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「お金が貯まらない」を改善する、年代別保険見直し貯蓄のコツ

執筆者:三原由紀(ファイナンシャルプランナー)

2018年5月25日

「今年こそ貯蓄額を増やすぞ!」年頭にそう思って節約をはじめてみたけれど、なかなか続かない…そんな経験をしたことはないでしょうか。節約には我慢がつきものですが、つらいことは続かないもの。今回は、我慢しないで家計改善ができる、保険を中心とした「見直し貯蓄」のコツを年代別に見ていきましょう。

聞いたことありますか?“貯蓄は三角、保険は四角”

[グラフ1]

まずは、貯蓄、保険におけるお金の推移を整理します。貯蓄は積み立てていくので、上図のように時間の経過とともに増えていく三角形で考えることができます。これに対して保険は、時間の経過に関係なく、契約したときから受け取れる保障額が一定ですので、四角形で表せます。

どちらが良い、悪いということではありませんが、保険は貯蓄で準備することができない損失をカバーするために必要なものと覚えておくと良いでしょう。もし貯蓄で補うことができれば、保険は必要ないと考えることもできます。そして「家計の見直し」といえば、食費や服飾費をどうやって削ろうかと考えがちですが、その前に、まずは知らず知らずのうちに支払っているであろう保険を見直してみましょう。

20〜30代:ライフステージの変化に合わせてこまめに見直し

20〜30代は、就職をきっかけに生命保険に加入した人も多いことでしょう。また、その後結婚し、家族が増えたという人もいるのではないでしょうか。このようにライフステージが変化したときには、まず生命保険を見直す必要があります。

家族が増えていない場合でも、生命保険の見直しは大切ですが、子どもが2人、3人と増えたときほど見直しが必要です。その理由は、家族が増えると必要保障額が増え、負担する保険料がふくらむ傾向にあるからです。家族が増えるまでは保障内容を最低限のレベルまで落としてその分を貯蓄にまわすなども、有効な見直し方法です。また、保障内容を増やす際には、病気等の理由で保険に入れなくなる場合もあるため、貯蓄でまかなう可能性も視野に入れておくと良いでしょう。家族が増える前から保険との付き合い方を考え、抑えた分を少しずつでも貯蓄にまわしていくことが大切です。

結婚して子どもが小さい家庭の場合、万が一に備えた生活費の準備は重要です。ただし、貯蓄額は一気に積み上がるわけではありません。多くの人の場合、“貯蓄は三角”ですから徐々に増えていくイメージです。したがって、若くてまだ貯蓄は少ないが子どもが小さく、万が一の場合に必要となる保障額が大きい世帯は、時間の経過に関係なく保障を受けることができる“四角”の保険に加入する効果は大きいといえるでしょう。

そして、死亡リスクに備える生命保険のほか、医療保険にもバランス良くお金をかけることは有効ともいえるでしょう。特に女性の場合、20~30代におけるがんの罹患率は、男性に比べて高めに推移しているといわれています。女性特有のがん治療に対する備えとして、がん保険や医療保険に入ることは有効ですが、保険料節約の面で考えれば、医療保険は必要最低限の保険に入り、比較的保険料の安いがん保険を手厚くして、女性特有のがんの罹患率が下がってくる40〜50代で見直すのも一つの考え方です。そこで抑えた分を貯蓄にまわせば、我慢をせずにお金を貯めていくことができます。

40〜50代:子どもが独り立ちしたら見極めのタイミング

老後に向けた資金計画をおおまかにしか立てられなかった20~30代とは異なり、40~50代になり子供も自立すると、子どもへの必要保障額は不要となってきます。つまり、配偶者への保障が中心となり、資金計画を立てやすくなります。特に生命保険の中でも死亡保障に関して、20~30代は子どもに保障が行き渡るように配慮する必要がありますが、子供が独立して夫婦だけの生活になれば、死亡一時金の中途減額などにより保険料負担を削減することも有効な方法となるでしょう。

一方、医療保険については、40~50代になると何らかの病気を患い入院するリスクは高まりますが、一定額以上の医療費を支払った場合に戻ってくる制度もあるため、それを踏まえた見直しをすることで、必要な保障を残しつつ毎月の保険料を削減できます。なお、制度利用にあたっての上限額は、年齢や所得によって異なりますので、詳細は厚生労働省のホームページで確認しましょう。

年齢が上がると医療保険の負担額が高くなる傾向にあります。そのため、公的医療保険制度を踏まえて保障内容を見直すことは有効といえます。保険料の負担を減らすことができれば、その分を見直し貯蓄として貯めていくことができます。

まとめ

20〜30代と40〜50代で要因は異なるものの、家族や生活の変化に合わせて保険の中身も変化させるべきでしょう。どの年代も保険を柔軟に見直すことで、貯蓄を増やしていくことができるはずです。