更新日 : 2025年02月09日
今週の見通し
2025年02月10日~2025年02月14日(149.50円~153.50円)

- 下げ渋りか、米インフレ鈍化も割安感でドル買い戻しも
- 下げ渋りか。今週発表の1月米消費者物価指数(CPI)は前回から伸びが鈍化する見通しだが、米国の関税措置はドル高要因となり、ドルの割安感が強まる局面ではドルの買い戻しが入りやすい。米長期金利の高止まり、欧州中央銀行や英中央銀行など主要中銀による利下げも投資家のドル選好を後押しする要因となりそうだ。
先週の動き
2025年02月03日~2025年02月07日(150.93円~155.89円)
- 軟調推移、日銀追加利上げ観測台頭で円買い強まる
- 軟調推移。週初に155円台後半まで米ドル高・円安に振れたが、日本銀行による追加利上げ観測が台頭し、日米金利差の縮小を想定した米ドル売り・円買いが優勢となった。米国の経済指標は強弱まちまちであることもドルの上昇を抑える一因となった。2月7日の欧米市場で米ドル・円は一時151円を下回る場面があった。
バックナンバー
2025年01月27日~2025年01月31日の動き
- 弱含み、日米金利差縮小の思惑で米ドル売り・円買い優勢
- 弱含み。米連邦準備制度理事会(FRB)は金利据え置きを決定したが、日本銀行による早期追加利上げの可能性が意識され、日米金利差の縮小が想定されたことから、米ドル売り・円買いが優勢となった。ただ、メキシコとカナダからの輸入品に対する25%の関税賦課を決めたことを受けて米ドル売り・円買いは縮小した。
2025年01月20日~2025年01月24日の動き
- 伸び悩み、日銀追加利上げでリスク選好の円売り縮小
- 伸び悩み。トランプ米大統領が警告していた輸入関税は大規模なものではない可能性があること、同大統領は米連邦準備制度理事会(FRB)に金利引き下げを求めたことから、リスク選好的な米ドル買い・円売りは縮小した。日本銀行による追加利上げが広く予想されていたこともドルの上昇を抑える一因となった。
2025年01月13日~2025年01月17日の動き
- 弱含み、日銀1月利上げ観測で円買い強まる
- 弱含み。日本銀行の植田総裁は1月15日、「今月開催の金融政策決定会合で米新政権の政策や春闘の賃金動向などを精査し、追加利上げを行うかどうか判断する」と述べたことを受けて1月利上げ観測が強まり、主要通貨に対する円買いが活発となった。17日の東京市場で米ドル・円は一時155円を下回った。
更新日 : 2025年02月09日
今週の見通し
2025年02月10日~2025年02月14日(155.00円~158.00円)

- 下げ渋りか、ECB追加利下げ観測も円の動向を注視
- 下げ渋りか。欧州中央銀行(ECB)からは追加利下げに前向きな見解が聞かれ、ユーロ安に振れやすい。ユーロ圏経済の不透明感はユーロ買いを抑制しそうだ。一方、日本銀行による早期追加利上げへの思惑で円買いが下押し圧力になる可能性があるが、リスク回避的な円買いが一段と拡大する状況ではないとみられる。
先週の動き
2025年02月03日~2025年02月07日(155.86円~160.70円)
- 軟調推移、ECBは利下げ継続の方針
- 軟調推移。欧州中央銀行(ECB)は次回3月の理事会でも追加利下げを決定する可能性が高いことから、日本とユーロ圏の金利差縮小を意識したユーロ売り・円買いが広がった。ユーロ・円は一時156円を下回った。ドイツ経済の停滞が懸念されていることもユーロの反発を抑える一因となった。
バックナンバー
2025年01月27日~2025年01月31日の動き
- 軟調推移、日欧金利差縮小を想定したユーロ売り
- 軟調推移。欧州中央銀行(ECB)は追加利下げを決定し、今後も利下げを行う可能性が高いことから、日本とユーロ圏の金利差縮小を意識したユーロ売り・円買いが観測された。ユーロ・円は一時160円を下回った。ドイツ経済の停滞が懸念されていることもユーロの反発を抑える一因となった。
2025年01月20日~2025年01月24日の動き
- 堅調推移、ECBによる利下げペース減速の思惑残る
- 堅調推移。欧州中央銀行(ECB)による追加利下げや日本銀行による追加上げを警戒したユーロ売りで160円台前半まで下落。しかしながら、ECBによる利下げペース減速を想定したユーロ買い・円売りが次第に強まり、一時164円台まで買われる場面があった。
2025年01月13日~2025年01月17日の動き
- 弱含み、リスク回避のユーロ売りが優勢に
- 弱含み。日本銀行植田総裁の金融政策に関する発言を受けて1月利上げ観測が浮上し、リスク回避的なユーロ売り・円買いが優勢となった。ユーロ圏経済の停滞やドイツの政治不安などを意識したユーロ売りも観測された。週後半の米ドル・円相場が円高方向に振れたことも影響したようだ。
更新日 : 2025年02月09日
今週の見通し
2025年02月10日~2025年02月14日(93.00円~97.00円)

