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住宅ローンの借換えの審査基準や審査をスムーズに進めるコツをご紹介!

監修者:内山 貴博(ファイナンシャルプランナー)

2022年7月27日

毎月の返済が負担に感じるときは、住宅ローンの借換えを検討できるかもしれません。また、利息が多すぎと感じるときも、住宅ローンの借換えをすることで状況を改善できることがあります。

借換えとは、新たな金融機関で住宅ローンを組みなおし、借りたお金で現在のローンを完済することです。金利や返済期間などの条件が変わるため、返済しやすさや利息、総返済額が変わります。

住宅ローンの借換えの審査基準にはどのようなものがあるか、審査をスムーズに進めるコツ、提出する書類も紹介するのでぜひ参考にしてください。

住宅ローンの借換え審査基準は厳しい?

一般的に住宅ローンの借換え審査の基準は、通常の住宅ローンと同じことが多いです。しかし、今までの住宅ローンの返済状況もチェックされるため、延滞している場合や延滞したことがある場合には審査に響く可能性があります。

住宅ローンの借換え審査内容

借換えの審査内容も、通常の住宅ローン審査内容と基本的には同じです。住宅ローンを提供している金融機関を対象に住宅金融支援機構が実施した調査から、金融機関では何に注目して住宅ローンの審査を実施しているのか解説します。

参考:住宅金融支援機構「2021年度 住宅ローン貸出動向調査」

返済負担率

住宅ローンの審査では、申込み者の返済能力や勤務先、担保となる不動産の時価などさまざまな要素が確認されます。そのなかでも、以前にも増して「返済負担率」に注目するようになったと回答した金融機関が72.2%ありました。

返済負担率とは、月収に対する毎月の返済額の割合です。例えば毎月の月収が40万円で、住宅ローンなどのローン返済の合計額が毎月10万円であれば返済負担率は25%(10万円÷40万円×100)です。

返済負担率の基準は金融機関によっても異なりますが、数字が低いと無理なく返済できると判断されるでしょう。

職種・勤務先・雇用形態

以前にも増して、職種や勤務先、雇用形態に注目するようになったと回答した金融機関が45.9%でした。

安定した収入があると返済を継続しやすいと考えられます。例えば、パートやアルバイトよりは正社員、中小企業よりは大企業や公的機関が安定性は高いと判断される可能性があります。

借入比率

以前にも増して、借入比率に注目するようになったと回答した金融機関が41.1%でした。借入比率とは担保価値に対する借入額の割合のことです。

例えば担保とする不動産の価値が4,000万円、住宅ローンで借りる金額が2,000万円であれば、借入比率は50%(2,000万円÷4,000万円×100)となります。借入比率が低いと、万が一返済できなくなったときでも担保を売却した金額から貸した金額を回収しやすくなるため、金融機関は安心して貸せるようになるでしょう。

住宅ローンの借換えの流れ

住宅ローンの借換えは、以下の流れで進みます。

  1. 借換え先の金融機関に申込む
  2. 事前審査と本審査通過後、現在の借入れ先に完済することを伝える
  3. 借換え先の金融機関からの融資金で、現在の住宅ローンを完済する
  4. 新しく借入れた住宅ローンの返済を開始する

借換え先の金融機関によっては、借換えの流れが異なる場合もあります。申込む前におおまかな流れについて問い合わせておきましょう。

住宅ローンの借換えの審査で必要な書類

住宅ローンの借換えの審査には、次の書類の提出を求められることがあります。

  • 本人確認書類(住民票の写し、運転免許証またはパスポート、健康保険証など)
  • 収入関連書類(源泉徴収票、住民税決定通知書または課税証明書など)
  • 物件関連書類(売買契約書、重要事項説明書、間取図など)
  • 借換え関連書類(現在お借入中の住宅ローンの返済予定表、住宅ローン返済用口座の預金通帳写しなど) など

上記は一例であり、借換え先の金融機関によっては書類が異なることもあります。スムーズに申込むためにも、事前に問い合わせておきましょう。

スムーズに住宅ローンを借換えするポイント

通常の住宅ローンを借りるときと比べ、借換えは現在の住宅ローンの完済手続きも必要になるため手続きが多く、時間もかかります。スムーズに借換えるために実施しておきたいポイントとしては、次の3つが挙げられます。

  • オンラインで申込む
  • 借換えに注力している金融機関を選択する
  • 提出書類を早めに準備しておく

それぞれのポイントについて解説します。

オンラインで申込む

書類送付などをオンラインでおこなうことができる金融機関もあります。オンラインで書類提出ができる場合、郵送での書類提出が必要な場合よりも借換えの手続きも早く進むことが多いでしょう。

一方、郵送で申込むと、書類送付も郵送になることがあります。金融機関に届くまでの時間、書類を受取るまでの時間が必要になり、手続きにかかる時間も長引きます。

借換えに注力している金融機関を選択する

借換え専用のウェブサイトなどがあると、情報を多く得られて利用しやすいでしょう。

また、現在の住宅ローンの解約する際のサポートやアドバイスも得られ、スムーズに借換えを進められる場合があります。

提出書類を早めに準備しておく

住宅ローンの借換えの際に必要となる書類は、基本的には収入関連の書類と現在の借入れに関する書類、対象となる物件に関する書類です。

金融機関のウェブサイトでは、どのような種類の書類が必要なのか詳しい情報を公開していることもあるので事前に確認しましょう。また、早めに準備しておくことで、手続きがスムーズに進みます。
参考として、auじぶん銀行の住宅ローンの場合に必要な書類は以下リンクから確認できます。なお、金融機関によって必要書類は異なる場合があるためご注意ください。

住宅ローンの借換えを検討してみよう

住宅ローンの毎月の返済額が多く、家計が厳しいときは、借換えを検討しましょう。また、金融機関のウェブサイトで提供している住宅ローンの借換えシミュレーションを試し、現在よりも利息額を減らせそうだと判断できるときも借換えを検討できます。

住宅ローンは多額の金額を借りるため、金利が少し下がるだけでも利息を大きく減らせることもあります。なお、借換えの際には銀行の融資事務手数料や、登記関連費用等が発生するため注意しましょう。しかし、そのコスト分を考慮しても借換えた方が良いというケースは少なくありません。

将来的に借換えをする可能性がある方は、借換え審査をスムーズに進めるためにも、普段から遅れずに返済することが大切です。正しく返済することで信用を積み重ね、借換えの審査の際に評価してもらえるかもしれません。

監修者:内山 貴博
顔写真:監修者:内山 貴博

プロフィール:
内山FP総合事務所株式会社代表取締役。九州共立大学経済学部非常勤講師。
大学卒業後、証券会社の本社部門に勤務後、2006年に独立。FP相談業務を中心に、セミナー、金融機関研修、FPや証券外務員の資格対策講座などを担当。専門誌や情報サイトでの執筆も。また、中小企業の経営者向けに経営と家計を融合したコンサルティング業務や、日本での生活やお金のことに疑問を抱える外国人向けのFP相談業務(英語)を開始するなど、FPとしてできることは何でも挑戦すべく、日々活動中。

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