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2025/01/09

ネット銀行の定期預金は良い? メリット・デメリットから見る特徴

執筆者:滝口誠(たきぐちまこと)

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ネット銀行の定期預金は、インターネットだけで手続きができるため利便性が高く、また金利が高いケースが多いことから、メリットのある預金方法といえます。

ネット銀行は実店舗を持たない分、手数料が安かったり、スマートフォンだけで手続きができたりするなど、さまざまなメリットがあります。

一方、困ったときに直接相談しにくいといったデメリットもあります。この記事では、ネット銀行の定期預金の「どんなところがよいのか」「注意すべきポイント」などについて、わかりやすく解説します。

■ネット銀行の定期預金はおすすめか?

ネット銀行の定期預金は高金利で手数料が安く、またインターネットだけで手続きができるので便利です。

実店舗を持たないネット銀行ならではの運営コストの低さが反映されているため、金利は高めに設定されていることが多いです。

ここからは、実店舗がある銀行との違いや、ネット銀行の定期預金がどんな人におすすめかについて詳しく見ていきましょう。

●実店舗がある銀行との違い

実店舗がある銀行で定期預金を行う場合は、基本的には銀行の窓口やATMで行う必要があります。わからないことがあれば対面でサポートが受けられる点はメリットといえますが、営業時間内に手続きをしなければならないという時間的な制約があります。

一方、ネット銀行は基本的に各種手続きをオンラインで行うため、いつでもどこからでも利用できる利便性の高さが特長です。定期預金の申込みもオンライン上で手続きが完結するので、書類の郵送も不要です。

■ネット銀行の定期預金のメリット

ネット銀行の定期預金には、実店舗がある銀行にはないメリットが多くあります。

代表的な4つのメリットを紹介します。

●金利が高い

ネット銀行は実店舗を持たないため運営コストが低く、その分を高金利として顧客に還元している傾向にあります。

実店舗がある銀行に比べて金利が高めに設定されていることが多く、少額の定期預金でも比較的多くの利息を得ることができます。

●手数料が安い

ネット銀行の定期預金は、手数料が安いこともメリットです。

実店舗がある銀行ではATM利用手数料や振込手数料がかかることが多いのですが、多くのネット銀行ではATMでの預入れや引出しの手数料が無料、または月に一定回数まで無料となっています。

また、他行への振込手数料が無料、もしくは非常に低額であることもネット銀行の特長です。特に、定期預金の満期後に他の口座に資金を移動する際、振込手数料が無料であれば大きな節約になります。

●24時間365日利用できる高い利便性

ネット銀行はオンライン完結型のサービスを提供しているため、時間や場所に関係なく、パソコンやスマートフォンから24時間365日預入れや管理ができます。

いつでもどこでも簡単に定期預金の進捗や満期日などをチェックできるので、資金計画も立てやすくなるでしょう。

忙しい方や対面での相談が不要な方にとっては、非常に便利な選択肢といえます。

●キャンペーンや特典の多様性

ネット銀行は新規顧客獲得や利用促進を目的として、多くのキャンペーンや特典を提供しています。

例えば、定期預金の金利アップキャンペーンや口座開設時のキャッシュバック、ポイント還元が行われています。また、ネット銀行では新規口座開設などの条件を満たすことで、振込手数料が無料になるキャンペーンを実施していることもあります。

定期預金だけでなく、他のサービスとの組合わせでさらに多くの特典を得られる場合もあり、それもネット銀行ならではのメリットといえるでしょう。

■ネット銀行の定期預金のデメリット

ネット銀行の定期預金には多くのメリットがありますが、デメリットもいくつか存在します。利用を検討する際には、これらのデメリットを理解した上で慎重に判断しましょう。

●中途解約時に制限がある商品がある

ネット銀行の定期預金には途中解約に制限があるものが多く、途中解約ができても通常の利率よりも大幅に低い解約利率が適用されることがあります。

一部のネット銀行では、高金利キャンペーンが適用される商品や、外貨建ての定期預金においては途中解約が一切できないものもあります。

そのため、急に現金が必要になった場合に流動性が低いという点はデメリットです。

ただし、実店舗がある銀行でも定期預金を途中解約する場合に低い利率が適用されることがあるので、ネット銀行特有のデメリットとはいえません。

●基本的にオンラインで利用するため直接相談が難しい

ネット銀行は店舗を持たないため、すべての手続きや問い合わせはオンラインもしくは電話で行う必要があります。

店舗の窓口での対面サポートがなく、インターネットや電話でのサポートのみなので、複雑な質問やトラブル発生時に対応が不十分と感じることがあるかもしれません。

特に、インターネットに不慣れな方には使いにくい場合があるでしょう。

●金利変動リスク

ネット銀行は高金利が魅力ですが、定期預金が満期を迎え、再度定期預金を組む際の金利は必ずしも以前と同じ水準とは限りません。

金利が大きく変動した場合、次の預入れ時には期待する利息を得られない可能性があります。

ただし、金利変動は実店舗がある銀行の定期預金でも起こる可能性があり、ネット銀行に限ったデメリットとはいえません。

■ネット銀行を選ぶ際のポイント

ネット銀行の定期預金を選ぶ際は、金利や手数料、サービス内容などの条件をしっかり確認することが大切です。

また、各銀行の評判や口コミなども参考にすると、自分のニーズに合ったネット銀行の定期預金を見つけやすくなります。

ネット銀行を選ぶ際に押さえておくべき2つのポイントについて解説します。

●金利や手数料、サービス内容を比較する

ネット銀行は一般的に金利が高めですが、銀行ごとに異なります。まずは各銀行の金利を比較してみましょう。

特に、預入れる期間やキャンペーンなどの条件によって金利が変動することが多いため、よく確認することが大切です。

また、急に資金が必要になる可能性がある場合は、途中解約が可能かどうかも確認しておきましょう。

途中解約が可能でも、通常の金利よりもかなり低い解約利率が適用されるため、途中解約時にどれくらいの金利を得られるかも重要な確認ポイントです。

その他、サービス内容やサポート体制がしっかりしているかもチェックしましょう。ネット銀行は対面サポートがないため、問い合わせ対応やアプリの使いやすさは特に重要です。

●銀行の評判・顧客レビューを参考にする

顧客サポートの質や利用者の満足度も重要です。

各銀行の評判や顧客レビュー、口コミをチェックすることで、実際に利用した人の情報を得ることができます。

銀行のサポート体制がしっかりしているか、トラブル時に対応が迅速であるかなど、利用者の声が選択の決め手となることがあります。また、公式サイトやアプリの使い勝手なども評判や顧客レビュー、口コミから知ることができます。

■まとめ

どのネット銀行に定期預金をするかを選ぶ際は、キャンペーン金利や通常金利を確認し、比較しましょう。また、途中解約の可否や解約時の利率についても調べておくことが大切です。

また、評判や口コミを参考にして、銀行のサポート体制やアプリの使いやすさを確認することも重要です。

これらを総合的に考慮して、自分に合うネット銀行の定期預金を選びましょう。

執筆者:滝口誠

プロフィール:
金融機関に20年超にわたって勤続。カードローン、住宅ローンの販売から審査のほか、法人融資の審査も経験。また、金融機関内部プログラマーとしても、カードローンの担当として、システム開発も経験。現在はWEBディレクターとして、様々なメディアのサポート。

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