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6割の人が不安に感じているライフプランの立て方!3ステップでご紹介

執筆者:木崎涼(ファイナンシャルプランナー)

2021年2月17日

人生100年時代といわれる今、多くの人が老後の生活設計に不安を感じています。この記事では、自分でできるライフプランの立て方を分かりやすく解説します。実際にライフプランを立てて生涯収支や資産残高を把握することで、貯蓄目標も立てやすくなるでしょう。

■ライフプランについてどれぐらいの人が不安に感じている?

日本FP協会の「世代別比較 くらしとお金に関する調査(2018年)」で「人生100年時代を迎えるにあたって、不安を感じること」を尋ねたところ、最も多かった回答が「老後の生活設計(60.4%)」でした。6割の人が老後の生活設計に悩んでいることが分かります。

公的年金の受給額や退職金の減少、公的年金の受給開始年齢の引き上げなど、老後の生活を取り巻く環境は厳しさを増しています。平均寿命が延び、活力のあるシニアが増える一方で、「趣味を楽しめるのか」「ゆとりある老後生活を送れるか」といった不安を抱く人が増えているといえるでしょう。

■ライフプランのどこに不安を感じているのか?

「老後の生活設計」が不安だと回答した人の割合を年代別にみると、特に40代が72.5%と不安に感じている人の割合が高く、次いで50代(67.0%)、30代(66.0%)、20代(59.0%)、60代(54.0%)となっています。現役で働いている人の多くが、老後の生活設計に不安を抱いていることが分かります。

この他、30代では「住まいにかかる費用、住まいのあり方」「親などの介護」、40代では「親などの介護」「老後の仕事・再就職」、60代・70代では「自身の健康」「家族の健康」に不安を感じているという回答が多く寄せられました。

老後の生活費や住まい、介護にかかる費用など、ライフプランに関する不安を抱いている人が多いことが分かります。

■お金に関するライフプランを立てる3ステップ

ライフプランというと、FPなど専門家に依頼して作成してもらうというイメージを持つ人も多いでしょう。しかし、簡易的なシミュレーションなら自分自身でもできます。

ライフプランに不安を感じるのは、「具体的にどのくらいの金額が必要か分からないから」です。ライフプランを立て、老後の生活費がだいたいどのくらい必要かを知ることができれば、貯蓄目標も定まり、不安は解消されるはずです。

続いては、ライフプランを簡易的に自分で作成する方法を3つのステップで紹介します。

●ステップ(1)自分にとって理想の生活は何かを考える

まず、自分にとって理想の人生をイメージしてみましょう。

「結婚式を挙げたい」「子どもは2人欲しい」「30代でマイホームを建てたい」といったライフイベントを書き出していきます。「年に一度は海外旅行に行きたい」「趣味の習い事を継続したい」といった希望も書き出してください。

続いて、「〇歳まで働きたい」「出産後は勤務形態を変えたい」といった仕事に関する希望も整理します。

●ステップ(2)理想の生活を送るのに必要な資金を知る

書き出した内容をもとに、理想の生活を送るのに必要な資金を書き出していきます。

子どもを希望する場合、幼稚園から大学までの学費を準備する必要が出てきます。国公立か私立かを検討し、トータルでかかる学費を試算しましょう。食費や通信費などの生活コストが上がることや一人暮らしをする場合の仕送りなども考慮します。

この他、マイホームにかかる費用や海外旅行、習い事の費用も計算していきます。

●ステップ(3)現在の収支を把握し、理想の生活にはいくら足りないかを知る

全部書き出せたら、現状の収支と照らし合わせながらライフプランを作成します。

エクセルの横軸に「年齢」を記載し、縦軸に「収入」「支出」「年間収支(収入-支出)」を記載します。収入については、昇給なども考慮して作成しましょう。老後については、公的年金の受給額を調べて記載し、退職金の目安も記載しておきます。

支出については、現状の支出をもとに記載します。家計簿や通帳を見て、1ヵ月の支出のうち、主な項目をピックアップしましょう。例えば食費などは家族の人数によって増減するため、分けて書くと計算しやすいです。細かな出費は「その他支出」にまとめましょう。

続いて年間収支の下に、「資産残高」の項目を作ります。現状の資産残高に、毎年の年間収支を足していく計算式を入れてください。

最後に、支出の項目に「ライフイベント」を追加し、ライフイベントにかかる費用を記載します。こうすれば、人生にかかる費用のすべてが1枚のエクセル表で見渡せることになります。

■必要な額を「見える化」して不安を解消しよう

老後に理想の生活を送るにはどのくらいの費用がかかるか、退職時点でどのくらい資産があるか、不足分はどのくらいかを試算することが大切です。「現状でも十分だ」と思えれば不安は解消しますし、「もう少しゆとりを持たせたい」と思えば、節約や投資など具体的な行動を起こすことができます。貯蓄目標があれば、節約や投資にも前向きに取り組めるでしょう。

不安に感じるのは、「分からない」からです。金額を見える化することで不安が解消され、自分自身の将来にもしっかり向き合えるはずです。