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2024/09/30

無担保ローンとは? 特徴や種類、メリット・デメリットを徹底解説!

執筆者:滝口誠(たきぐちまこと)

無担保ローンは、担保がなくても利用できるローン商品です。担保が必要ないので一見利便性が高いように思えますが、メリットだけでなくデメリットも存在します。

無担保ローンの特徴や具体的な種類、利用する際の注意点について詳しく解説します。

■無担保ローンとは担保が必要ないローン

無担保ローンとはどのようなローンなのか、有担保ローンとの違いなど具体的な特徴について見ていきます。

●有担保ローンとの違い

無担保ローンと有担保ローンの主な違いは、借入時に担保が必要かどうかです。有担保ローンは、住宅や自動車などの資産を担保として提供することで、比較的低い金利で大きな借入れが可能です。

一方、無担保ローンは担保なしで資金を借りられるため、手続きが簡単で審査結果もスピーディーにわかります。しかし、担保がない分、金融機関のリスクが高くなることから、一般的に金利は有担保ローンよりも高めに設定されています。

また、有担保ローンの場合は、万が一の場合に担保として提供した資産を差し押さえられるリスクを伴います。しかし、無担保ローンは担保資産の差し押さえはありません。(とはいえ、返済しない場合は最終的には訴訟や財産の差し押さえに至るケースがあります)。

その代わり、無担保ローンの審査では返済能力が慎重に評価されるため、収入状況や信用情報が厳しくチェックされます。

両者の特徴を理解し、用途や目的に応じて自分に適したローンを選ぶことが重要です。

●保証人が不要の場合が多い

無担保ローンの特徴の一つに、保証人が不要な場合が多い点が挙げられます。

有担保ローンや一部の個人向けローンでは、万が一返済できなくなった場合に備えて保証人を求められることがあります。しかし、無担保ローンは、保証人を提供せずに借入れができるため、手続きも比較的シンプルです。

ただし、銀行の場合は保証会社の保証が必要なケースが多い傾向です。

■無担保ローンには4つの種類がある

無担保ローンには、利用目的や返済条件に応じた4つのローン商品があります。

それぞれ異なる特徴や利便性があり、用途や必要に応じて選ぶことが重要です。4つのローン商品の特徴を詳しく解説します。

●カードローン

カードローンは、無担保ローンの中でも特に利用しやすい商品として広く知られています。あらかじめ設定されたご利用限度額内であれば、必要なときに何度でも借入れが可能です。

即日融資に対応した商品が多く、用途が自由であるため、急な出費や生活費の補填などに幅広く利用されています。

また、ATMを利用した簡単な操作で借入れや返済ができ、利便性が高いと評価されています。返済はリボルビング方式が一般的で、毎月一定額を返済しながら必要に応じて追加で借りることも可能です。

●フリーローン(無担保型)

無担保型のフリーローンは使い道が自由な無担保ローンの一種で、例えば結婚式や旅行、引っ越し費用など、個人的なライフイベントや日常的な出費に利用できます。

返済は毎月の分割払いが基本で、返済計画を立てやすい点がメリットです。

また、カードローンと比べると借入額が大きく、固定金利であることが多いため返済額が安定しやすいという特徴があります。

●目的別ローン

目的別ローンは特定の目的に使うための無担保ローンで、資金の用途が明確に決まっているのが特徴です。自動車の購入や住宅のリフォーム、教育費用など、具体的な支出に対応したローンが該当します。

資金の使い道が限定される分、金利が比較的低めに設定されることも特徴です。担保や保証人が不要で、借り手の信用力や返済能力をもとに審査が行われますが、借入先の金融機関に対して使い道を明確にする必要があり、必要書類として見積書や請求書を求められるケースもあります。

返済方法は月々の分割払いが基本で、フリーローンと同様に返済計画を立てやすいというメリットがあります。

ただし、ローンを組んだ後は、資金を目的以外のものに使うことはできません。つまり、目的がはっきりしている場合に、計画的に利用しやすいローンといえます。

●キャッシング

キャッシングは、無担保ローンの中でも特に短期間の小口融資を目的とした借入方法です。クレジットカードに付帯するサービスとして利用されることが多く、急な出費や生活費の補填など、少額の資金が必要な際に手軽に利用できます。

担保や保証人は不要で、申込みから融資までの手続きが迅速であることが大きなメリットです。一方、キャッシングの金利は他の無担保ローンと比べて高めに設定されていることが多いため、返済期間が長引くと利息の負担が大きくなる点に注意が必要です。

■無担保ローンのメリット

無担保ローンの大きなメリットは、やはり担保や保証人を必要としない点です。

通常、住宅ローンや自動車ローンのような大きな借入れの際には担保を求められますが、無担保ローンではそれが不要なので、資産がない人でも利用しやすい仕組みといえます。また、手続きが比較的簡単であり、審査も迅速に行われることが多いため、急な資金需要に対応しやすい点も魅力です。

さらに、使い道が自由なフリーローンやキャッシングの場合は、借り手のニーズに応じて資金を活用することができます。

無担保ローンは、急に資金が必要になった人や特定の資産を持たない人にとって、利用しやすく柔軟性のある選択肢といえます。

■無担保ローンのデメリット

担保や保証人が不要で手軽に利用できる一方で、無担保ローンにはいくつかのデメリットもあります。

まず、金利が高めに設定されていることが多い点が挙げられます。無担保ローンは金融機関が担保を取らないためリスクが高く、その分借り手は高い利息を支払うことになります。特に長期的な借入れを検討している場合は金利負担が大きくなり、総返済額が膨らむリスクがあります。

