更新日 : 2025年02月02日
今週の見通し
2025年02月03日~2025年02月07日(153.50円~157.50円)

- 底堅い値動きか、米雇用統計次第でドル買い戻しの可能性
- 底堅い値動きか。2月7日に発表される1月雇用統計が市場予想を上回った場合、インフレ緩和の思惑は後退し、ドル買い戻しの手がかりとなる。トランプ政権はカナダ、メキシコ、中国への関税を2月1日に発動すると発表し、中長期的なインフレ圧力につながるとの見方があることもドル買い要因になりやすい。
先週の動き
2025年01月27日~2025年01月31日(153.72円~156.25円)
- 弱含み、日米金利差縮小の思惑で米ドル売り・円買い優勢
- 弱含み。米連邦準備制度理事会(FRB)は金利据え置きを決定したが、日本銀行による早期追加利上げの可能性が意識され、日米金利差の縮小が想定されたことから、米ドル売り・円買いが優勢となった。ただ、メキシコとカナダからの輸入品に対する25%の関税賦課を決めたことを受けて米ドル売り・円買いは縮小した。
バックナンバー
2025年01月20日~2025年01月24日の動き
- 伸び悩み、日銀追加利上げでリスク選好の円売り縮小
- 伸び悩み。トランプ米大統領が警告していた輸入関税は大規模なものではない可能性があること、同大統領は米連邦準備制度理事会(FRB)に金利引き下げを求めたことから、リスク選好的な米ドル買い・円売りは縮小した。日本銀行による追加利上げが広く予想されていたこともドルの上昇を抑える一因となった。
2025年01月13日~2025年01月17日の動き
- 弱含み、日銀1月利上げ観測で円買い強まる
- 弱含み。日本銀行の植田総裁は1月15日、「今月開催の金融政策決定会合で米新政権の政策や春闘の賃金動向などを精査し、追加利上げを行うかどうか判断する」と述べたことを受けて1月利上げ観測が強まり、主要通貨に対する円買いが活発となった。17日の東京市場で米ドル・円は一時155円を下回った。
2024年12月30日~2025年01月10日の動き
- 下げ渋り、インフレ持続で米国金利の先安観後退
- 下げ渋り。米国のインフレは高止まりを続けていること、日本銀行による追加利上げは3月以降になる可能性が高いことから、年明け後にリスク選好的な米ドル買い・円売りが一時活発となった。ただ、円安進行を憂慮した日本政府による為替介入が警戒され、リスク選好的な米ドル買い・円売りはやや縮小した。
更新日 : 2025年02月02日
今週の見通し
2025年02月03日~2025年02月07日(159.00円~162.00円)

- 下げ渋りか、域内経済の先行きを注視
- 下げ渋りか。欧州中央銀行(ECB)は追加利下げを決定し、今後も利下げの可能性があるため、リスク選好的なユーロ買い・円売りが拡大する可能性は低いとみられる。ただし、ユーロ圏のインフレや個人消費に関するデータが市場予想を上回った場合、リスク回避的なユーロ売りは縮小する可能性は残されている。
先週の動き
2025年01月27日~2025年01月31日(159.90円~163.45円)
- 軟調推移、日欧金利差縮小を想定したユーロ売り
- 軟調推移。欧州中央銀行(ECB)は追加利下げを決定し、今後も利下げを行う可能性が高いことから、日本とユーロ圏の金利差縮小を意識したユーロ売り・円買いが観測された。ユーロ・円は一時160円を下回った。ドイツ経済の停滞が懸念されていることもユーロの反発を抑える一因となった。
バックナンバー
2025年01月20日~2025年01月24日の動き
- 堅調推移、ECBによる利下げペース減速の思惑残る
- 堅調推移。欧州中央銀行(ECB)による追加利下げや日本銀行による追加上げを警戒したユーロ売りで160円台前半まで下落。しかしながら、ECBによる利下げペース減速を想定したユーロ買い・円売りが次第に強まり、一時164円台まで買われる場面があった。
2025年01月13日~2025年01月17日の動き
- 弱含み、リスク回避のユーロ売りが優勢に
- 弱含み。日本銀行植田総裁の金融政策に関する発言を受けて1月利上げ観測が浮上し、リスク回避的なユーロ売り・円買いが優勢となった。ユーロ圏経済の停滞やドイツの政治不安などを意識したユーロ売りも観測された。週後半の米ドル・円相場が円高方向に振れたことも影響したようだ。
2024年12月30日~2025年01月10日の動き
- 軟調推移、リスク回避のユーロ売りが優勢に
- 軟調推移。日本銀行は追加利上げを急がない方針を維持しているものの、ユーロ圏経済の停滞やドイツの政治不安などを意識したユーロ売り・米ドル買いが優勢となった。この影響でリスク回避のユーロ売り・円買いが強まり、1月2日の取引で一時161円を下回った。
更新日 : 2025年02月02日
今週の見通し
2025年02月03日~2025年02月07日(95.00円~98.00円)

