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カードローンの在籍確認は必ずある?実際の流れや確認されるポイントを解説!

監修者:水上克朗(ファイナンシャルプランナー)

2022年7月22日

カードローンを申込むと、審査の一つとして、勤務先への在籍確認を行うのが一般的です。この記事では、カードローンの在籍確認について、実施の目的や具体的な流れ、ポイントを解説します。

カードローンの在籍確認は必ずある?

カードローンを申込むときには、通常、氏名や住所などとともに勤務先や勤続年数などの職業内容について申告する必要があります。

カードローンの在籍確認とは、申込みのときに申告した勤務先で実際に働いているかどうかを、カードローン会社が確認するものです。

まずは、カードローンの申込みで重要とされる在籍確認の基礎知識を解説します。

カードローンの在籍確認はなぜ必要?

貸金業法には、利用者が返済不能や多重債務に陥らないよう、一定のルールが設けられています。貸金業法の定める義務の一つが、申込者の返済能力に関する調査です。

在籍確認は、申込者に安定した収入先があり、カードローン利用中の返済能力に問題がないと判断する重要な要素となります。そのため、ほぼすべてのカードローン会社が実施しているのです。

ちなみに貸金業法の規制を受けるのは、クレジットカード会社や消費者金融で、銀行は対象外です。しかし、利用者保護の観点より、銀行も貸金業法のルールにのっとった貸付を行っているところもあります。

カードローンの在籍確認で審査に落ちることもある?

カードローンの在籍確認は、申込んだ方の返済能力をはかる材料の一つであるため、場合によっては審査に落ちる原因になることもあります。

審査落ちとなる確率が高いのは、勤務先について虚偽の内容を申告していた場合です。勤務実態がないと判断されれば、安定した収入があることを証明できず、審査に通りにくくなります。

申込み時点では正しい情報だったとしても、審査中に勤務先が変わっていると、虚偽と認識されることがあるのでご注意ください。

また、実際に勤務しているにもかかわらず、審査のタイミングや会社の応対など、何らかの事情で在籍を判断できない場合にも、審査落ちにつながる可能性があります。

カードローンの在籍確認の流れ

カードローンの審査で行われる在籍確認は、申込みから利用開始まで以下のような流れに沿って行われます。

カードローンの申込みと書類の提出

カードローンの主な申込み方法には、専用アプリやウェブサイト、自動契約機などがあります。このほか、電話や郵送に対応する会社も多いので、ご自身に合った方法で申込むと良いでしょう。

申込みでは、氏名、住所、勤務先と勤続年数など審査に必要となる個人情報を申告のうえ、本人確認書類を提出します。本人確認書類として認められるものは、運転免許証やマイナンバーカード、健康保険証などです。

収入証明書類の提出を求める会社もあります。

在籍確認などの審査

申込みが終われば、申告された情報に基づいてカードローン会社による審査が行われます。

まずは信用情報機関にこれまでの信用取引に関する情報を照会します。信用情報とはクレジットカードなどの取引状況やローンの利用残高などの個人取引のことですが、延滞などのトラブルがなければ審査には影響しないでしょう。

信用情報機関への照会は簡易的な仮審査で、通過した後に本審査へ移ります。

本審査では申込者の申告内容や提出書類などから、返済能力の有無について判断されます。在籍確認が実施されるのも本審査のタイミングです。

カードの受取りと利用開始

審査に通れば、カードローン専用のカードが郵送されます。カードを受け取れば、銀行やコンビニなどのATMで即利用可能です。

ただし、カードと同時に届く契約内容や利用規約には充分に目を通しておきましょう。利用限度額や適用金利は、契約ごとに異なります。

カードローンの在籍確認で確認されるポイント

具体的にどのような方法で何を確認されるか、以下、カードローンの在籍確認のポイントをお伝えします。

在籍確認は申告した「勤務先」を確認するのが目的

在籍確認は、申込み時に申告された勤務先に誤りがないかを確認するのが目的です。

クレジットカード会社や消費者金融系の一部カードローンでは、書類提出による在籍確認をすすめている会社もあります。在籍を判断する書類には、直近1ヶ月以内の給与明細書や社名が記載された健康保険証、社員証などの提出などがあります。

ただし、銀行系のカードローンでは、電話による在籍確認が一般的です。勤務先に電話がかかることによる影響を心配する方もいるかもしれませんが、プライバシーが配慮されているため、勤務先にカードローンの申込みを知られることはありません。