また、ご利用限度額が比較的低い点も無担保ローンのデメリットといえます。

担保がないことから金融機関は借り手の信用情報を重視しますが、信用力によっては大きな額を借りることが難しい場合があります。

■無担保ローンを利用するときに知っておきたいこと

無担保ローンを利用する際にはいくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。

●しっかりと契約内容を理解する

無担保ローンは、契約内容を十分に理解した上で利用することが大切です。

無担保ローンは担保を提供しない代わりに、金融機関がリスクをカバーするために金利や手数料が高く設定されることが多いため、契約書に記載されている金利条件や返済期間、手数料などをしっかりと確認する必要があります。

また、ご利用限度額や返済方法も正しく理解し、後々のトラブルを防ぐためにも疑問があれば金融機関に問い合わせることが推奨されます。

特に注意したいのは、契約に含まれる「遅延損害金」や「繰上返済の条件」など、返済が滞った場合や途中で一括返済を行う場合の規定です。これらの規定を理解せずに契約を進めると、返済時に予想外の費用が発生するおそれがあります。

●あらかじめ返済計画を立てる

無担保ローンを利用する際には、事前にしっかりとした返済計画を立ててください。月々の収入と支出を把握し、無理のない返済計画を立てることが重要です。

毎月の返済額が生活に与える影響を十分に考慮し、生活を圧迫するような過度な借入れは避けましょう。

ボーナスや臨時収入を利用して早期返済を目指す計画を立てることも有効ですが、返済の途中で繰上返済が可能かどうか、その際に手数料が発生するかも事前に確認しておく必要があります。

●ローンを組む目的によっては有担保のほうがよいこともある

無担保ローンは、担保を必要とせず手軽に借入れができる点が魅力です。しかし、ローンを組む目的によっては有担保ローンのほうが適している場合もあります。

有担保ローンは住宅や自動車などの担保を差し入れることで、無担保ローンに比べて金利が低めに設定されます。大きな金額を長期で借りる場合には、低金利によって総返済額を抑えることができるため、有担保ローンのほうがメリットは大きいでしょう。

また、無担保ローンでは借入額が大きくなるほどご利用限度額に制約がかかることが多く、有担保ローンのほうが希望額を借りられる可能性が高くなります。

ローンを組む際には、借入れの目的や返済計画を十分に検討し、無担保か有担保かを選ぶことが大切です。金利や返済条件を比較し、最適なローンを選択しましょう。

●延滞には注意する

無担保ローンを利用する際、注意すべき点の一つに「延滞」があります。

返済が延滞してしまうと遅延損害金が発生し、利息とは別に大きな負担が生じることになります。通常、遅延損害金は金利よりも高めに設定されているため、延滞期間が長引くほど支払額が増え、返済がさらに難しくなるという悪循環に陥るおそれがあります。

さらに、延滞が続くと信用情報に傷がつき、将来他のローンやクレジットカードの利用が制限される可能性が高くなります。信用情報機関に記録される「信用事故」となれば、新たな金融取引が非常に困難になるため、慎重に対応しなければなりません。

万が一返済が難しくなった場合はできるだけ早く金融機関に連絡し、返済スケジュールの見直しや条件変更を相談してください。

■無担保ローンの選び方

無担保ローンを選ぶ際には、いくつかのポイントがあります。

まず、無担保ローンは担保が不要な分、金利が高めに設定されることが多く、金利の違いが総返済額に大きく影響します。金利を比較して低金利のローンを選ぶことで、返済負担を軽減することができます。

ご利用限度額や返済期間もチェックしましょう。自分が必要とする資金額が十分にカバーされているか、返済期間が自分の返済能力に合っているかを確認することが重要です。

また、手数料やその他の費用にも注意してください。ローンには事務手数料や繰上返済手数料など、さまざまな費用がかかる場合があります。これらの費用がトータルでどれくらいになるかを事前に把握し、総コストを比較することが大切です。

金融機関の信頼性やサービス内容も考慮すべき要素です。顧客対応が良く、返済の柔軟性がある金融機関を選ぶことで、より安心してローンを利用することができます。

これらのポイントを総合的に評価し、自分に最適な無担保ローンを選びましょう。

■無担保ローンを賢く利用しよう

無担保ローンは担保・保証人なしで資金を調達できる便利なローンですが、契約内容をしっかりと理解し、金利や手数料を確認することが重要です。

また、利用前にはきちんと返済計画を立て、月々の返済額が生活に影響を与えないようにすることも大切です。

ローンの目的によっては、有担保ローンのほうが無担保ローンよりも条件が良い場合もありますので、ローン目的を明確にした上で自分に合った商品を選びましょう。

執筆者:滝口 誠

プロフィール:
金融機関に20年超に渡って勤続。カードローン、住宅ローンの販売から審査のほか、法人融資の審査も経験。
また、金融機関内部プログラマーとしても、カードローンの担当経験がある。現在はWEBディレクターとして、様々なメディアのサポートを担当。

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