪を自宅のテレビで観戦しようという人も少なくないはず。そしてよりアスリートたちの迫力を楽しみたいと思い、大型の液晶テレビや有機ELテレビなどを新しく購入しようと考える人も増えそうです。つまり、テレビは東京五輪の開催で一時的な特需状態になりそうです。

こうした状況を見込んで家電量販店などで価格競争が激化すれば、大型テレビなどの価格は下落傾向となると考えられています。実は既に五輪を前に買い換えのニーズが高まりつつあり、店頭価格の下落傾向は始まっています。五輪前にはもっとこの傾向は顕著となるかもしれません。

「不要なものは買わない」という視点も

このほか不動産価格に関しては、下がるといった意見や上がるといった見方、はたまた五輪とは関係ないという見解もあります。この記事で挙げた項目についても、値上がりや値下がりについて「絶対」ということは言えません。

世論の見方や市場関係者の予測ばかりを鵜呑みにせず、不要なものは買わない、という視点も忘れないようにしておきたいものです。