- もみ合いか、12月貿易収支が有力な手掛かり材料に
- もみ合いか。2月6日発表の12月貿易収支が有力な手掛かり材料となりそうだ。貿易黒字額が市場予想を下回った場合、リスク選好的な豪ドル買い・円売りは抑制される可能性がある。原油先物の値動きも注目されそうだ。米トランプ政権の関税策の行方も警戒で、豪ドルの反発力は限られそうだ。
先週の動き
2025年01月27日~2025年01月31日(95.57円~98.23円)
- 下落、日豪金利差縮小を警戒
- 下落。日本銀行は今年半ば頃に追加利上げを行う可能性がある一方、豪準備銀行(中央銀行)による利下げの可能性は残されていることから、日豪金利差の縮小を警戒した豪ドル売り・円買いが観測された。トランプ米政権による関税導入は世界経済に悪影響を与えるとの懸念があることも豪ドルの反発を抑える一因に。
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2025年01月20日~2025年01月24日の動き
- 上昇、日銀利上げ決定後は豪ドル買い優勢
- 上昇。日本銀行による追加利上げを警戒して豪ドル売り・円買いが一時優勢となったが、利上げ決定後に日豪金利差の大幅縮小観測は後退し、リスク選好的な豪ドル買い・円売りが優勢となった。また、トランプ米大統領が米連邦準備制度理事会(FRB)に利下げを求めたことも豪ドル買い材料に。
2025年01月13日~2025年01月17日の動き
- もみ合い、日銀追加利上げを警戒
- もみ合い。米長期金利の高止まりを警戒した豪ドル売り・ドル買いは一巡し、これは豪ドル高円安要因に。一方、日本銀行による1月利上げ観測が浮上したことで、週後半にかけてはリスク回避の豪ドル売り・円買いが優勢となった。また、豪ドルにとっては、原油高が一服したことも嫌気されたようだ。
2024年12月30日~2025年01月10日の動き
- 下落、米長期金利の高止まりを警戒
- 下落。米長期金利の高止まりを警戒して豪ドル売り・ドル買いが活発となったことが要因。また、日豪金利差を意識した豪ドル買い・円売りも縮小し、むしろ、中国株安を警戒したリスク回避の豪ドル売り・円買いが観測された。
更新日 : 2025年02月02日
今週の見通し
2025年02月03日~2025年02月07日(8.00円~8.35円)

- 軟化を予想、リスクオフで新興国通貨選好されにくく
- 軟化を予想。2月1日からのトランプ関税発動の可能性を受けて、世界的なリスクオフへの懸念からランドなどの新興国通貨は買われにくいと判断される。関税発動による中国景気の再失速懸念なども強まろう。南アフリカでは2月6日に一般教書演説を予定しており、注目材料とされる公算も。
先週の動き
2025年01月27日~2025年01月31日(8.21円~8.47円)
- 大幅反落、中銀は想定通りの利下げを決定
- 大幅反落。南アフリカ準備銀行(中央銀行)では1月30日の金融政策決定会合において、市場コンセンサス通り、政策金利の0.25%引き下げを決定した。想定通りとはみられるものの、日本銀行の追加利上げ観測などが一方で強まる中、ランド・円相場の下落につながる格好へ。
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2025年01月20日~2025年01月24日の動き
- 上昇、米国による中国への関税懸念が後退
- 上昇。トランプ大統領と中国の習近平国家主席の電話会談などは、中国経済とのつながりが深い南アフリカ通貨にとって買い安心感につながったもよう。また、日本銀行が利上げを決定したものの、円高要因につながらなかったことで、ランド・円は堅調な推移をたどることとなった。金相場の上昇もランドには支援。
2025年01月13日~2025年01月17日の動き
- もみ合いも強含み、米長期金利の低下でランド買い
- もみ合いも強含み。消費者物価指数(CPI)のコア指数が市場予想を下回る伸びにとどまり、米長期金利が低下したことで、ランドは買いが優勢となった。一方、日本銀行の1月利上げ観測が台頭したことで円が上昇、ランド・円にとってはやや上値を抑制する形になったようだ。
2024年12月30日~2025年01月10日の動き
- 軟調、米長期金利上昇で新興国通貨は弱い
- 軟調。ランド買いが優勢になる場面も見られたが、先週末にかけてランド・円は大きく下落。雇用統計の想定以上の改善などで米長期金利が上昇し、ランドなど新興国通貨は弱い動きになった。また、日銀が物価見通し引き上げ検討との観測報道が伝わったことなどもランド・円の売り材料となる。
更新日 : 2025年02月02日
今週の見通し
2025年02月03日~2025年02月07日(87.34円~89.10円)

