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2022/10/28

投資初心者におすすめの投資法とは?成功させるポイントを解説!

監修者:新井 智美(ファイナンシャルプランナー)

物価の上昇が続くなか、将来の生活資金に備えて資産運用を始めたいと考える方も多いのではないでしょうか。

しかし、選択肢が多くてどの投資法を選んだらよいのかわかりにくい、損失が出るのが心配といった投資初心者は多く、始めたくても始められない方も多いでしょう。

投資の基本と注意点を押さえておけば、それほど複雑なわけではなく、リスクも低く抑えながら運用をすることができます。

本記事では、投資初心者の方向けに、おすすめの投資法や成功のポイントを解説します。

■投資を始める前に心がけること

●分散投資を行う

投資対象を一つに集中させると、運用がうまくいかなかったとき、損失が資産の大きなマイナスにつながります。損失を抑えるために有効なのが、分散投資です。

株式と債券と投資信託、複数の国と通貨など、投資対象を分ける方法のほか、投資するタイミングや金額を分散する方法があります。

●積立投資を行う

まとまった資金を投じることで運用益による大きなリターンを見込めますが、そのぶん損失額が膨らむリスクも負ってしまうため、積立投資を行うのもおすすめです。

積立投資とは、1ヶ月1万円など、一定の金額を定期的に投資する方法です。例えば株式の場合、株価が下がっているときは多く買い、上がっているときほど少なく買うことになります。

値動きにかかわらず一定の金額を投入するため、価格変動リスクを回避できます。価格が高いときの買いすぎがなく、価格が下がったときにたくさん買えるため、結果として購入価格の平均単価を下げる効果も期待できます。

●余裕資金を使う

安全性が高いと言われている投資方法にも損失はつきものです。投資のほとんどは結果が出るまでに時間がかかるため、少しでも損失が出れば生活が立ち行かなくなるようでは、投資を続けられないでしょう。

投資には当面生活に困らないお金、いわゆる余裕資金を使う姿勢が重要です。余裕資金とは、毎月の生活費、近く出費を予定しているお金を除いた貯金です。

●長期的に行う

日々値動きを追いかけて短期的に売買するのも投資法の一つですが、投資初心者であれば、数年、数十年単位など長期的な視点を持つ投資法が適しています。

どの投資でも価格は上がりっぱなし、下がりっぱなしとはならず、波を打つように揺れ動きます。1年でみると損を出している投資も、10年後には収益化している可能性があります。長い目でコツコツと投資を続ければ、短期的な損失を超える運用益を狙えるのです。

また、長期的な視点を持つことは、投資のタイミング(時間)によるリスク分散にもなります。

■投資初心者は少額投資からはじめてみよう

投資初心者がチャレンジしやすい少額投資は、わずかな投資金額から気軽に始められるため、不安やリスクを抑えて投資を始められます。

少額投資の概要や初心者におすすめの理由をお伝えします。

●少額投資とは?

少額投資とは、名前の通り、少額から始められる投資で、通常10万円以内の金額で投資できるものを指します。昨今は、100円や1,000円程度で始められる投資商品も増えています。

まとまった資金が必要とされる株式であっても、本来100株単位のものを1株単位から購入できるミニ株や、毎月一定金額で株式を購入できる株式累積投資によって、少額投資が可能です。

他にも、投資信託や金・プラチナなど、積立による少額投資の選択肢はさまざまです。

●投資初心者に少額投資をおすすめする理由

投資を始めるなら、少しでも効率良く収益をあげたいと考える方も多いですが、投資初心者は知識や経験の不足から、投資のリスクを読み解くのが困難です。また、大きなリターンを見込める商品はハイリスクでもあるため、知識が不十分なまま始めるには不安も大きいでしょう。

少額投資は投じる資金がわずかなため、一般的な投資に比べると、損失も少なく抑えることができます。まずは少ない資金からスタートし、投資に慣れてきたら投資額を増やしていく方法がおすすめです。