- もみ合いか、日銀早期利上げの可能性も
- もみ合いか。日本銀行による早期利上げの可能性がやや高まっており、日豪金利差の縮小を意識した相場展開となりそうだ。原油価格などエネルギー資源の価格が伸び悩んだ場合、リスク選好的な豪ドル買い・円売りは抑制される可能性がある。豪ドル・円は先週の下落からの反動も限られよう。
先週の動き
2025年02月03日~2025年02月07日(94.50円~96.74円)
- 下落、日豪金利差縮小を警戒
- 下落。日本銀行は今年半ば頃に追加利上げを行う可能性があること、豪準備銀行(中央銀行)による利下げの可能性は残されていることから、日豪金利差の縮小を警戒した豪ドル売り・円買いが観測された。トランプ米政権による関税措置が警戒されたことも豪ドル相場の反発を抑える一因となった。
バックナンバー
2025年01月27日~2025年01月31日の動き
- 下落、日豪金利差縮小を警戒
- 下落。日本銀行は今年半ば頃に追加利上げを行う可能性がある一方、豪準備銀行(中央銀行)による利下げの可能性は残されていることから、日豪金利差の縮小を警戒した豪ドル売り・円買いが観測された。トランプ米政権による関税導入は世界経済に悪影響を与えるとの懸念があることも豪ドルの反発を抑える一因に。
2025年01月20日~2025年01月24日の動き
- 上昇、日銀利上げ決定後は豪ドル買い優勢
- 上昇。日本銀行による追加利上げを警戒して豪ドル売り・円買いが一時優勢となったが、利上げ決定後に日豪金利差の大幅縮小観測は後退し、リスク選好的な豪ドル買い・円売りが優勢となった。また、トランプ米大統領が米連邦準備制度理事会(FRB)に利下げを求めたことも豪ドル買い材料に。
2025年01月13日~2025年01月17日の動き
- もみ合い、日銀追加利上げを警戒
- もみ合い。米長期金利の高止まりを警戒した豪ドル売り・ドル買いは一巡し、これは豪ドル高円安要因に。一方、日本銀行による1月利上げ観測が浮上したことで、週後半にかけてはリスク回避の豪ドル売り・円買いが優勢となった。また、豪ドルにとっては、原油高が一服したことも嫌気されたようだ。
更新日 : 2025年02月09日
今週の見通し
2025年02月10日~2025年02月14日(8.00円~8.25円)

- 続落を予想、米国の関税政策に対する懸念が続く
- 続落を予想。トランプ米大統領は、南アフリカの土地改革法が「特定の階層の人々」をひどく扱う差別的なものだと断じ、経済援助を停止すると警告している。ランドの売り要因につながるものとして懸念される。また、米国の関税政策による世界景気の先行き懸念は、ランドなど新興国通貨にとって逆風。
先週の動き
2025年02月03日~2025年02月07日(8.14円~8.30円)
- 続落、日銀早期追加利上げ観測で円が上昇し
- 続落。毎月勤労統計調査において現金給与総額の増加が明らかになったこと、田村日銀審議委員の発言などを受けて、日本銀行の早期追加利上げ観測が強まり、円はランドも含め各通貨に対して上昇する展開となった。米国の今後の関税政策に対する懸念もランドの上値を抑制させる要因に。
バックナンバー
2025年01月27日~2025年01月31日の動き
- 大幅反落、中銀は想定通りの利下げを決定
- 大幅反落。南アフリカ準備銀行(中央銀行)では1月30日の金融政策決定会合において、市場コンセンサス通り、政策金利の0.25%引き下げを決定した。想定通りとはみられるものの、日本銀行の追加利上げ観測などが一方で強まる中、ランド・円相場の下落につながる格好へ。
2025年01月20日~2025年01月24日の動き
- 上昇、米国による中国への関税懸念が後退
- 上昇。トランプ大統領と中国の習近平国家主席の電話会談などは、中国経済とのつながりが深い南アフリカ通貨にとって買い安心感につながったもよう。また、日本銀行が利上げを決定したものの、円高要因につながらなかったことで、ランド・円は堅調な推移をたどることとなった。金相場の上昇もランドには支援。
2025年01月13日~2025年01月17日の動き
- もみ合いも強含み、米長期金利の低下でランド買い
- もみ合いも強含み。消費者物価指数(CPI)のコア指数が市場予想を下回る伸びにとどまり、米長期金利が低下したことで、ランドは買いが優勢となった。一方、日本銀行の1月利上げ観測が台頭したことで円が上昇、ランド・円にとってはやや上値を抑制する形になったようだ。
更新日 : 2025年02月09日
今週の見通し
2025年02月10日~2025年02月14日(85.50円~87.10円)