また、在籍確認の電話には本人が出る必要はありません。例えば「外出中です」など電話に出た社員の対応によって、勤務先に籍があることを確認さえできれば、在籍確認は終了します。

カードローンの在籍確認をスムーズに進めるためのポイント

カードローンの本審査の一つとなる在籍確認がスムーズに進めば、より短期間で借入れが可能となります。最後に在籍確認をすばやく終わらせるために、押さえておきたいポイントを紹介します。

派遣社員は派遣元の対応に注意する

派遣社員として勤務中の場合、申込み時に勤務先として申告し、また在籍確認が行われるのは、雇用主である派遣会社であることが一般的です。

派遣先の会社を勤務先として申告すると、社員としての籍がないため、在籍確認が進まないおそれがあります。また派遣会社を申告しても、多数の派遣社員を抱えていれば、確認に時間がかかることも考えられます。

スムーズに在籍確認を進めるには、派遣会社の担当者が所属する部署の番号を申告しておくのがおすすめです。個人情報の取扱いが厳しいなど、派遣会社の電話対応に不安があるなら、あらかじめカードローン会社に相談しておきましょう。

アルバイトやパートでも在籍確認される

在籍確認は、基本的にカードローンに申込んだすべての方が対象です。正社員や契約社員といった属性は関係なく、アルバイトやパートなどの非正規雇用も含まれます。

ただし、非正規雇用で出勤日がまちまちでも心配無用です。在籍確認時に本人が不在でも会社に籍があることがわかれば問題ありません。

よりスムーズに審査を進めたい場合は、出勤する曜日や時間帯をカードローン会社に伝えておくのがおすすめです。

代表番号ではなく直通番号を申告する

カードローンの申込みで、勤務先の電話番号として代表番号を書く方もいるかもしれません。第三者の取次であっても、申込者が働いていることさえわかれば、在籍確認は終わるので、代表番号であっても通常は問題ありません。

しかし、代表番号の場合、社員の個人情報保護の観点から、社員の在籍について明確に答えてもらえない可能性があります。とくに社員数の多い大規模な会社は注意が必要です。

スムーズに在籍確認を終わらせたい場合は、ご自身の所属する部署の直通番号や内線番号を申告しましょう。

少しでも早く利用したいなら午前中に申込みを済ませる

カードローン会社によっては、申込みから最短即日での融資に対応するところもあります。急な出費があり、直ちにお金を用意したい方には、とても便利な商品です。

しかし、申込みのタイミングが夕方や夜間、土日になると、勤務先と連絡がつかず、審査の一つである在籍確認が進まないことが考えられます。そうなれば、想定していたよりも借入れまでに時間がかかります。

カードローン利用を急ぐ理由がある場合は、平日(あるいは勤務先の営業日)の午前中のうちに、申込みを済ませておくと安心です。

あるいは、電話ではなく、書類のみで在籍確認を行うカードローン会社を選んでおけば、タイミングにかかわらず、スムーズな利用開始につながりやすいでしょう。

カードローンの在籍確認は勤務先を正しく申告していれば不安に思うことなし!

カードローンの在籍確認は、申込者の返済能力を判断するために実施される審査の一つです。

電話で行われるのが一般的ですが、本人が出る必要はなく、またプライバシーは充分に配慮されています。申告内容に誤りがなければスムーズに通過できる審査なので、不安に思う必要はありません。

また最近は、書類のみで在籍確認を完了させるカードローン会社も増えています。より気軽に審査を進めたいなら、書類対応のカードローンを選択するのもおすすめです。

監修者:水上 克朗
顔写真:水上 克朗

プロフィール:
ファイナンシャルプランナー。慶応義塾大学卒業後、大手金融機関に入社。会社生活を通じ、14回の部署異動、11回の転勤、11年間の単身赴任、2度の会社合併を経験。これまでのさまざまな経験をするなかで、FPの知識を活かし、1億円資産の捻出方法を確立する。また、執筆、監修、相談、講演活動などを積極的に行い、新聞、雑誌、Webの大手媒体で数多く取り上げられている。特に、FP個別相談は年間300件を超える。著書に「50代から老後の2000万円を貯める方法」「図解見るだけでお金が貯まる賢者のノート」がある。

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