更新日 : 2025年06月22日
今週の見通し
2025年06月23日~2025年06月27日(144.50円~148.50円)

- 底堅い値動きか、米緩和姿勢の後退や中東危機への対応で
- 底堅い値動きか。米国によるイラン攻撃を警戒して原油価格は上昇しており、大幅な原油高によって日本の貿易収支は悪化するとの見方が出ている。また、米連邦準備制度理事会(FRB)が緩和的な政策姿勢を後退させたことはドル買い材料となるため、中東情勢が改善しない場合、米ドル・円は底堅い動きを保つ見込み。
先週の動き
2025年06月16日~2025年06月20日(143.65円~146.22円)
- 上昇、中東情勢悪化で安全逃避のドル買い強まる
- 上昇。中東情勢の緊迫化や株安を警戒して週初に143円台後半まで米ドル安円高に振れる場面があった。しかしながら、中東情勢の悪化や原油高を意識した米ドル買い・円売りが強まり、6月20日の取引で5月下旬以来となる146円台前半まで米ドル高円安が進行した。
バックナンバー
2025年06月09日~2025年06月13日の動き
- 弱含み、イスラエルによるイラン攻撃を嫌気
- 弱含み。米インフレ関連指標は市場予想を下回ったことから、リスク選好的な米ドル買い・円売りは縮小。また、週後半にかけて中東情勢の悪化が警戒され、日本時間6月13日朝方に「イスラエル軍はイラン国内の軍事施設などを攻撃」と報じられたことから、リスク回避的な米ドル売り・円買いが急速に広がった。
2025年06月02日~2025年06月06日の動き
- 強含み、米中貿易交渉への期待で円買い弱まる
- 強含み。6月5日にトランプ米大統領と中国の習国家主席が通商問題についての電話会談が行われたことを受けてリスク回避の米ドル売り・円買いは縮小した。6日に発表された5月米雇用統計は市場予想を上回る内容となり、週末前に145円台前半まで米ドル高・円安が進行した。
2025年05月26日~2025年05月30日の動き
- 堅調推移、日本の長期金利低下で円買い弱まる
- 堅調推移。日本の財務省が2025年度国債発行計画を再検討するとの見方が広がり、長期金利は反落したことから、米ドル買い・円売りが優勢となった。ただ、円安是正で日米が協議する可能性は残されており、リスク選好的な米ドル買い・円売りは週末前に縮小した。
更新日 : 2025年06月22日
今週の見通し
2025年06月23日~2025年06月27日(167.00円~170.00円)

- 底堅い動きか、ECB利下げ終了観測も中東情勢悪化を警戒
- 底堅い値動きか。欧州中央銀行(ECB)の利下げ終了観測が広がり、ユーロ圏の主要経済指標が市場予想を上回った場合、ユーロ買い・円売りが強まりそうだ。ただし、中東情勢が悪化した場合、リスク選好的なユーロ買い・円売りは一時縮小する可能性があり、ユーロ・円の下押し要因となりうる。
先週の動き
2025年06月16日~2025年06月20日(166.00円~168.40円)
- 堅調推移、原油高を意識したユーロ買い継続
- 堅調推移。中東情勢の悪化による原油高を受けてユーロ買い・円売りが次第に強まる展開となった。日本銀行による早期利上げの可能性は低いため、日欧金利差縮小観測は広がっていないこともユーロ買い・円売りを促す一因となった。
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2025年06月09日~2025年06月13日の動き
- 強含み、原油高を意識した相場展開に
- 強含み。欧州中央銀行(ECB)による利下げサイクルの終了を想定したユーロ買い・円売りは一服したが、中東情勢の悪化による原油高を受けてユーロ売り・円買いは縮小。ユーロ・円は週初の164円台半ばから週後半にかけて166円台後半まで買われる展開となった。
2025年06月02日~2025年06月06日の動き
- 強含み、日欧金利差縮小観測は後退
- 強含み。欧州中央銀行(ECB)は6月5日開催の理事会で主要政策金利を0.25pt引き下げることを決めたが、同時に利下げ終了観測も広がった。日欧金利差縮小の思惑は一段と後退し、リスク選好的なユーロ買い・円売りが観測された。ユーロ・円は165円台前半まで買われる展開となった。
2025年05月26日~2025年05月30日の動き
- 強含み、日欧金利差の大幅縮小観測は後退
- 強含み。週初に161円台後半までユーロ安円高に振れたが、日本の長期金利が低下したこと、日本銀行による追加利上げ観測は一段と後退し、日欧金利差の大幅縮小の可能性は低いとみられることから、リスク回避のユーロ売り・円買いは縮小。ユーロ・円は一時164円台前半まで買われる場面があった。
更新日 : 2025年06月22日
今週の見通し
2025年06月23日~2025年06月27日(92.50円~95.50円)