- 反発か、米関税実施で円売りが優勢へ
- 反発か。米国政府は2月1日にカナダ・メキシコ・中国への関税を発動するスタンスだ。これで米インフレ再燃懸念と米長期金利の先高観測が強まる方向となり、依然として低金利通貨の位置づけにある円が売られやすくなるだろう。NZ経済の基調は弱いが、日本との金利差は大きいため、対円でNZドルは買われ、反発へ。
先週の動き
2025年01月27日~2025年01月31日(86.65円~88.83円)
- 反落、リスク回避の円買いとNZ利下げ継続見通しで
- 反落。週初に米ハイテク株の急落でリスク回避の買いが低金利通貨の円に強まった。その後、豪州の10-12月消費者物価指数でインフレ鈍化傾向が確認されると、NZの10-12月消費者物価指数の鈍化傾向が思い出されてNZの利下げ継続見通しが強まり、NZドル売り材料に。週間では対円でNZドルは反落した。
バックナンバー
2025年01月20日~2025年01月24日の動き
- 上昇、米中関税交渉への警戒感緩和で買いが強まる
- 上昇。NZ最大の輸出先でNZ経済の行方を大きく左右する中国への追加関税をトランプ米大統領はすぐには打ち出さなかった。10%の対中国追加関税を打ち出した後も、トランプ米大統領は多分回避されると発言した。これで中国経済の先行き不安が和らいで買い戻しが活発化し、対円でNZドルは上昇した。
2025年01月13日~2025年01月17日の動き
- やや弱含み、NZと日本の金利差縮小観測で売り
- やや弱含み。米国の12月物価指標でインフレ鈍化傾向が確認され始め、年前半の米利下げ観測が台頭。景気後退局面にあり、利下げ継続見通しの強まっているNZと追加利上げ観測が根強い日本との間で金利差縮小観測が強まった。ただ、底堅い米国経済を背景としたリスク選好が下支え、対円でリスク通貨NZドルはやや弱含み。
2024年12月30日~2025年01月10日の動き
- 下落、リスク回避と利下げ継続見通しの強まりで売られる
- 下落。市場予想を上回る米経済指標で米長期金利が上昇し、NZと日本の金利差拡大観測が強まると同時に米長期金利上昇を背景とした米国株式市場の下落でリスク回避が強まる方向となった。過去2週間においては最終的にリスク回避が優勢となり、NZの利下げ継続見通しの強まりも加わって、対円でNZドルは売られ、下落。
更新日 : 2025年02月02日
今週の見通し
2025年02月03日~2025年02月07日(25.96円~27.16円)

- 底堅いか、利上げの実施が引き続き支援材料へ
- 底堅いか。利上げの実施が引き続きレアルの支援材料となろう。また、成長予想が再び上方修正された場合、レアルへの買いは継続も。一方、1月のS&Pグローバル製造業購買担当者景気指数(PMI)などがこの週に発表されるため、慎重ムードが強まろう。また、原油安が進行した場合、レアルへの売りが強まる公算も。
先週の動き
2025年01月27日~2025年01月31日(25.86円~26.64円)
- 強含み、株高や成長予想の上方修正で
- 強含み。株式市場の大幅高がレアル需要を高めた。また、成長予想の上方修正も好感された。2025年の成長予想は前回調査の2.04%から2.06%に引き上げられた。ほかに、利上げの実施がレアルの支援材料となった。一方、円高進行や原油価格の下落がレアルの足かせとなった。
バックナンバー
2025年01月20日~2025年01月24日の動き
- 反発、対米ドル上昇や利上げ観測などで
- 反発。レアルの対米ドル為替レートの上昇が対円レートを押し上げた。また、利上げ観測もレアルの支援材料。政策金利であるセリック金利はこれまでの12.25%から13.25%に引き上げられると予測されている。このほか、中国当局が相場支援スタンスを含む景気対策を強めていることが好感された。
2025年01月13日~2025年01月17日の動き
- 弱含み、円高進行などが足かせ
- 弱含み。円高進行が対円レートを押し下げた。また、弱い経済指標も圧迫材料。11月の経済活動指数は前月の改定値7.23%から4.11%に低下し、予想の4.35%を下回った。一方、中国の国内総生産(GDP)の上振れが好感された。また、原油価格の上昇もサポート材料となった。
2024年12月30日~2025年01月10日の動き
- 反発、対米ドルの上昇などが支援材料
- 反発。レアルの対米ドルの上昇が対円レートを押し上げた。また、原油価格の大幅上昇も支援材料。一方、米長期金利の上昇がレアルの足かせとなった。また、弱い経済指標も圧迫材料。12月のS&Pグローバル製造業とサービス業購買担当者景気指数(PMI)はそろって前月から低下した。
更新日 : 2025年02月02日
今週の見通し
2025年02月03日~2025年02月07日(21.11円~21.40円)

