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無担保ローンとはどんな商品?特徴や種類、メリット・デメリットを解説!

監修者:飯田道子(ファイナンシャルプランナー)

2022年7月22日

個人向けローン商品が多様化するにつれ、担保を必要としない無担保ローンが増えています。無担保ローンには有担保ローンにはないさまざまな魅力がありますが、一方で気をつけておきたいポイントもあります。

今回は、無担保ローンの基本的な知識、メリットやデメリットを解説します。

無担保ローンは担保なしで利用できるローン

無担保ローンとは、担保を用意することなく利用できるローンのことです。

そもそも担保とは、融資を受けたあとの返済不能に備えて債務者(お金を借りる方)が債権者(お金を貸す方)に対して契約時に提供する「保証」で、保証人などの「人的担保」と住宅の抵当権などの「物的担保」があります。

今回は、カードローンやフリーローンなど選択肢の多い無担保ローンについて解説します。

無担保ローンの種類は?

保証人などの担保を必要としない無担保ローンには、主に以下のような種類があります。同じ無担保ローンであっても商品ごとに特徴があり、ご自身の目的に応じて使い分けることが大切です。

無担保ローンの種類 特徴

カードローン

銀行や消費者金融、クレジットカード会社が提供する商品。借入限度額の範囲内であれば自由に利用可能。

フリーローン

主に銀行が提供する商品。カードローンと同じく利用用途を問わないが、一度でまとまった融資を受ける。

目的別ローン

主に銀行が提供する商品。マイカーの購入や教育資金など明確な目的の元、一度でまとまった融資を受ける。

キャッシング

クレジットカードのキャッシング枠を利用した借入れ。別途キャッシング枠利用の申込みが必要。

それでは、それぞれの無担保ローンの特徴や違いを詳しく紹介します。

カードローン

カードローンは多くの金融機関で提供されているローン商品です。利用目的を問わず、借入限度額の範囲内であれば自由に繰り返し借入れできます。突発的な出費に直ちに対応したい方におすすめです。

最短で即日対応のカードローン会社もあるなど、申込みから融資までの時間が短いのが特徴です。また、アプリやウェブサイトなどのオンライン対応やコンビニATMを利用可能など、利便性の高い商品となっています。

各社の実施する無利息期間などのキャンペーンを活用すれば、お得にお金を借りることも可能です。

カードローンの金利は、後述するフリーローンや目的別ローンに比べるとやや高めの傾向です。適用される借入限度額によって異なります。

フリーローン

フリーローンは、カードローンと同じく利用目的を問わないため(事業資金や投資資金を除く)、申込みのハードルが低いローン商品です。

一回の契約でまとめて融資を受けるため、借入れ後は返済に集中できます。そのため、計画的にローンを利用しやすいといえるでしょう。

ただし、まとまった金額を借入れるということもあり審査はやや厳しめですが、カードローンよりは金利は低めです。

目的別ローン

マイカーの購入、子どもの教育資金など、特定の目的への利用を前提に、まとまった金額を借入れるのが目的別ローンです。フリーローンと同じく、融資後は返済だけを行うことになります。

目的別ローンは用途が明らかであることから、フリーローンよりも低金利の傾向です。逆に、目的以外の利用を避けるために審査では資金使途証明書などの目的を明らかにするための書類提出がやや厳格となっています。

キャッシング

キャッシングはクレジットカードのほとんどに付帯する機能で、借入限度額の範囲内で借入れができるサービスです。銀行などのATMから手軽にお金を借りられるため、カードローンと同じく利便性の高い商品といえます。

ただし、カードローンよりも借入限度額が低く、金利が高めの傾向があります。

キャッシングを利用するには別途申込みが必要ですが、審査が通れば直ちに利用できます。

無担保ローンのメリット

担保を用意しなくていいことが大きな特徴といえる無担保ローンですが、他にもいろいろなメリットがあります。

審査がスピーディに進みやすい

無担保ローンのメリットは、申込み後の審査や手続きがスピーディに進みやすい点です。有担保ローンの場合、申込者本人に加えて保証人などの担保も審査対象に含まれるため、それだけ審査に時間がかかりやすいのです。