- もみ合いか、原油高を意識した豪ドル買い・円売りも
- もみ合いか。イスラエルとイランの戦闘拡大が引き続き警戒されているものの、原油高を意識して、豪ドル買い・円売りがただちに縮小する可能性は低いとみられる。ドル・円相場に大きな動きがない場合、豪ドル・円の反動安余地は乏しいとみられる。消費者物価指数(CPI)にも注目。
先週の動き
2025年06月16日~2025年06月20日(93.36円~94.78円)
- 堅調推移、原油高で豪ドル売り縮小
- 堅調推移。中東情勢の悪化を警戒した豪ドル売り・円買いが観測されたが、原油高を意識して豪ドル売り・円買いは縮小し、一転して豪ドル買い・円売りがやや活発となった。週末にドル・円相場が円安方向に振れたことも豪ドル買い・円売りを促す一因となった。
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2025年06月09日~2025年06月13日の動き
- もみ合い、中東情勢悪化でリスク回避の豪ドル売りも
- もみ合い。米中貿易交渉の進展を期待して、週前半にかけては豪ドル高・円安が進む展開となった。ただ、週末にかけては伸び悩む。イスラエルによるイラン攻撃を受けてリスクオフムードが一気に強まり、リスク選好通貨である豪ドル売りが広がる状況となっている。
2025年06月02日~2025年06月06日の動き
- 堅調、原油高や日本の長期金利低下を意識
- 堅調推移。米中貿易交渉への期待が広がったことや原油高を意識して、豪ドル買い・円売りが優勢となった。日本銀行による追加利上げ観測は後退しており、日本の長期金利が低下したことも意識されたようだ。豪ドル・円は週末にかけて反発力を強める展開に。
2025年05月26日~2025年05月30日の動き
- もみ合い、中銀は金融政策の先行きに対し慎重姿勢を維持
- もみ合い。豪準備銀行(中央銀行)による追加利下げの可能性は残されているものの、日本の長期金利低下を受けて日豪金利差縮小の思惑は後退。ドル・円相場が円安方向に振れた関係でリスク回避の円買いは縮小し、豪ドル・円は一時93円台後半まで反発する場面も。
更新日 : 2025年06月22日
今週の見通し
2025年06月23日~2025年06月27日(7.80円~8.10円)

- 軟調推移を予想、米中関係の行方に警戒も
- 軟調推移を予想。米国が対中半導体規制を強化へと週末に報じられている。米中通商協議の進展にとっては逆風となり、南アフリカランドにとってもマイナス材料とされよう。中東情勢や米関税政策に対する不透明感が依然として強いことも、新興国通貨には手控え材料となる状況だろう。
先週の動き
2025年06月16日~2025年06月20日(7.98円~8.15円)
- もみ合いも強含み、円相場の軟調推移で
- もみ合いも強含み。日本銀行金融政策決定会合では、追加利上げを急がない姿勢が示され、円相場は他通貨に対して総じて軟調な推移となっている。これにより、ランド・円もやや買い優勢の流れとなった。中東情勢に対する過度な警戒感が緩和したことも、新興国通貨にとっては追い風か。
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2025年06月09日~2025年06月13日の動き
- 下落、リスクオフで新興国通貨売り優勢
- 下落。米中貿易協議は進展する方向となっており、中国との経済の関係性が深い南アフリカにとってはフォローとなる。また、金価格の上昇もランド高要因となる。しかし、週末にかけて中東情勢の緊迫化が強まり全般リスクオフムードに。新興国通貨は全般敬遠される状況となっている。
2025年06月02日~2025年06月06日の動き
- 上昇、米中貿易協議の進展期待で
- 上昇。週初には米中対立への警戒感が再燃したものの、早期の閣僚級会議開催が伝わり、大きなランド売り要因にはつながらなかった。むしろ、徐々に交渉進展への期待が高まる方向となっている。先週は欧米株高などリスクオンの流れになったことで、新興国通貨への買い安心感も優勢となったようだ。
2025年05月26日~2025年05月30日の動き
- もみ合い、南アフリカ利下げでランド高抑制
- もみ合い。先週は全般リスクオンの流れになったことで、円売り、新興国通貨買いとなりやすい状況であった。ただ、南アフリカ準備銀行(中央銀行)では金融政策会合で市場予想通りの追加利下げを決定しており、これがランドの上昇を抑制する要因となった。
更新日 : 2025年06月22日
今週の見通し
2025年06月23日~2025年06月27日(87.00円~88.70円)