- 弱含みか、米政府による中国への10%追加関税実施で
- 弱含みか。2月1日に米トランプ政権は中国に10%の追加関税を発動する。中国経済の先行き不安が再び強まる方向となって人民元売りを後押しするだろう。しかし同時に米関税発動で米インフレ再燃観測と米長期金利の先高観測が強まる方向となって低金利通貨の円売り材料になるとみる。対円で人民元は弱含み程度へ。
先週の動き
2025年01月27日~2025年01月31日(21.18円~21.51円)
- 弱含み、週初のリスク回避の円買いが重荷
- 弱含み。週初に米ハイテク株安でリスク回避の買いが低金利通貨の円に強まった。その一方、中国の1月総合購買担当者景気指数が弱めだったことやトランプ米大統領によるコロンビアへの25%関税表明が中国への10%追加関税への警戒感をあおったことが人民元売り材料となった。週間では対円で人民元は弱含みに。
バックナンバー
2025年01月20日~2025年01月24日の動き
- 強含み、対中関税への懸念緩和で買い戻しが優勢に
- 強含み。トランプ米大統領は中国への10%追加関税の実施を示唆した。しかしその後、トランプ米大統領はできれば中国に追加関税を課したくないという考えを示したと報じられた。これを受けて中国への10%追加関税に対する警戒感が和らいで買い戻しが優勢となり、対円で人民元は強含みに。
2025年01月13日~2025年01月17日の動き
- 弱含み、米ドル安への連れ安と中国の金融緩和積極化の観測で
- 弱含み。米国の12月物価指標でインフレ鈍化傾向が確認され始め、年前半の米利下げ観測が台頭し始めた。これで中国人民銀行(中央銀行)が金融緩和を積極化させるという観測が強まった。週末に買い戻されたが、対円で弱含んだ米ドルとの連動性が強いうえ、金融緩和の積極化観測も強まったため、対円で人民元は弱含みに。
2024年12月30日~2025年01月10日の動き
- 弱含み、リスク回避や金融緩和の積極化見通しで売り優勢
- 弱含み。市場予想を上回る米経済指標で米長期金利は上昇したが、米国株式市場の下落基調でリスク回避も強まる方向となった。対円で米ドルは横ばいとなった。中国人民元は対米ドル基準値の高め誘導で米ドルとの連動性が強いが、中国人民銀行(中央銀行)による金融緩和の積極化見通し等が大きく響き、対円では弱含みに。
更新日 : 2025年02月02日
今週の見通し
2025年02月03日~2025年02月07日(10.42円~10.86円)

- 見極めるムードか、製造業PMIなどに注目
- この週は1月のS&Pグローバル製造業購買担当者景気指数(PMI)などが発表される予定となり、見極めるムードが強まろう。強弱材料では、弱い貿易統計が引き続き警戒されよう。また、円高が進行した場合、対円レートは下落も。一方、景気対策への期待感などが引き続きウォンをサポートする見通しだ。
先週の動き
2025年01月27日~2025年01月31日(10.55円~10.89円)
- 反落、貿易統計の悪化などを警戒
- 反落。貿易統計の悪化が警戒され、ウォンの売りが加速した。また、最近の上昇で足元では高値警戒感が強まり、利益確定売りも優勢。ほかに、円高進行が株式市場の下落なども圧迫材料となった。一方、中国当局が相場のテコ入れ策を導入する計画を示したことが好感された。
バックナンバー
2025年01月20日~2025年01月24日の動き
- 続伸、株高や経済指標の改善で
- 続伸。株式市場の上昇がウォン需要を高めた。また、経済指標の改善も好感された。12月の小売売上高の増加率は前月の8.0%から8.9%に上昇。ほかに、米トランプ大統領がダボス会議での演説内容が好感された。一方、円相場が円高に傾いたことが対円レートの足かせとなった。
2025年01月13日~2025年01月17日の動き
- 強含み、米長期金利の低下などを好感
- 強含み。米長期金利の低下や米追加の利下げ観測がウォンなどの支援材料となった。また、最大の貿易相手国である中国の国内総生産(GDP)の上振れも好感された。ほかに、利下げの見送りがウォンの支援材料。一方、円高進行が対円レートの上値を抑えた。また、弱い経済指標もウォンの足かせとなった。
2024年12月30日~2025年01月10日の動き
- 弱含み、円高進行や米金利の上昇で
- 弱含み。円高進行が対円レートを押し下げた。また、米長期金利の上昇もウォンなどの圧迫材料。ほかに、弱い経済指標が嫌気された。11月の鉱工業生産の増加率(前年同月比)は前月6.3%から0.1%に低下し、予想の0.5%を下回った。一方、株式市場の上昇がウォンを下支えした。