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お小遣いもキャッシュレスの時代?そのメリット・デメリットとは

執筆者:鈴木 まゆ子(税理士・税務ライター)

2020年2月13日

2019年10月のキャッシュレス・消費者還元事業を機に、キャッシュレス決済が注目を集めるようになりました。キャッシュレス決済アプリは、店舗での支払いだけでなく、飲食代のワリカンにも使えます。個人間の送金が簡単になったことから、最近では、「お小遣いもキャッシュレスで」と考える親もいるようです。今回はお小遣いをキャッシュレス化した場合のメリット・デメリットについて考えてみましょう。

利便性の高さを背景にキャッシュレス利用者が急増

キャッシュレス決済の利用割合は、昨秋のキャッシュレス・消費者還元事業よりも前から少しずつ伸びていました。

一般社団法人キャッシュレス推進協議会の「キャッシュレス・ロードマップ2019」によると、民間最終消費支出に占めるキャッシュレス決済の割合は、2017年の25%以下から、2020年には30%、2025年には40%近くまで伸びると推計されています。また、経済産業省「キャッシュレス・ビジョン」(平成30年4月)は、野村総合研究所のデータとして、キャッシュレス決済の規模が2017年の73兆円程度から、2020年には約92兆円、2023年には約114兆円にまで伸びるとの予測を掲載しています。

日本銀行の「キャッシュレス決済の現状」は、このキャッシュレス決済の伸びの背景に「利便性」「ポイントや割引」といった利用者側におけるメリットの実感があると指摘しています。

ただお小遣いのキャッシュレス化はまだまだのようです。Eラーニングのコンテンツを提供している企業の調査(2019年発表)によれば、親の7割超がキャッシュレス決済を利用しているものの、子供へのお小遣いの渡し方がキャッシュレスなのは1割程度でした。一方、「お小遣いのキャッシュレス化に興味がある」と回答した親は6割と、今後、お小遣いのキャッシュレス化が進む可能性もありそうです。

お小遣いのキャッシュレス化のメリットとは

実際に子供へのお小遣いをキャッシュレス化したらどんなメリットがあるのでしょうか。

まず考えられるのは、現金を用意しなくていいことでしょう。お小遣いの日がくるたびに、都度、紙幣や硬貨を用意しなくてはなりません。受け取った子供もお財布や貯金箱で管理しなくてはなりません。しかし、キャッシュレスならスマホの操作だけでお金のやりとりができます。

お小遣いを現金以外の方法で受け取れば、今後ますます社会のキャッシュレス化が進んでも、子供のうちに慣れておくことができます。お小遣いを受け取った子供たち自身が、お店で支払う際に、アプリを操作することになるからです。また、キャッシュレスでの支払いはポイント還元や割引などのサービスも充実していますから、「お金をどう使ったらよりメリットが大きいか」を自ら考えることにもなります。

お小遣いのキャッシュレス化のデメリットとは

一方、お小遣いのキャッシュレス化によるデメリットも気になるところです。

まず考えられるのは、使いすぎてしまわないかということです。現金だと「多い」「少ない」が紙幣や硬貨を見て実感しやすいのですが、キャッシュレスだとアプリなどに表示された数字でしか確認できません。財布の中身だけでなく、アプリ画面を立ち上げるなどしなければ残額の確認もできません。

加えて、セキュリティ対策も必要になります。キャッシュレス決済の多くはスマホなど電子機器を利用するため、パスワードの漏えいなどにも留意しておきましょう。また、「今すぐお金を送れ」といった詐欺・脅迫メールを子供が信じてしまい、うっかり送金してしまう可能性への対策も練っておきたいところです。

お小遣いのキャッシュレス化は親子でお金について話し合うチャンス

お小遣いをキャッシュレス化するかどうかに関わらず、子供たちもいずれキャッシュレス決済を日常的に取り入れるようになるでしょう。各種の統計を見ても、将来、キャッシュレス決済が今よりも浸透することは予測できます。

しかしながらキャッシュレス決済には、メリットだけでなくデメリットもあります。そのどちらの側面にも親自身が目を向け、子供にも伝えていきながらお金の仕組みを共に勉強する機会にしてみるといいかもしれません。