住宅ローンの審査のタイミングはいつ? 事前審査と本審査に分けて解説
監修者:柴沼 直美(ファイナンシャルプランナー)
2022年7月27日
住宅ローンに申込むと審査が実施されます。通常、事前審査と本審査の2つの審査がありますが、それぞれどのようなタイミングで実施されるのか詳しく解説します。
また、住宅ローンの申込みから借入れまでの流れについても紹介します。流れを把握しておくと事前に書類や手続きの準備ができるため、よりスムーズに住宅ローンを利用できます。
住宅ローン審査のタイミングについて、気になる質問とその回答についても紹介しています。ぜひ参考にして、疑問点を解消してから住宅ローンの申込みをご検討ください。
住宅ローンの審査の種類
住宅ローンの審査は、一般的に「事前審査」と「本審査」の2つの種類があります。金融機関によっては事前審査を仮審査と呼ぶこともありますが、審査する内容に関しては特に違いはありません。
審査の仕組み上、住宅ローンで融資を受ける場合は事前審査に通過しないと本審査に進めません。しかし、事前審査に通過しても本審査を通過するとは限らないため、注意が必要です。
住宅ローンの審査のタイミングは?
住宅ローンの審査では、事前審査と本審査の2つの審査が別々に実施されるため、審査を受けるタイミングも2回あります。事前審査と本審査に分けてタイミングを紹介します。
事前審査のタイミング
住宅ローンを利用する際には、まずは申込みフォームに入力することから始まります。各金融機関指定の申込みフォームに入力し、住宅ローンへの申込みを表明すると事前審査が始まります。
1~2営業日で審査結果が出ることもありますが、金融機関によっては1週間ほどかかる場合もあります。郵送で審査を申し込んだ場合はさらに時間がかかる可能性があるため、お急ぎの方は早めに審査に申し込むことをおすすめします。
本審査のタイミング
事前審査に通過した場合、本審査に進むことになります。事前審査への申込み時にも書類提出が必要になりますが、本審査に申込むときはさらに多くの書類提出を求められることが一般的です。
本審査向けの書類をすべて提出すると、本審査が始まります。審査結果がわかるまでの期間は金融機関によってさまざまです。
住宅ローンの申込みから借入れまでの流れ
住宅ローンの申込みから借入れまでは、以下の流れで進みます。
1.事前審査の申込み
2.事前審査後、審査結果の連絡
3.本審査の申込み(事前審査に通過した場合のみ)
4.ご契約のお手続き(本審査に通過した場合のみ)
5.住宅ローンの融資実行
ただし、金融機関によっては流れが異なることもあります。流れを理解して住宅ローンに申込むためにも、事前に借入れ先に確認しておきましょう。
住宅ローンの審査のタイミングに関するQ&A
住宅ローンの審査タイミングに関して、よくある質問と回答を紹介します。住宅ローンでは金融機関側は高額の融資を行うことになるため審査を慎重に実施しますが、申込む方も高額なローンを組むことになるため、慎重に審査に臨む必要があります。
紹介する質問と回答を参考に、気になる点を解消してから住宅ローンの審査に申込みましょう。
Q.借りたい日がわかっている場合はいつ住宅ローンに申し込めば良い?
買いたい物件や金額もある程度決まっている場合は、住宅ローンの審査や手続きにかかる期間から逆算して申込みましょう。
一般的には申込みから借入れまでは約1ヶ月半といわれていますが、さらに時間がかかることもあるので早めに申込むほうが良いでしょう。
本審査に必要な書類を準備する日数や、書類に不足があって再提出する日数なども必要になる可能性があります。
また、審査が終わっても借入れや契約にも時間がかかることがあります。余裕を持って臨みましょう。
Q.住宅ローンの契約後はいつから返済が始まる?
返済が始まるタイミングは、住宅ローンによって異なります。既定の返済日までに遅れずに返済できるよう、前もって金融機関に確認しておきましょう。
一般的には、融資を受けた翌月から返済が始まります。翌々月から始まる金融機関もありますが、当月から返済するケースはあまりありません。
住宅ローンの審査は早めに申し込もう
住宅ローンの審査には事前審査と本審査があり、それぞれタイミングが異なります。また、書類提出や手続きなどに時間がかかるため、申込みから借入れまでは1ヶ月半程度は見積もっておく必要があるでしょう。
なお、紹介した審査のタイミングはあくまでも目安です。書類に不備があるときは再提出を求められるため、審査時間がさらに長引くこともあります。物件がすでに決まっていて支払いの期限も決まっているときなどは、早めに申込むようにしましょう。