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2026/7/28 (2024/03/29公開、2026/07/28更新)

キャッシングとは?カードローンとの違い・金利・審査までわかりやすく解説

執筆者:柴田充輝

キャッシングとは?クレジットカードでお金を借りる仕組み

キャッシングとは、お金を借りられるサービスの総称です。厳密にはカードローンも含まれますが、一般的には「クレジットカードに付帯しているお金の借り入れサービス」を指します。

クレジットカードには、買い物の支払いに使う「ショッピング枠」とは別に、現金を借り入れできる「キャッシング枠」を設定できます。このキャッシング枠を使い、提携ATMやアプリから現金を引出す仕組みがキャッシングです。同じ「お金を借りる方法」として混同されやすい「カードローン」は、クレジットカードに付帯するキャッシングとは別の金融商品である点にも注意が必要です。

キャッシングとカードローンの違い

キャッシングとカードローンは、どちらも「お金を借りるサービス」ですが、その仕組みは異なります。キャッシングは、クレジットカードに付帯する機能の一つです。クレジットカードには利用限度額(総利用枠)が設定されており、その枠の内側に「ショッピング枠」と「キャッシング枠」が含まれます。つまり、キャッシングで借りられる金額は、クレジットカードに与えられた利用限度額の範囲内に収まります。

例えば総利用枠100万円のカードでキャッシング枠が30万円なら、ショッピングとキャッシングを合わせて100万円までしか利用できません。キャッシングを使った分だけ、ショッピングに使える金額は少なくなります。

一方、カードローンは銀行や消費者金融が提供する、借り入れ専用の独立した金融サービスです。クレジットカードのような「ショッピング枠」はありません。「クレジットカードのキャッシング枠を使うのがキャッシング」「借入専用の別契約がカードローン」と整理しておくと良いでしょう。

キャッシングとカードローンの違いの比較表

キャッシングとカードローンの主な違いを、金利・利用限度額・融資スピード・利用方法・返済方法の観点から一覧で整理しました。

カードローン キャッシング
金利の違い

年1.0%~18%程度が目安で、相対的にキャッシングよりも低い場合が多い

年15%~18%程度が目安で、相対的にカードローンよりも高い場合が多い

借入限度額の違い

高め
(500万~1,000万円ほど)
数十万~1,000万円程度で、相対的にキャッシングよりも高い設定が多い

低め
(数十万~100万円ほど)

  • ショッピング枠とキャッシング枠を合わせた利用限度額内

数十万~100万円程度で、相対的にカードローンよりも低い設定が多い

借入方法

銀行振込み、提携銀行やコンビニのATM、インターネットバンキングなど

提携ATM、インターネット、電話など

返済方法の違い
  • 毎月1回の約定返済
  • 好きなタイミングの任意返済

口座自動引落とし、ATM利用、インターネットバンキングなどから選択できる

  • リボルビング払い、一括払いのいずれか

ショッピング枠の支払いに合わせた口座自動引落とし、ATMの利用が一般的
一括払い、もしくはリボ払いから選択の設定が多い

融資までの時間
  • 金融機関により異なる

消費者金融系なら最短で即日融資も可能だが、銀行系カードローンは金融機関によって審査に要する時間が異なり、即日で利用できる商品もあれば、数日程度かかる商品もある。

  • キャッシング枠の付帯するクレジットカードがあれば利用可能

クレジットカードを持っていない、キャッシング枠を付帯していない場合、お申込みと審査が必要なため、当日~10日程度など、カードによって異なる

年会費

利用がなくても不要

商品によっては必要

なお、auじぶん銀行のカードローン「じぶんローン」では、au IDの登録などの条件を満たすと優遇金利が適用され、通常金利より引下げられた金利で利用できます。

金利・利用限度額の違い

カードローンとキャッシングはどちらも、事前の審査で定められた限度額の範囲内なら、何度でも借り入れを繰り返せますが、カードローンの限度額はクレジットカードに付帯しているキャッシングよりも高めに設定されているケースが多いです。

金利は、借り入れた金額に対して1年間で発生する利息の割合で、カードローンはクレジットカードのキャッシングと比べて、相対的に低めになっています。クレジットカードに付帯されたサービスの一つであるキャッシングに対し、カードローンはお金の借り入れだけに特化したサービスであることも限度額や金利の違いに関係しているようです。

また、カードローンには利用限度額の設定が高額になるほど適用金利が低くなるケースもありますが、キャッシングではそういった違いがほとんど見られません。

審査・融資までの時間の違い

自分が所有しているクレジットカードに、すでにキャッシング枠が設けられていれば、直ちにキャッシングを利用できます。クレジットカードを新規に発行する場合、審査にかかる時間はクレジットカード会社によって異なっています。最近は即日完了するケースが増えているものの、キャッシングは手元にカードが届くまで利用はできません。

カードが郵送されてくるまでの所要期間は、通常なら1週間程度です。ただし、一部のクレジットカードは商業施設などの店頭でお申込みを受付けており、審査に通ればその日のうちにキャッシングを利用できるケースもあります。

