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為替とは?円高・円安によるビジネスや日常生活への影響

執筆者:福島 佳奈美(ファイナンシャル・プランナー)

2020年12月4日

「為替」と聞いても、自分には関係のない世界の難しい経済用語と感じる方も多いかもしれません。しかし実は、身近な私たちの生活にも大きく関わっています。今回は、為替にあまり馴染みのない方々に向けて、為替がビジネスや日常生活にどう影響しているのかを解説します。

為替ってどんなもの?

為替とは、一般的には「外国為替」のことを指し、異なる通貨を交換したり売買したりする際に基準となる交換比率を意味します。身近なところでは、ニュースの終わりによく聞く「円高」「円安」という言葉が、為替市場での「円」の価値の変動を伝えています。

例えば、アメリカの商品を日本円で買う場合を考えてみましょう。「1ドル=100円」の商品を買おうと思っていたところ、翌週には「1ドル=90円」に為替が変動していた場合、ドルに対して円の価値が上がり、円高になったということです。逆に「1ドル=110円」に変動していた場合、ドルに対して円の価値が下がり、円安になったといえます。

通貨の交換は世界中で行われていて、各国の要人の発言や経済指標の発表などの経済状況、また世界中の政治動向や戦争や紛争などの状況で常に変動しています。また、各国の通貨の金利差や貿易収支なども影響していて、為替の動向は簡単には予測できません。

為替はどんなことに影響するの?

為替は普段の生活にも影響を与えています。どのようなことに影響するのかをみていきましょう。

●企業やビジネスマンへの影響

為替の変動は、経済活動を行う企業にも大きく影響します。

一般的に、製品を輸出している企業は、円高になると海外で製品が売れなくなるため収益が圧迫され、逆に円安になると製品がよく売れるため利益が大きくなります。

また、海外から原料や製品を輸入している企業では、円高になる方が割安に輸入することができ収益アップにつながります。企業の業績は、そこで働くビジネスマンのボーナスや給与にも影響があるでしょう。

●一般消費者への影響

一般消費者から見ると、「円高」「円安」どちらが好ましいのでしょうか。

よく聞くのは外国から輸入している食料や製品などが「円高」の還元セールなどで安くなるニュースではないでしょうか。円高になると、外国の食料や製品を安く仕入れることができるので、その分消費者は安く買うことができるためでます。

また、海外旅行をする際も円高だと旅費や現地での買い物が安く済みますが、逆に円安になると円高のときより旅費が高くついてしまうこともあります。

外貨を持つメリットとデメリットは?

預貯金だけでは資産が増えない時代、「貯蓄から投資へ」という流れもあり、資産として外貨を持つことを考える方も多いでしょう。

外貨投資のメリットは、主に金利と為替差益です。高い金利で運用できる通貨で運用をすれば、その分利益を得られる可能性があります。また、両替のタイミングで円安になっていれば、為替差益を得られます。株や投資信託で投資する場合には、投資する国の経済成長により利益を得ることも期待できます。

しかし、為替差損を受けてしまう可能性があることはデメリットです。また、政治や経済が不安定な国へ投資する際は通貨の価値が下がる危険もあります。

●外貨を持つ3つの方法

外貨投資を、比較的簡単に行える代表的な方法を3つご紹介します。

  • 外貨預金

身近な銀行で始められるのがメリットです。円預金と同じように定期預金、普通預金があります。米ドル・ユーロ・豪ドル・中国元など銀行により取り扱い通貨は異なり、通貨により金利も異なります。

通常は預け入れや引き出しの際には為替手数料がかかり、この手数料も銀行によって異なります。また、為替の変動によっては元本割れのリスクがあります。

  • FX(外国為替証拠金取引)

FX会社や証券会社でFX口座を開設し、一定の「証拠金」を預けて外国為替を売買する取り引きです。証拠金の何倍もの為替取り引きができる「レバレッジ効果」が特徴です。

レバレッジ効果により大きな利益を狙える半面、元本保証がなく投資金額を超える損失を被る場合もあります。

  • 外貨建て投資信託

外貨建て投資信託は証券会社で口座を開設すれば購入できます。税制優遇が受けられるNISAやつみたてNISAを利用するのも良いでしょう。

このように、意外にも「為替」は身近な私たちの生活に大きな影響を与えています。さらに一歩進んで、外貨投資を生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。