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お金の相談を多数受けたFPが見た「お金が貯まる人」の5つの共通点

執筆者:福島 佳奈美(ファイナンシャル・プランナー)

2020年8月20日

お金をたくさん貯められるのは、「収入が多いから」なのでしょうか。いえ、決してそうとは限りません。筆者はファイナンシャルプランナー(FP)としてお金に関する相談をたくさん受けてきました。その中で、「お金が貯まる人」には収入の多い少ないにかかわらず、いくつかの共通点があることに気づきました。今回はそこから5つ紹介します。

共通点1 お金を貯める具体的な目的がある

きちんとお金を貯めている人には、目的があります。漫然と「お金を増やしたい」と思っているのではありません。

例えば「家を買う」「子どもにしっかりとした教育を受けさせる」「安心した老後生活を送る」といったように、「お金を貯めてどうするか」という目的があり、さらにはその目的について具体的な数値目標やイメージを持っていることが多いのです。

いくつか例を挙げると、「○○エリアに一戸建てを買いたい」「中学から私立に入れることを想定して教育費を確保したい」「老後資金を3,000万円貯めたい」といった具合です。

共通点2 支出の管理がきちんとできている

お金を貯めている人は、家計簿をつけて支出管理をしているケースが多いです。

ある若い夫婦は、フルタイムの共働きで子育て中と忙しい日々を過ごしながらも、エクセルで作ったオリジナル家計簿をつけて、しっかりとお金を貯めていました。その夫婦は「お金の流れが分かるし、入力を習慣にしてしまえば苦ではない」と話していました。

家計簿をオリジナルで作ったり、きっちりつけたりしなくても構いません。別の相談者の例ですが、生活費の予算を決めて日々の支出はスマホアプリで管理しているという人もいました。

大切なのは、自分に合った方法で「いくら使えるか」ということを意識して生活し、お金を使いすぎない工夫をしながら支出管理をすることです。

共通点3 お金の使いみちに優先順位があり、使い方にメリハリがある

お金を貯めている人は、浪費といえるような無駄な支出はしませんが、だからといって決してケチケチしていないことも共通点です。例えば「趣味にはお金を使うが、洋服には興味がないのでほとんど買わない」といったように、お金の使い道に優先順位がついていて、お金の使い方にメリハリがあります。

ある夫婦は、「年に数回は夫婦旅行をするために、日常の生活費はなるべく抑えている」とのことでした。必要なお金をきちんと確保するため、無駄を省いたお金の使い方をしている例といえるでしょう。

共通点4 有利な制度をうまく利用している

お金を貯めている人は、有利に利用できるものは利用するという意識があり、普段からお得な情報をチェックしている傾向があります。

例えば勤務先の財形貯蓄制度で「先取り貯蓄」の仕組みを作っていたり、保険料の安い団体保険を活用していたりしています。こう聞くと、「福利厚生のいい会社に勤めているからできるのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、「使うとお得な制度があるのに知らないがために使っていない」というケースもあります。勤務先など、自分の周りにもそういうお得な制度・仕組みがないか情報を集めてみることも大切です。

共通点5 夫婦でお金の情報を共有している

お金の情報共有をしている夫婦としていない夫婦では、情報共有している夫婦のほうが貯めている傾向にあります。共働きでそれぞれがお金を管理していると、相手も貯めているだろうと安心して自由にお金を使ってしまうこともあるからです。ルールを決めてお互いに使えるお金を把握しておいたほうが、使いすぎを防ぐことができます。

お金が貯まる人は「貯めるための仕組み」を作っている

これらの5つの共通点から分かることとしてお伝えしたいのは、「お金が貯まる人は貯めるための仕組みを作っている」ということです。

いくら収入が多くても、無意識にお金を使っていると貯蓄はなかなか増えません。お金は自然と「貯まる」ものではなく、意識して「貯める」ものだと自覚しましょう。まずは、これから必要になるお金、やりたいことにかかるお金を洗い出し、目標を立てるところから始めてはいかがでしょうか。貯める仕組みを作って、しっかりとお金を貯めていきたいものです。

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