- 強含みか、円買い一服とNZ・日本の金利差の大きさを意識
- 強含みか。日本銀行による追加利上げの前倒し観測はとりあえず相場に織り込まれ、日銀高官による新たなタカ派的な発言も途切れるとみられる中、円買いはとりあえず一巡するとみる。そうした中、NZと日本の金利差が依然として非常に大きいことに注目が集まる形で買い戻され、対円でNZドルは強含みへ。
先週の動き
2025年02月03日~2025年02月07日(85.28円~87.44円)
- 続落、日銀による追加利上げ前倒し観測で円買いが強まる
- 続落。日本銀行高官から相次いだ発言で日銀による追加利上げの前倒し観測が急激に強まって円買いが加速した。その一方、弱めの米経済指標に注目が集まる形で米長期金利が低下し、追随してNZ国債利回りが低下、対円でNZドル売りを支援した。これらの材料が響き、週間では対円でNZドルは続落した。
バックナンバー
2025年01月27日~2025年01月31日の動き
- 反落、リスク回避の円買いとNZ利下げ継続見通しで
- 反落。週初に米ハイテク株の急落でリスク回避の買いが低金利通貨の円に強まった。その後、豪州の10-12月消費者物価指数でインフレ鈍化傾向が確認されると、NZの10-12月消費者物価指数の鈍化傾向が思い出されてNZの利下げ継続見通しが強まり、NZドル売り材料に。週間では対円でNZドルは反落した。
2025年01月20日~2025年01月24日の動き
- 上昇、米中関税交渉への警戒感緩和で買いが強まる
- 上昇。NZ最大の輸出先でNZ経済の行方を大きく左右する中国への追加関税をトランプ米大統領はすぐには打ち出さなかった。10%の対中国追加関税を打ち出した後も、トランプ米大統領は多分回避されると発言した。これで中国経済の先行き不安が和らいで買い戻しが活発化し、対円でNZドルは上昇した。
2025年01月13日~2025年01月17日の動き
- やや弱含み、NZと日本の金利差縮小観測で売り
- やや弱含み。米国の12月物価指標でインフレ鈍化傾向が確認され始め、年前半の米利下げ観測が台頭。景気後退局面にあり、利下げ継続見通しの強まっているNZと追加利上げ観測が根強い日本との間で金利差縮小観測が強まった。ただ、底堅い米国経済を背景としたリスク選好が下支え、対円でリスク通貨NZドルはやや弱含み。
更新日 : 2025年02月09日
今週の見通し
2025年02月10日~2025年02月14日(25.57円~26.57円)

- 弱含みか、円相場や米金融政策などに注目
- 弱含みか。この週も米金融政策や円相場などに注目が集まる見通しだ。強弱材料では、円高が一段と進行した場合、対円レートは続落も。また、米インフレ懸念の再燃も引き続き圧迫材料となろう。一方、中国の景気対策への期待感などが引き続き好感される可能性がある。
先週の動き
2025年02月03日~2025年02月07日(26.03円~26.87円)
- 下落、円高進行や原油安などで
- 下落。円高進行が対円レートを押し下げた。また、原油価格の下落もレアルの圧迫材料。ほかに、米インフレ懸念の再燃などがレアルなど新興国通貨の売り圧力を高めた。一方、国内の利下げ期待の後退がレアルの支援材料。また、中国の景気対策への期待感も好感された。
バックナンバー
2025年01月27日~2025年01月31日の動き
- 強含み、株高や成長予想の上方修正で
- 強含み。株式市場の大幅高がレアル需要を高めた。また、成長予想の上方修正も好感された。2025年の成長予想は前回調査の2.04%から2.06%に引き上げられた。ほかに、利上げの実施がレアルの支援材料となった。一方、円高進行や原油価格の下落がレアルの足かせとなった。
2025年01月20日~2025年01月24日の動き
- 反発、対米ドル上昇や利上げ観測などで
- 反発。レアルの対米ドル為替レートの上昇が対円レートを押し上げた。また、利上げ観測もレアルの支援材料。政策金利であるセリック金利はこれまでの12.25%から13.25%に引き上げられると予測されている。このほか、中国当局が相場支援スタンスを含む景気対策を強めていることが好感された。
2025年01月13日~2025年01月17日の動き
- 弱含み、円高進行などが足かせ
- 弱含み。円高進行が対円レートを押し下げた。また、弱い経済指標も圧迫材料。11月の経済活動指数は前月の改定値7.23%から4.11%に低下し、予想の4.35%を下回った。一方、中国の国内総生産(GDP)の上振れが好感された。また、原油価格の上昇もサポート材料となった。
更新日 : 2025年02月09日
今週の見通し
2025年02月10日~2025年02月14日(20.77円~21.10円)

