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2023/3/29

レジャー費用の平均はいくら?お金をかけずに楽しむ方法も解説!

執筆者:馬場愛梨(ファイナンシャル・プランナー)

ゴールデンウィークや夏休みになると「どこで何をして遊ぼうかな」「子どもをどこに連れていってあげようかな」とワクワクする人も多いのではないでしょうか。しかし、ときには家計の事情を気にしなければいけないこともあるでしょう。

この記事では、レジャー費用の平均的な金額や、なるべくお金をかけずに楽しむ方法を解説します。

■レジャー費用、みんなはいくら使っている?

レジャーといっても遊園地、山登り、映画鑑賞など多種多様であり、費用もほぼ無料のものから高額なものまでさまざまです。

レジャーにかける費用について、「みんなはいくらくらいなの?うちは高すぎる?」など気になっている人もいるかもしれません。総務省の家計調査によると、1世帯あたりの「教養娯楽」の費用の月額平均は以下のとおりです。

教養娯楽用耐久財
(例:カメラ、楽器、テレビ、映像用機器など)

1,884円

教養娯楽用品
(例:文房具、運動用具、おもちゃ、ペット用品など)

5,770円

書籍・他の印刷物
(例:本、新聞、雑誌、カレンダーなど)

2,765円

教養娯楽サービス
(以下内訳)

1万3,098円

  • 宿泊料

1,437円

  • パック旅行費

1,225円

  • 月謝類

2,065円

  • 他の教養娯楽サービス

8,371円

教養娯楽費用の合計

2万3,517円

(出典:総務省「家計調査」家計収支編・2022年・総世帯・表1をもとに作成)

2022年は、1世帯あたり1ヶ月につき「2万3,517円」です。ちなみに、コロナ禍の影響がなかった2019年の平均は「2万5,772円」でした。

ゴールデンウィークや夏休みなどレジャーに出かけることが多い時期は、上記の平均月額より高くなるでしょう。年間費用に換算するとだいたい年間30万円くらいです。

レジャーは出費がかさみやすいものですが、工夫次第で格安で楽しむことも可能です。どんな方法があるのか、続いて見ていきましょう。

■レジャーを節約しながら楽しむには?

「物価高だし節約したい。でも遊びや娯楽も必要……」と悩んだら、どうすればよいのでしょうか。ここでは、お金をかけずにレジャーを楽しむ方法を3つ紹介します。

●1.無料や格安の施設を活用する

都会はもちろん地方でも、よく探せばお金をかけずに楽しめる場所があるはずです。大きな公園や山、海などで自然を満喫するのもいいですし、図書館や児童館など自治体が運営する施設も格安で楽しめます。

また、近年は工場見学なども人気です。企業側からすると自社商品をアピールする場でもあるので、入場料・見学料は無料または数百円と安めに設定されていることが少なくありません。

お子さんのいる家庭なら、いつも食べているお菓子などの製造工程を見学して楽しめるだけでなく、そこで学んだ知識を夏休みの自由研究などに生かすこともできます。大人同士なら、試飲ができるお酒工場や幻想的な工場夜景を見に行くのもいいかもしれません。

●2.計画や予約の方法を工夫する

お出かけのレジャー、特に旅行を楽しむときは賢く宿やツアーの予約をしたいものです。ちょっとした工夫だけで数千円、数万円単位の差になることもあります。

たとえば、複数の予約サイトを比較する、できるだけ早くから計画して「早割」を利用する、観光シーズンや土日を避ける、株主優待やクーポンなどをフル活用するといったことを心がけてみましょう。

●3.視点を変えて日常を楽しむ

いつもの日常も、少し視点を変えるだけで充分楽しめます。「レジャー=お出かけ」でお金がかかるものと思い込まず、柔軟に考えてみましょう。

たとえば、いつもより作りごたえのある料理に挑戦する、風景写真を撮りながら街歩きをするなどはいかがでしょうか。サンドイッチなどを作って近所でピクニックするだけでも、いい気分転換になります。家族や友人などと、わいわい楽しむのもいいでしょう。

■レジャー費用を捻出するための家計管理のコツ

レジャーに気持ちよくお金を使うためにも、当日はお金の心配がいらなくなるような、普段からの家計管理を徹底しておきたいところです。コツは、レジャーの予算を決めることと計画的に用意することです。

毎月の収支をいつも把握して気にかけている人でも、旅行など年に数回で多額のお金がかかるイベントがあった月は「赤字」になって、普段通りの管理ができなくなってしまうことがあります。

旅行に行くなら、あらかじめ時期と予算を決めておき、毎月一定額を「旅行用のお金」として取り分けて貯金していくのがおすすめです。レジャーの計画を早めに立てておくことで旅行前のワクワク感を長く味わえますし、前述の「早割」などを活用しやすいというメリットもあります。

日常のレジャーを楽しむ場合でも、予算管理は重要です。まずは家計全体の状況を見ながら「レジャー費用は毎月2万円まで」などのルールを決め、それを超えることがないよう支出を都度把握しながらコントロールしていきましょう。

■まとめ

総務省の家計調査によれば、レジャー費用の1ヵ月あたりの平均額は約2万4,000円でした。

ただ、レジャーには多額のお金がかかるものもあれば、ほとんどお金をかけずに楽しめるものもあります。毎月少しずつコツコツと楽しむ人もいれば、数年に1回の思い切った贅沢を楽しむ人もいるでしょう。

大切なのは、自分なりの予算を決めて計画的に用意しておくことです。レジャー費用は、つい「使い過ぎ」になりやすいですが、自分の家計の状況を把握して無理のない範囲内で楽しみましょう。

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