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カードローンとは?カードローンの基本を専門家が解説

執筆者:上田 健介(行政書士・ファイナンシャルプランナー)

2020年3月12日

テレビコマーシャルや街なかの看板で見かけることの多いカードローン。使いみちを気にせず手軽に利用することができるのが特徴です。しかし「なんとなく不安」「いまいち仕組みがよくわからない」という理由で、二の足を踏んでいる方も多いのではないでしょうか? 今回は、カードローンの仕組みやキャッシングとの違いなど、基本的な事柄について解説します。

カードローンとは

カードローンとは、無担保・無保証人で借入れ・返済ができる個人向け融資のことです。設定された利用限度額の範囲内であれば、銀行やコンビニ等のATM、指定口座への振込等で自由に何度でも利用することができます。入会金や年会費は不要であることが多く、使いみちも原則自由なことから、借り手の目的に合わせて利用することができます。

クレジットカードのキャッシングとの違い

クレジットカードのキャッシングとカードローン。どちらもお金を借りられるという点では同じです。予定になかった急な出費が発生しそうなときや、給料日前の数日間にお金が必要になったときには非常に助かります。しかし、キャッシングとカードローンには異なる点がいくつかあり、利用に際しては正しい理解が不可欠。詳しく見ていきましょう。

①借入限度額

キャッシングの借入限度額は50万円程度になっていることが多い中、カードローンは800万円~1,000万円程度に設定された商品もあります。その一因としては、お借入れできる限度額がキャッシングはクレジットカードに付帯されるサービスの一つであるのに対し、カードローンは借入専用のサービスであることがあげられます。

②金利

キャッシングの金利は年利15.0%~18.0%程度で設定されていることが多い中、カードローンは年利2.0%~14.5%程度という幅で設定されていることが多くなっています。同じ金額を借りるのであれば金利は低い方が良いでしょう。

③返済方法

商品にもよりますが、キャッシングは借入れを行った翌月に一括で返済するのが一般的です。これに対して、カードローンは、借入額に応じて毎月定めた金額を返済するのが一般的になっています。もちろん、余裕があるときには繰り上げ返済を利用することで、予定よりも早く返済を完了することもできます。無理のない形で返済する計画であれば安心ですね。

他ローンとの違い

「資金用途」という言葉を聞いたことがありますか? 資金用途とは、借入れたお金の使いみちのことです。基本的に、カードローンで借入れたお金は、どのように使ってもよいことになっています。日常の生活費であったり、住宅家賃であったり、他社からの借入金の返済であったりなど何でもよいのです。

資金用途を問わないローンを「フリーローン」と言います。カードローンやキャッシングは、いずれもフリーローンに分類されます。

フリーローンに対して、「目的別ローン」というものがあります。目的別ローンは、あらかじめ資金用途がはっきりしていることが必要です。そして、実際にローンを申し込むときには見積書など、金額と資金用途が客観的にわかる資料の提示を求められます。

資金用途を明らかにして借入れを行うことで、他の用途への流用を行うことはできなくなりますが、その代わりに金利を低く抑えることができます。主な目的別ローンには、住宅ローンや自動車ローン、教育ローン、ブライダルローンなどがあります。

カードローンの主な利用目的

  • 日常の生活に関わる費用(食費、日用品、光熱費等の公共料金)
  • レジャー、趣味、娯楽に関わる費用
  • 教育、教養、養育費に関わる費用
  • クレジットカードの支払いへの充当
  • 自動車の購入、修理、維持に関わる費用
  • 納税、納付等の支払(自動車税、地方税等)

カードローンを利用するメリット

カードローンを利用するメリットをご紹介します。

  • 借入れと返済がいつでも可能
    借入限度額の範囲であれば、借入れと返済はいつでも繰り返すことができます。
  • 利用目的は自由
    カードローンはフリーローンの一種ですから、目的に捉われる必要はありません。
  • コンビニATMが利用でき手数料も不要
    カードローンはほとんどのコンビニATMに対応しているため、居住地や勤務地にとらわれず利用することができます。また、通常の預金引き出しの際には手数料を支払うケースも多いなか、カードローンは手数料が不要の場合もあります。
  • 無担保、無保証人
    あらかじめ、担保や保証人を準備する必要はありません。
  • 手続きが簡単
    カードローン会社によっては、契約内容の確認や必要書類の提出をウェブで完了させることができるため、予定を調整して店舗を訪問する必要がありません。

注意点(デメリット)

次に、カードローンを利用するデメリットをご紹介します。

  • 借入限度額に応じて金利が変動
    金利は全員一律ではなく、借入限度額に応じて設定されるため、自分が適用される金利をよく確認しておきましょう。
  • 適度な利用が肝心
    カードローンは非常に利便性が高いため、借入れが癖になってしまうケースもあります。過度の利用にならないよう意識するとともに、借入れがある場合には、必ず返済期日を守るようにしましょう。
    返済期日を守って利用している上では何の問題もありませんが、返済期日を守らなければ、信用情報機関に登録されるため注意が必要です。
  • 借入限度額は審査次第
    借入限度額は、カードローン会社が独自の基準で審査を行うことで設定されます。
    審査は通過したものの、思い描いていた借入限度額には満たないという場合もあります。またこの審査には時間がかかる場合もあり、本当に必要と感じた時にすぐ借入れを行うことはできません。あらかじめ申込~審査・ご契約を済ませておき、いつでも利用できるようにしておくと便利でしょう。

カードローンは正しく使えば便利で安心

カードローンは多くの金融機関や民間企業で申し込むことができるようになりました。怖いイメージを抱く方もいらっしゃるかもしれませんが、それぞれの特徴をよく理解した上で、正しく利用すればとても便利なものです。無理のない返済計画を立てて、返済期日を守ることを忘れないでくださいね。

ライター:上田 健介
顔写真:ライター:上田 健介

プロフィール:
行政書士(特定行政書士、申請取次行政書士、著作権相談員)/ファイナンシャルプランナー(CFP®、1級FP技能士)/家族信託専門士/家族信託コーディネーター/相続診断士/相続診断協会パートナー事務所/ゆうちょ財団 金融教育支援員/認知症サポーター。学生時代からの夢であった北海道暮らしを実現するため、2008年、兵庫県から北海道に移住。民間企業で経理業務を担当する。その後、障がいを持つ双子の育児介護のために退職を決意。約2年間、育児介護に専念。次第に障がい児とその家族を支える仕事に就きたいとの思いを抱くようになり、育児介護専念期間中、行政書士とファイナンシャルプランナーの資格を取得した。現在は、障がい児のみならず、障がい者や高齢者とその家族に対し、将来のために今準備できることを中心にアドバイスをしている。

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