■少額投資のメリット

少額投資のメリットは大きくわけて3つあります。

●リスクが低い

少額投資の最大のメリットは、投資金額が少ないため、一般的な投資と比べリスクが低いことです。

例えば、1,000円で購入した投資商品が800円に下がっても200円の損失で済みますが、もし100万円を投じていれば損失額は20万円になります。

少額投資なら、損失が低く食い止められるため、冷静に投資を続けられるでしょう。

●分散投資しやすい

少額投資は投じる資金が少なく済むため、幅広い種類の金融商品への分散投資を無理なく行える点も魅力です。

株式や投資信託など投資対象は幅広く、実際にお金を動かしてみないと、種類ごとの特長や違いを理解しにくいでしょう。投資してみてはじめて、向き・不向きを実感できる場合もあります。

少額投資で幅広い種類への投資をすれば、リスク分散に役立つだけではなく、ノウハウ本では得られない実践的な知識を身に付けられます。

●税制優遇を受けられる

少額投資は、税制上の優遇を受けられる点で投資経験者からも注目を集めています。税制優遇を受けられるものには、例えば「つみたてNISA(少額投資非課税制度)」や「iDeCo(イデコ)」があります。

  • つみたてNISA(少額投資非課税制度)
    年間40万円までの投資信託の運用益・分配金が、最大20年間非課税となります。金融機関にもよりますが、100円など少額からでも始めることができます。
  • iDeCo(イデコ)
    5,000円の掛け金から始められる個人型確定拠出年金です。所得控除や運用益非課税に加え、退職金や年金として受取る際にも税制優遇があります。

課税されることなく利益を受け取れるのは、少額投資の大きなメリットです。

■少額投資の注意点

投資初心者にとってメリットの多い少額投資ですが、あらかじめ理解しておきたい注意点もあります。

●利益を出すまでに時間がかかる

わずかな資金で投資を始められるのは少額投資のメリットですが、投資資金が少ないため、利益を上げるまでに時間がかかります。短期間で大きなリターンを得たい方には適した投資法とはいえません。 しかし、1回あたりの金額は少なくても、定期的に投資金額を増やせる積立投資を利用すれば、時間はかかっても大きな運用益を期待できるでしょう。

●手数料や権利で損をする場合がある

株式を購入すると、株主としての権利を得られるため、株主優待や配当を受けられますが、少額投資の「株式累積投資(るいとう)」では、保有する株式が単元株(通常の売買単位)に達するまで、権利を得られません。

他にも、通常取引に比べると、銘柄が限られるデメリットもあります。

また、株式や投資信託を購入する際や、売却する際などには原則手数料がかかります。思うような値動きがなければ、手数料の負担が重くなる場合もあります。特に投資信託は保有時にも信託報酬と呼ばれるランニングコストもかかるのでご注意ください。

■初心者におすすめの少額投資

投資に不慣れな初心者には、少ない資金で投資にチャレンジできる少額投資がおすすめです。最後に、少額投資のなかでも特に初心者向けの種類を紹介します。

●つみたてNISA

つみたてNISAは、年間40万円を上限として、最長20年間、投資で得た利益が非課税となる点が魅力的です。少額からの長期・積立・分散投資に適した各社厳選の投資信託が対象のため、投資初心者も利用しやすい制度です。

●ロボアドバイザー

昨今増えているのが、ロボアドバイザーによる投資です。AI(人口知能)を使った分散投資で、個々の希望に応じた投資スタイルを実現してくれます。

●外貨積立

外貨積立は、外貨を積み立て、為替差益や金利差による利息で収益化を狙う商品です。円安・円高になった場合はどうなるか、しっかり把握してからはじめると良いでしょう。

■投資初心者は少額投資でじっくりと資産を増やそう

先行き不透明な現代、将来の資産形成は大切ですが、初心者がいきなり高額な資産で投資を始めるのは、リスクが高いでしょう。

わずかな余裕資金から始められる少額投資なら、運用益を上げるまでには長い目でみる必要はあるものの、リスクを抑えた投資が可能です。

少額投資にもさまざまな種類があるので、まずは自分に合ったものを見つけて、投資への一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

監修者:新井 智美
顔写真:監修者:新井 智美

プロフィール:
コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)のほか、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)をおこなうと同時に、金融メディアへの執筆および監修にも携わっている。現在年間300本以上の執筆及び監修をこなしており、これまでの執筆及び監修実績は2,000本を超える。

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