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今注目される「金融教育」!親子で無理なくお金の知識を付けるには?

執筆者:馬場愛梨(ファイナンシャル・プランナー)

2022年7月27日

近年「金融教育」が注目を集めています。現代社会を生き抜くために欠かせない「お金の知識」を身に付けるための教育のことで、中学生や高校生はもちろん、小学生や未就学児のうちから少しずつ学ばせるというご家庭も増えているようです。

この記事では、注目される金融教育とはそもそもどんなものなのか、なぜ金融教育は大切なのかを紹介しつつ、親子で無理なくお金の知識を身に付ける方法を解説していきます。

■金融教育への注目が高まっている

以前から、各家庭で「お小遣いを通して金銭管理を身に付ける」といったことはよく行われていました。しかし、近年は「金融教育」の重要性が見直され、より若いうちから金融に慣れ親しむ環境を整える動きが加速しています。いったい、なぜでしょうか。

理由の1つは、「成年年齢の引き下げ」でしょう。2022年4月からは18歳で成年とみなされるようになり、親の同意なく、賃貸や携帯電話、ローン、クレジットカードなどお金に関する契約が結ぶことが可能になりました。

きちんとした知識がないままお金に関する契約を結んでしまうと、予想外の損失を被ったり、だまされたりして、生活が脅かされてしまうかもしれません。そうしたことから、高校生の家庭科の授業で金融教育が行われるようになりました。金融トラブルの原因や対処法のほか、お金の貯め方、使い方、増やし方などについても、いまや学校で学ぶ時代になっているのです。

金融庁では、高校生だけでなく中学生、小学生でもお金について学ぶことは重要だとして金融教育を推奨しています。正しい知識を身につけることで、将来お金に困る事態を防ぎやすくなるからです。お金を上手に管理して上手に使い、豊かな人生を送れるようにするには、若いうちから少しずつ学んだり練習したりしておくのが有効です。

■金融教育が重要なのは未成年に限らない

「金融教育」というと子ども向けのように感じるかもしれませんが、お金の知識はもちろん大人になってからも重要です。就職、結婚や出産、住宅の購入、老後の暮らし……何かを決断をするとき「お金」は必ず重要な判断要素の1つになるからです。

●金融知識の不足を感じている大人は約8割!?

2022年5月にauじぶん銀行が行った調査では、大人の“約8割”が金融知識の不足を感じていることがわかりました。

図

(出典:auじぶん銀行)

例えば、「昨今の経済状況で何が問題なのかがわからない」「複数の金融商品を比べていて、どれが自分に合っているのか判断に迷う」「NISAやiDeCoなどの本を読んでも理解できない」といったときに、金融知識の不足を痛感するとの声が寄せられています。

「お金について本格的に学んだことがある」あるいは「金融教育を受けたことがある」という人は、そう多くはないでしょう。さまざまな場面で「わからない」や「知らなかった」がたくさん出てきたとしても不思議ではなく、ある意味、当然かもしれません。

■お金について学ぶには、どうすればいい?

お金について学んで、計画的に貯めたり適切に使ったりすることは、大人にとっても子どもにとっても重要です。先が読みにくい世の中で、年齢を問わずお金の知識を身につけたい時代になってきています。

しかし、「お金の知識は大切」と思っていても、それを得るための行動に起こしたり、お子さんに教えたりするのは難しいものです。

ここでは気軽に取り組める方法をいくつか紹介しますので、まずはできるところから始めてみましょう。

●親子で一緒にお金について学ぶなら……

親子で一緒に学ぶ方法としては、例えば金融庁や金融広報中央委員会(知るぽると)などの公的機関が公開しているお金の知識を付けるための動画や教材などが役立ちます。

なかでも小学生に人気の「うんこドリル」とのコラボで金融庁が発行した冊子は、受付が一時停止するほど申込みが殺到する人気ぶりです。こういったものであれば、子どもが喜ぶイラストがたくさん入っているうえに、専門用語などもなくわかりやすい言葉で説明されているので、親子で楽しみながら一緒に学びやすいでしょう。

普段、お子さんがYouTubeを見ているなら、お金について学べる動画を一緒に見てみるのも良いですね。「勉強だ」と思うと身構えたりつまらなく感じたりしてしまうかもしれませんが、楽しさやおもしろさもある動画なら、いつもの遊びの延長で興味深く見てくれるのではないでしょうか。お子さんが興味を持って楽しめる方法を選んであげたいものです。

動画などを楽しんだあとは、親子でお互いに感想や学んだことを話す時間をつくれば、会話も増えますし、お子さんがより深く考えるきっかけにもなるでしょう。

●子どもに教えるために知識を深めたいなら……

上記のように、親子で学ぶ機会をつくるだけでも十分に有意義なことですが、「自分自身が子どもにきちんと教えられるようになりたい」と考えるなら、さらに一歩踏み込んでみましょう。

先述の金融庁や金融広報中央委員会(知るぽると)の公式サイトでは、親や学校の教師など「教える側」に向けた解説なども掲載されています。どんな点が特に重要で、どう教えれば理解されやすいのか、より詳しく知りたいときに参考になります。

また、子どもに正しい金融知識を教えるためには、大人も正しい金融機知識を身に付けておく必要があるでしょう。手軽に学べる動画や音声配信、経済番組などを活用する方法もありますし、より本格的に学びたいなら、お金について書かれた本を何冊か読んでみたり、ファイナンシャル・プランナーの資格取得にチャレンジしたりするのもおすすめです。

■気軽にできるところから、一歩ずつ行動を始めてみよう

最初から教科書で学んで問題集を解くような、堅苦しくて手間がかかるものでなくて十分です。親子で楽しみながら気軽に、お金の大切さをはじめ、資産運用の方法、経済の仕組みなどを学んでみてはいかがでしょうか。