- 強含みか、リスク回避がやや和らぐ方向を維持へ
- 強含みか。イスラエルとイランの軍事衝突は激化したままが見込まれる。しかし、今週も米欧が外交努力による中東問題の事態打開を目指す姿勢を維持し、その努力を強めるとみられるため、リスク回避は緩和の方向を維持するだろう。リスク通貨のNZドルは安全通貨の円に対して買い優勢となり、強含みへ。
先週の動き
2025年06月16日~2025年06月20日(86.60円~87.62円)
- 反発、中東の地政学リスクがやや和らぎ、NZドル買い
- 反発。イランが核開発計画の協議再開を模索し始めていることが明らかに。イラン攻撃も辞さない姿勢を示唆したトランプ米大統領がイランとの協議再開の可能性とイラン攻撃の延期を表明した。これらの材料でリスク回避がやや和らぐ方向となり、リスク通貨のNZドルが安全通貨の円に対して買われ、反発した。
バックナンバー
2025年06月09日~2025年06月13日の動き
- 弱含み、週後半にリスク回避のNZドル売りが強まる
- 弱含み。週前半は米中貿易交渉進展への期待でリスク選好のNZドル買い・円売りが優勢だった。しかし週半ば以降、米関税政策の先行き不透明感が再び台頭したところへ、イスラエルによるイラン攻撃で中東情勢の緊迫化に一気に警戒感が強まってリスク回避の売りがNZドルに強まり、週間では対円で弱含みに。
2025年06月02日~2025年06月06日の動き
- 続伸、リスク選好の戻りと利下げ休止観測が買いを支援
- 続伸。米中首脳による電話協議を経て米中貿易協議の前進に期待が強まる方向となった。そこへ発表された米国の5月雇用統計が底堅い内容で米関税政策による米国経済の悪化懸念が後退した。これらの材料でリスク選好が戻ったうえ、NZの7月利下げ休止観測にも支援されて買われ、対円でリスク通貨NZドルは続伸した。
2025年05月26日~2025年05月30日の動き
- 反発、内外のNZドル買い材料が支援
- 反発。トランプ米大統領が欧州連合(EU)への追加関税発動時期の延期を表明したことが、リスク選好を後押しし、リスク通貨NZドル買いを支援した。NZ準備銀行(中央銀行)が予想外に利下げ一巡の時期接近を示唆したこともNZドルの強い買い材料に。これら材料に支援されてNZドルは対円で買われ、週間で反発した。
更新日 : 2025年06月22日
今週の見通し
2025年06月23日~2025年06月27日(26.06円~26.92円)

- 底堅いか、成長率の加速観測などで
- 底堅いか。成長率の加速観測が引き続き支援材料となろう。また、中東情勢の緊迫化がやや緩和されていることも好感される見通しだ。ほかに、中国当局が追加の景気対策を打ち出すとの期待がサポート材料となろう。一方、米利下げの後ずれ観測などが引き続き圧迫材料となる見通しだ。
先週の動き
2025年06月16日~2025年06月20日(25.95円~26.62円)
- 反発、円安進行や成長予想の上方修正で
- 反発。円安進行が対円レートを押し上げた。また、成長予想の上方修正も好感された。2025年の成長予想は前回調査の2.18%から2.20%に引き上げられた。ほかに、原油価格の上昇などが支援材料。一方、中東情勢の不透明感などがレアルの上値を抑えた。
バックナンバー
2025年06月09日~2025年06月13日の動き
- 弱含み、円高進行や中東情勢の緊迫化で
- 弱含み。円高進行が対円レートを押し下げた。また、中東情勢の緊迫化もレアルなど新興国通貨に売り圧力を強めた。一方、レアルの下値は限定的。貿易問題をめぐる米中協議の進展が好感された。また、経済指標の改善などもレアルのサポート材料となった。
2025年06月02日~2025年06月06日の動き
- 反発、円安や米中協議の進展期待で
- 反発。円安進行が対円レートを押し上げた。また、貿易関税をめぐる米中協議の進展期待も支援材料。米中両首脳は6月5日に電話会談を実施した。ほかに、原油など資源価格の上昇がレアルの買い手掛かりとなった。一方、弱い経済指標が足かせに。また、株式市場の下落もレアル需要を縮小させた。
2025年05月26日~2025年05月30日の動き
- 弱含み、米中の緊張ムードが再燃
- 弱含み。米中間の緊張ムードが再燃していることが警戒された。また、原油価格の下落も足かせとなった。一方、レアルの下値は限定的。円安進行が対円レートを押し上げた。また、成長予想の上方修正も好感された。2025年の成長予想は前回調査の2.02%から2.14%に引き上げられた。
更新日 : 2025年06月22日
今週の見通し
2025年06月23日~2025年06月27日(20.33円~20.55円)

