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家に古いコインがあったら!?アンティークコインから分かるお金の価値

執筆者:たつみともこ(ファイナンシャルプランナー)

2017年11月2日

アンティークコインや、古くから発行されている記念貨幣を見たことがある人もいるでしょう。過去から発行されている記念貨幣を含めたアンティークコインは、コレクターたちから注目を集めています。アンティークコインとはどのようなものなのでしょうか。

アンティークコインにはどんな魅力があるの?

アンティークコインは、記念通貨や記念メダルを含む、古代ギリシャ時代から近代までに発行されたコインのことを指すと言われています。アンティークコインにはコレクターがいますが、その魅力には、歴史的な価値を持つ古銭であることが挙げられます。アンティークコインには発行当時に有名だった人や建造物や風景などが描かれていることが多く、コインを見れば当時の時代背景や歴史を感じることができるでしょう。

アンティークコインには、金貨や銀貨、銅貨などの素材があります。過去に発行されたアンティークコインの中でも、ヨーロッパの皇帝や女帝に即位した時の記念貨幣はまるで絵画を見ているかのような美しさで、そのデザイン性の高さや芸術性も注目が集まる理由だと言われています。

さまざまな魅力はあるものの、なかでも魅力として挙げられるのは、その希少性でしょう。希少性の高いコインはコレクターの人たちからも注目が集まり、その分人気も高くなるようです。

世界一美しい金貨「ウナとライオン」

世界一美しい金貨だとも言われる「ウナとライオン」というイギリスの5ポンド金貨は、1839年にヴィクトリア女王の即位を記念して作られました。これは、世界で400枚しか作られなかったコインです。女王の近しい人たちにのみに配布されたそうですが、コレクターの人気も高く、注目を集めているコインの一つです。このコインはその希少性の高さと人気から、数千万円の価値がついているそうです。

アンティークコインは価格が変動するの?

アンティークコインは、集めて並べてオブジェのように置いておくだけでも存在感が出て、家の中が華やかに見えるかもしれません。しかし、それだけではなくアンティークコインを将来の資産形成の手段として持つ人もいます。現物資産として金を持つのと同じように、アンティークコインを持つイメージです。

ヨーロッパなど、もともと紛争が多い地域では、コインを簡単に移動できる資産として捉えられてきたとも言われています。そのような背景から、アンティークコインをコレクションと資産の両方の意味を兼ねて持つ人がいるのも頷けます。

記念のコインとはいうものの1円のコインが1,500円になったり、1ドルが120ドルになったりとその価値が変わるのは、国の状況や希少性、そしてそのコインの人気の高さによるものだと言えるでしょう。ただし、アンティークコインは偽物も出回っているため、本物かどうかを確認できる力も必要です。

日本の記念貨幣や古銭が家にあるかも

日本にも記念貨幣や古銭が存在しています。1964年の東京オリンピックの記念貨幣が日本初の記念貨幣だとされており、昨年2016年には2020年東京オリンピック、パラリンピックの開催を記念した記念貨幣が発行されました。

オリンピックなどのスポーツの祭典の記念貨幣だけではなく、復興支援や皇室関係などさまざまな記念硬貨が発売されており、思い出や記念として保有することもあるでしょう。また、日本の古銭の中にも月日を経て価値が高まっているものもあるかもしれません。

実家のタンスや押入れの中に、自分の家族がアンティークコインや日本の記念貨幣、古銭を保管していたかもしれないと思う人がいれば、そのコインや記念貨幣を一度確認しておきましょう。ウナとライオンが今や数千万円で取引されるように、元々の価格以上の価値になるかもしれません。

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