そのため、少しでも早くお金を用意したいときには、無担保ローンが適しています。

保証人など担保がなく気軽に申込める

有担保ローンを利用するには、保証人や抵当権といった担保の用意が必要になります。例えば、家族や親戚に保証人になることを依頼する、住宅の抵当権を設定するなど、担保の用意は精神的にも時間的にも負担が大きいものです。

一方、無担保ローンであれば担保にかかる負担がなく、ご自身の判断で気軽に申込むことができます。

さらに、無担保ローンにはオンラインで申込みから融資までが完了する商品も多く、思い立ったときや必要なときに直ちに申込めるのもメリットです。

利用目的を選ばず使いやすい

無担保ローンにはさまざまな種類がありますが、カードローンやフリーローン、キャッシングなど、利用目的を問われずに利用できるものが多くあります。

事業や投資、ギャンブルなど一部を除き、生活費や医療費、冠婚葬祭、旅行、趣味など、原則としてあらゆる目的に利用可能です。

無担保ローンのデメリット

気軽に申込めてスピーディに融資を受けやすい無担保ローンですが、利用前に知っておくべきデメリットもあります。

有担保ローンより金利がやや高めの傾向がある

無担保ローンには、利用者が返済困難になったときのための「担保」という備えがありません。

いざというときに利用者へ貸付けたお金の回収が難しくなることを考え、ローン会社は商品の適用金利を高めに設定する傾向があります。また同様の理由から、通常無担保ローンは借入限度額が低めの設定となっています。

たった数%の違いだとしても、金利が高ければそれだけ借入れ中の利息は増え、返済総額は大きくなります。

各社のウェブサイトで提供される返済シミュレーションなどを活用して、無理のない範囲で計画的に利用することが大切です。

申込者本人の信用情報が審査に直結しやすい

無担保ローンを申込むと、職業や勤続年数、他社からの借入情報といった、申込者本人の属性や信用情報だけで審査されることになります。

とくに、申込者の安定した収入と支払い能力は審査で重要視されます。

クレジットカードなどで過去に支払い遅延の履歴がある、他社のローンを利用している、転職したばかりであるなど、状況によっては審査を通過するのが厳しい可能性もあります。

スムーズな審査が魅力の無担保ローンですが、申込者の信用度によっては有担保ローンのほうが審査に通りやすくなるということもあるのです。

無担保ローンに関するQ&A

最後に、無担保ローンで不安や疑問に思われやすい点をQ&Aで解説します。

どの無担保ローンを選ぶといい?

無担保ローンはカードローン、目的別ローンなど、選択する種類によって適用金利や借入限度額、利用目的の制限などに違いがあります。

ローンの利用が明確なら目的別ローン、直ちにお金を用意したいなら即日融資に対応するカードローンなど、ご自身の状況に応じて適したローンを申込むのがおすすめです。

今すぐお金が必要!審査のハードルが低い無担保ローンは?

急な出費に対応する無担保ローンとしては、カードローンとキャッシングが考えられます。

カードローンは申込みから最短で即日の融資に対応する会社も多く、さらにオンラインで簡単に手続きを完了できます。

すでにクレジットカードを持っているなら、キャッシング枠を利用するのもいいでしょう。

転職したばかりだと審査落ちする?

先述の通り、無担保ローンは申込者本人の属性や信用情報を審査されます。

転職したばかりでも申込みは可能ですが、勤続年数が少ないとそれだけ信用度を低く判断され、審査落ちする原因になることもあります。

無担保ローンはお金が必要なタイミングで手軽に申込みやすい!

無担保ローンは、保証人などの担保がない状態で、手軽に申込めるローン商品です。金利はやや高い傾向にありますが、審査がスムーズで融資までの時間が短いというメリットがあります。

無担保ローンにも種類がいろいろあるので、直ちにお金を用意したいならカードローン、マイカー購入など目的がはっきりしているなら目的別ローンなど、ご自身の状況にあわせて適切に商品を選択しましょう。

監修者:飯田 道子
顔写真:飯田 道子

プロフィール:
ファイナンシャル・プランナー(CFP®)、海外生活ジャーナリスト。
金融機関勤務を経て96年FP資格を取得。現在は各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などをおこなっている。海外移住にも対応しており、特にカナダや韓国への移住相談や金融・保険情報を得意としている。趣味が高じてスキーやスキューバーダイビングのインストラクターも経験。現在は、数秘&カラーの上級トレーナーとしての顔を持ち、カラーセラピストとしても活動している。

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