- 強含みか、リスク回避がやや和らぐ方向を維持へ
- 強含みか。米欧が外交努力による中東問題の事態打開を目指していることで為替市場のリスク回避は引き続きやや和らぐ方向を維持するだろう。そうした中、買い安心感の台頭しやすい米ドルに買いがやや優勢となり、中国人民銀行(中央銀行)が対米ドル基準値高め誘導をしていることで、人民元も対円で強含みとなるだろう。
先週の動き
2025年06月16日~2025年06月20日(20.00円~20.36円)
- 上昇、対米ドル基準値の高め誘導が寄与し、買われる
- 上昇。中東情勢を巡る過度の警戒感が後退し、リスク回避がやや和らぐ方向となった。そうした中、世界最大の経済大国で軍事大国でもある米国の通貨米ドルが買い安心感から安全通貨の円に対して買われた。中国人民銀行(中央銀行)が対米ドル基準値の高め誘導をしているため、人民元も対円で買われ、週間で上昇した。
バックナンバー
2025年06月09日~2025年06月13日の動き
- やや弱含み、週後半にリスク回避の売りが優勢に
- やや弱含み。米中貿易交渉進展への期待で週前半の人民元は対円でやや強含みに。しかしその後、米中貿易交渉進展への期待が後退したところへ、イスラエルによるイランへの攻撃に警戒感が強まり、実際に攻撃したため、為替市場でリスク回避の売りが強まった。週後半の人民元は対円で弱含み、週間ではやや弱含みとなった。
2025年06月02日~2025年06月06日の動き
- 強含み、米中貿易交渉進展への期待で人民元買いが優勢に
- 強含み。トランプ米大統領が米中首脳による電話協議をとても良い話し合いだったと高く評価した。これを受けて週後半に米中貿易交渉進展への期待がにわかに強まる方向となった。米中貿易交渉進展への期待から対円で米ドルが買われ、対米ドルで人民元が買われたため、週間では対円で人民元は米ドル以上に買われ、強含みに。
2025年05月26日~2025年05月30日の動き
- 強含み、対円で米ドルの上昇に連れ高
- 強含み。米財政悪化懸念の一服とトランプ米大統領による欧州連合(EU)への追加関税発動時期の延期表明が米ドル買いを支援した。対米ドル基準値を中心に動く人民元は米ドルに連れ高して対円で買われた。ただ、中国人民銀行(中央銀行)が対米ドル基準値高め誘導の姿勢を和らげたため、週間では対円で人民元は強含みに。
更新日 : 2025年06月22日
今週の見通し
2025年06月23日~2025年06月27日(10.46円~10.80円)

- 見極めるムードか、小売売上高などに注目
- この週は5月の小売売上高などが発表される予定となり、見極めるムードが強まろう。強弱材料では、中東情勢の緊迫化がやや緩和されていることが支援材料へ。また、中国の景気対策への期待感も引き続き好感されよう。一方、内外景気の先行き不透明感が払しょくされていないことなどが引き続き圧迫材料となる可能性がある。
先週の動き
2025年06月16日~2025年06月20日(10.47円~10.69円)
- 強含み、株高や円安進行で
- 強含み。株式市場の上昇がウォン需要を高めた。また、円安進行も対円レートを押し上げた。ほかに、中国当局が追加の景気対策を打ち出すとの観測が好感された。一方、ウォンの上値は重い。中東情勢の緊迫化や米利下げの後ずれ観測などがウォンの上値を抑えた。
バックナンバー
2025年06月09日~2025年06月13日の動き
- 弱含み、中東情勢の緊迫化などを警戒
- 弱含み。中東情勢の緊迫化などが警戒され、ウォンへの売り圧力は強まった。また、円高進行も対円レートを押し下げた。一方、ウォンの下値は限定的。経済指標の改善が好感された。また、貿易問題をめぐる米中協議の進展が見られたことも、輸出伸びの加速期待を高めた。
2025年06月02日~2025年06月06日の動き
- 反発、株高やGDPの上振れ
- 反発。株式市場の上昇がウォン需要を高めた。また、国内総生産(GDP)の上振れも支援材料。1-3月期の国内総生産(GDP、速報)成長率は0.0%となり、前期と予想のマイナス0.1%を上回った。ほかに、円安進行や貿易関税をめぐる米中協議の進展期待がサポート材料となった。
2025年05月26日~2025年05月30日の動き
- 弱含み、経済指標の悪化が足かせ
- 弱含み。経済指標の悪化がウォンの足かせとなった。また、貿易関税をめぐる米中間の交渉が長期化するとの観測も懸念材料となった。一方、ウォンの下値は限定的。円安進行が対円レートをサポートした。また、一部の「トランプ関税」が差し止められるとの報道も好感された。