- 強含みか、円買い圧力がとりあえず一巡へ
- 強含みか。今週は日本銀行高官からのタカ派発言が一服することを見込んでおり、日銀による追加利上げ前倒し観測の強まりに一定の歯止めがかかるとみる。対米ドル基準値をもとに売買されている人民元は米ドルとの連動性があるため、円買い圧力がとりあえず一巡することで人民元は対円で買い優勢となり、強含みへ。
先週の動き
2025年02月03日~2025年02月07日(20.70円~21.49円)
- 下落、日銀による追加利上げ前倒し観測と米中貿易摩擦懸念で
- 下落。日本銀行高官によるタカ派発言が相次いで日銀による追加利上げ前倒し観測が急激に高まり、円買いを力強く後押しした。その一方、トランプ米大統領が中国への10%追加関税を発動して米中貿易摩擦への懸念が根強く続き、人民元の売り材料となった。人民元は週を通して対円で売られ、週間で下落した。
バックナンバー
2025年01月27日~2025年01月31日の動き
- 弱含み、週初のリスク回避の円買いが重荷
- 弱含み。週初に米ハイテク株安でリスク回避の買いが低金利通貨の円に強まった。その一方、中国の1月総合購買担当者景気指数が弱めだったことやトランプ米大統領によるコロンビアへの25%関税表明が中国への10%追加関税への警戒感をあおったことが人民元売り材料となった。週間では対円で人民元は弱含みに。
2025年01月20日~2025年01月24日の動き
- 強含み、対中関税への懸念緩和で買い戻しが優勢に
- 強含み。トランプ米大統領は中国への10%追加関税の実施を示唆した。しかしその後、トランプ米大統領はできれば中国に追加関税を課したくないという考えを示したと報じられた。これを受けて中国への10%追加関税に対する警戒感が和らいで買い戻しが優勢となり、対円で人民元は強含みに。
2025年01月13日~2025年01月17日の動き
- 弱含み、米ドル安への連れ安と中国の金融緩和積極化の観測で
- 弱含み。米国の12月物価指標でインフレ鈍化傾向が確認され始め、年前半の米利下げ観測が台頭し始めた。これで中国人民銀行(中央銀行)が金融緩和を積極化させるという観測が強まった。週末に買い戻されたが、対円で弱含んだ米ドルとの連動性が強いうえ、金融緩和の積極化観測も強まったため、対円で人民元は弱含みに。
更新日 : 2025年02月09日
今週の見通し
2025年02月10日~2025年02月14日(10.20円~10.60円)

- 上値重いか、米インフレ懸念が再燃
- 上値の重い展開か。米インフレ率の加速懸念の再燃がウォンなどの圧迫材料となろう。また、円高が一段と進行した場合、対円レートは続落も。ほかに、12月の貿易収支などがこの週に発表されるため、慎重ムードが強まろう。一方、経済指標の改善などが引き続き好感されよう。
先週の動き
2025年02月03日~2025年02月07日(10.37円~10.68円)
- 続落、円高進行が圧迫材料
- 続落。円高進行が対円為替レートを押し下げた。また、米トランプ政権の関税政策なども警戒された。一方、国内の経済指標の改善が好感された。12月の鉱工業生産や1月のS&Pグローバル製造業購買担当者景気指数(PMI)はそろって前月から改善。また、中国の景気対策への期待感も支援材料となった。
バックナンバー
2025年01月27日~2025年01月31日の動き
- 反落、貿易統計の悪化などを警戒
- 反落。貿易統計の悪化が警戒され、ウォンの売りが加速した。また、最近の上昇で足元では高値警戒感が強まり、利益確定売りも優勢。ほかに、円高進行が株式市場の下落なども圧迫材料となった。一方、中国当局が相場のテコ入れ策を導入する計画を示したことが好感された。
2025年01月20日~2025年01月24日の動き
- 続伸、株高や経済指標の改善で
- 続伸。株式市場の上昇がウォン需要を高めた。また、経済指標の改善も好感された。12月の小売売上高の増加率は前月の8.0%から8.9%に上昇。ほかに、米トランプ大統領がダボス会議での演説内容が好感された。一方、円相場が円高に傾いたことが対円レートの足かせとなった。
2025年01月13日~2025年01月17日の動き
- 強含み、米長期金利の低下などを好感
- 強含み。米長期金利の低下や米追加の利下げ観測がウォンなどの支援材料となった。また、最大の貿易相手国である中国の国内総生産(GDP)の上振れも好感された。ほかに、利下げの見送りがウォンの支援材料。一方、円高進行が対円レートの上値を抑えた。また、弱い経済指標もウォンの足かせとなった。