一方、カードローンもサービスを提供する会社によって審査に要する時間が異なっています。その中には最短30分などといった短時間で審査が完了する会社もあり、無事に通過すれば契約後、直ちににお金を借りられます。

近年のカードローンは、スマホアプリだけでお申込みから借り入れ・返済まで完結できるものが多く、コンビニの提携ATMを使えば24時間いつでも利用できるなど、利便性が高まっています。

キャッシングとカードローンの使い分け方

カードローンはキャッシングよりも限度額が高めで、適用金利が低めであるケースが多くなっています。そういった点を踏まえると、まとまった資金を調達したい場合や、継続的に利用する可能性が考えられる場合は、カードローンの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
キャッシングの利用が適しているのは、普段は借入れを考える機会がほとんどないという人が突発的な出費に見舞われ、その工面に困った場合などが考えられます。比較的少額の借入れで短期での返済を前提とするなら、スピーディーにお金を調達できる手段となります。
カードローンとの違いについては、「カードローンとは?仕組みやメリット・申し込みの流れまで徹底解説」でも解説しているのであわせて確認してみましょう。
キャッシングとカードローンは似ているようで、得意とする場面が異なります。「少額を一時的に借りたいのか」「まとまった資金を数ヶ月かけて返したいのか」によって、選ぶべきサービスは変わります。ここでは、それぞれが向いているケースを具体的に見ていきましょう。

キャッシングは一時的・少額の資金向き

キャッシングは、突発的な少額の出費を、短期間で返済する使い方に向いています。

例えば「給料日まであと少し足りない」「急な飲み会や冠婚葬祭で数万円だけ必要」といった、翌月の一括払いで返せる程度の一時的な資金ニーズに適しています。すでにキャッシング枠が設定されていれば審査なしで直ちに借りられるため、スピードを重視する場面でも便利です。

ただし、金利は年15~18%程度と高めです。借入額が大きくなったり返済が長引いたりすると、利息の負担が増えてしまいます。あくまで「少額・短期」で使い切ることが、キャッシングを賢く使うポイントです。

カードローンはまとまった資金・数ヶ月以上の返済向き

一方、カードローンは、まとまった資金を借りたい場合や、数ヶ月以上かけて返済する場合に向いています。

カードローンはキャッシングに比べて金利が低めに設定されていることが多く、限度額も大きいためです。同じ金額を借りても、金利が低いほど支払う利息は少なくなります。例えば数十万円を半年~1年かけて返済するようなケースでは、わずかな金利差が利息総額の大きな差として効いてくるでしょう。

ある程度まとまった金額を計画的に返していきたいときは、低金利のカードローンを選ぶと総返済額を抑えられる可能性があります。

キャッシングの審査・必要書類・借入上限

キャッシングを利用するには、原則としてキャッシング枠を設定するための審査を受けなければなりません。ここでは、審査で見られるポイントやお申込みに必要な書類、借りられる金額の上限について解説します。

審査で見られること(属性・信用情報)と必要書類

キャッシングの審査では、大きく「属性」と「信用情報」の2つが確認されます。属性とは、年収・勤務先・勤続年数・雇用形態・居住形態といった、返済能力を判断するための申込者の情報です。

信用情報とは、信用情報機関に登録されている、これまでのローンやクレジットの借り入れ・返済の履歴を指します。過去に長期の延滞や債務整理の記録があると、返済能力が疑問視され、審査に通りにくくなる傾向があります。

必要書類は、運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類が基本です。これに加えて、借入希望額が大きい場合は収入証明書類(源泉徴収票・給与明細・確定申告書など)が求められます。一般的には、1社で50万円を超える借り入れ、または他社との合計が100万円を超える借り入れになると収入証明書類の提出が必要です。

在籍確認とは

在籍確認とは、申込者が申告した勤務先に本当に在籍しているかを、金融機関が確認する手続きです。実際に就労しており、安定した収入があるかを判断する目的で、審査の一環として行われます。

確認の方法は、書類による確認と電話による確認の2つが一般的です。近年は、給与明細や社会保険証などの書類提出で在籍確認を済ませる金融機関が増えています。電話で行う場合も、担当者の個人名でかけてくるのが通常で、用件が「キャッシングの審査」だと勤務先に伝わることは基本的にありません。

「会社や周囲に借り入れがバレるのでは」と不安に感じるお客さまも多いですが、プライバシーには十分配慮して行われます。自宅への郵送物をなくせる金融機関を選んだり、書類で在籍確認ができるサービスを利用したりすれば、周囲に知られるリスクは抑えられるでしょう。

総量規制で借り入れは年収の3分の1まで

キャッシングで借りられる金額には、「総量規制」というルールによる上限があります。総量規制とは、貸金業法で定められた借り過ぎ・貸し過ぎを防ぐための仕組みです。消費者金融やクレジットカード会社などの貸金業者からの借り入れは、原則として年収の3分の1までに制限されます。

例えば年収300万円の人なら、貸金業者からの借入総額は最大100万円まで、ということになります。これは1社ごとではなく、複数の貸金業者からの借り入れを合算した金額に対する上限です。

