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【初心者必見】投資信託の分配金とは?仕組みや種類、受取り方を徹底解説

執筆者:中田 真

2021年9月29日

投資信託には、運用によって得られた利益の一部を投資家に還元する分配金と呼ばれる仕組みがあります。今回は、投資信託における分配金の仕組みや種類、受取り方などを解説します。

目次

投資信託の分配金とは?

投資信託の分配金は、株式投資でいう配当金のようなものです。投資信託によりますが、主に株式や債券などの運用によって得た収益の一部が、決算日に分配金として投資家に支払われます。

分配金の仕組み

投資信託の分配金は、預貯金の利息のように元金に加えて別途支払われるものではなく、投資信託の純資産総額(※1)の中から支払われます。また、分配金が支払われると、投資信託の純資産総額は支払われる分配金の金額分だけ減少するため、投資信託の基準価額(※2)も分配金の金額分だけ下がることになります。

※1 投資信託の純資産総額
投資信託で運用している株式や債券などの時価評価額の総額に、利息や配当金などの収入を加えた金額から運用費用などを差し引いた金額です。

※2 投資信託の基準価額
投資信託の純資産総額を総口数で割った金額のこと。投資信託の取引は「口(くち)」と呼ばれる単位で行われ、一般的に1万口当たりの金額で表されます。投資家が投資信託を購入・換金する場合、基準価額で取引が行われます。

分配金があるものとないもののメリット・デメリット

分配金があるものと分配金がないものの、それぞれの主なメリット・デメリットについて解説します。

【分配金があるもの】
定期的(毎月や1年ごとなど)に分配金が支払われるため、投資資金で運用を継続しながら投資成果をこまめに受取ることができるというメリットがあります。一方、運用収益(分配金など)が再投資されないため、再投資によって得られる可能性がある運用益が得られない(複利的な効果が得られない)などのデメリットがあります。

【分配金がないもの】
運用収益(分配金など)を再投資することで、運用益が得られる(複利的な効果が得られる)可能性があるなどのメリットがあります。そのため、長期間の運用に向いています。一方、満期になるか解約しない限り、投資成果が享受できないというデメリットがあります。

分配金の種類

投資信託の分配金には、普通分配金と特別分配金(元本払戻金)の2種類があります。

【普通分配金】
分配後の基準価額が個別元本(※3)を上回る場合、分配金のうち個別元本を上回る部分の分配金が普通分配金です。なお、普通分配金は、全額が収益として課税対象となります。

【特別分配金(元本払戻金)】
分配後の基準価額が個別元本(※3)を下回る場合、分配金のうち個別元本を下回る部分の分配金が特別分配金(元本払戻金)となります。分配後の投資家の個別元本は、特別分配金(元本払戻金)の額だけ減少します。なお、特別分配金(元本払戻金)は、個別元本を下回った部分が元本の払い戻しとして非課税となり、残りの額が普通分配金として課税されます。

※3 個別元本
投資信託を購入した投資家ごとの計算上の買い値(買い付け価額・元本)のことで、個別元本の金額は投資家によって異なります。

分配金の受取方法

投資信託の中には、分配金をそのまま現金で受取れる「分配金あり」と、分配金を受取らずに再び投資に回せる(再投資できる)「分配金なし」のいずれかを選択できます。それぞれメリット・デメリットがあるため、投資目的などを考慮して選ぶとよいでしょう。

分配金の注意点

分配金における主な注意点について解説します。

【分配金が多い投資信託が良い投資信託とは限らない】
受取る分配金は多い方が良いですが、必ずしも分配金が多い方が良い投資信託とは限りません。分配金が多く支払われる投資信託では、分配金に特別分配金(元本払戻金)が含まれているケースがあり、元本を取り崩して分配金を支払っていることになります。分配金の分だけ基準価額も下がることになるため、投資効率が悪い(複利効果が小さい)投資信託となります。

また、分配金が多く出ていても、継続するとは限りません。過去の運用実績や分配金の金額、分配金の内訳などについて総合的に判断する必要があります。

【普通分配金は再投資した場合であっても課税対象】
普通分配金は、全額が収益として課税対象となります。また、普通分配金を受取らずに再投資した場合であっても、分配金を一度受取ったとみなされます。そのため、再投資に充てられるのは、税金を差し引いた残りの金額となります。なお、特別分配金(元本払戻金)については非課税です。

投資信託の分配金は投資目的を考慮する

投資信託の分配金については自身の投資目的を考慮することが大切です。短期間の運用で定期的に分配金を受取りたい(利益を確保したい)場合は「分配金あり」がおすすめです。一方、長期間の運用で定期的に分配金を受取る代わりに、複利効果を大きくしたい場合は「分配金なし」を選ぶと良いでしょう。いずれにせよ、自身の投資目的に応じて投資信託や分配金の有無などを選択しましょう。

ライター:中田 真
顔写真:ライター:中田 真

プロフィール:
中田FP事務所 代表/CFP®認定者/終活アドバイザー/NPO法人ら・し・さ 正会員/株式会社ユーキャン ファイナンシャルプランナー(FP)講座 講師/元システムエンジニア・プログラマー
給与明細は「手取り額しか見ない」普通のサラリーマンだったが、お金の知識のなさに漠然とした不安を感じたことから、CFP®資格を取得。
現在、終活・介護・高齢期の生活資金の準備や使い方のテーマを中心に、個別相談、セミナー講師、執筆などで活動中。

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