なお、銀行のカードローンは貸金業法ではなく銀行法に基づいて運営されるため、総量規制の対象外です。ただし現在は、各銀行が自主的に年収の3分の1程度を目安とした融資を行っており、実質的には同程度の基準が適用されています。

  • 実際の融資限度額は金融機関ごとの審査によって個別に決定されます

キャッシング枠が設定済みなら審査なしで借りられる

すでにクレジットカードにキャッシング枠が設定されている場合は、借入時の新たな審査手続きなしで、その枠の範囲内で直ちに現金を借りられます。カードを作るときにキャッシング枠を申込んでいれば、いざというときに提携ATMやアプリから直ちに利用できる状態です。

新たにキャッシング枠を申込む場合や、カードローンを新規契約する場合は審査に時間がかかります。しかし、すでに枠が設定済みであれば、その手間がかからないぶん「最短でお金を借りられる手段」になり得ます。急な出費に備えて、あらかじめキャッシング枠を設定しておくのも良いでしょう。

キャッシングの利用方法と返済方法

ここでは、実際にキャッシングでお金を借りる方法と、返済する方法を確認しておきましょう。借り方・返し方の選択肢を知っておくと、自分に合った使い方を選べます。

利用方法(ATM・アプリ・振込み)

キャッシングの利用方法は、主に次の3つです。1つ目は、コンビニや銀行などの提携ATMでクレジットカードを使い、「キャッシング」メニューを選んで希望金額を引出す方法です。2つ目は、カード会社のウェブサイトや専用アプリから申込み、指定した銀行口座へ振込んでもらう方法です。3つ目は、電話で申込む方法で、24時間受付けているカード会社もあります。いずれも手続きは簡単で、状況に応じて使い分けられます。

返済方法(一括返済・リボ/分割返済)

返済方法は、大きく分けて「一括返済」と「リボ払い(分割返済)」の2つです。一括返済は、借入金額と利息を翌月の所定の期日にまとめて支払う方法で、リボ払いは毎月一定額を返していく方法です。利息の負担をできるだけ抑えたい場合は、返済期間が短く利息が少なくて済む一括返済を選ぶと良いでしょう。

リボ払いは毎月の返済額を一定にできて家計管理がしやすい反面、返済が長引くと利息がかさみやすい点に注意が必要です。借入前には、各社が用意している返済シミュレーションを使って、毎月の返済額や利息総額を試算しておくと安心です。

まとめ:状況に合わせて賢く資金を調達しよう

キャッシングとカードローンは、どちらもお金を借りるサービスですが、特徴と向いている場面が異なります。最後に、この記事の要点を整理しておきましょう。

  • キャッシングはクレジットカードに付帯する借入機能で、少額・短期の利用に向く
  • カードローンは独立した借入専用サービスで、金利が低めで限度額も大きく、まとまった資金・長めの返済に向く
  • 借り入れには審査があり、貸金業者からの借り入れは総量規制で年収の3分の1までが上限
  • すでにキャッシング枠があれば審査なしですぐ借りられるが、計画的な利用が大切

急な少額の出費にはキャッシング、まとまった資金を数ヶ月以上かけて返すなら低金利のカードローンというように、状況に合わせて使い分けるのが賢い資金調達のコツです。なかでも、スマホだけでお申込みが完結し、au IDの登録で金利の優遇が受けられる「じぶんローン」なら、まとまった資金を低金利で借りたいお客さまに適しています。ご自身の状況に合わせて、最適な方法を選びましょう。

よくある質問

最後に、キャッシングに関してよく寄せられる質問にお答えします。

海外でもキャッシングは利用できますか?

はい、利用できます。Visa・Mastercard・JCBなどの国際ブランドが付いたクレジットカードであれば、海外の加盟ATMで現地通貨を引出せます。利用にあたっては、出発前に海外キャッシングの利用設定がオンになっているか、暗証番号(PIN)を覚えているかを確認しておきましょう。

利用枠は国内のキャッシング枠と共通で、現地ATMの利用には為替手数料や事務手数料が別途かかる場合があります。帰国後にできるだけ早く繰上返済をすれば、利息を抑えられます。

「キャッシングはしないほうがいい」と言われるのはなぜ?

キャッシングが否定的に語られるのは、主に金利の高さによる利息負担と、借り過ぎのリスクが理由です。キャッシングの金利は年15~18%程度と高めで、返済が長引くほど利息はふくらみます。

また、ATMやアプリで簡単に借りられるため、必要以上に借りてしまい返済が苦しくなるケースもあります。逆に言えば、「少額・短期」で計画的に使い、まとまった資金が必要なときは低金利のカードローンを選ぶといった使い分けができれば、過度に恐れる必要はありません。大切なのは、借入額と返済計画をきちんと把握したうえで利用することです。

執筆者:柴田充輝

プロフィール:
厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。自身でもNISAやiDeCo等を活用して資産運用を行っている。金融や不動産メディアを中心に、これまで1,200記事以上の執筆実績あり。

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