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【クイズ】知っておきたい経済指標3つ

執筆者:森田朝美(ファイナンシャルプランナー)

2017年10月5日

ニュースなどで時々耳にする経済指標は、似たようなものが多く、よく分からないと感じる方もいるのではないでしょうか。しかし、実は私たちの生活と関わりが深いものが多く、どんな指標なのか理解できていると、今後の経済動向を考えるポイントが分かるかもしれません。

今回は、日本の経済を知るキーワードをクイズにしてみました。全3問、チャレンジしてみてください!

初級編
■第1問 「国内総生産」をアルファベット3文字で表すとどうなるか

  1. GBP
  2. GDP
  3. GNP

国内総生産は「GDP(Gross Domestic Product)」と言います。GDPはその年に国内で生産されたモノやサービスの付加価値のこと指します。これは、国の経済力を計る目安の指標として使用されています。そして、1年でどれ位GDPが伸びたのかを示す「経済成長率」を見れば、景気の良し悪しがわかると言われています。

GDPが増加するとその年はその国の中でモノやサービスが作られ、お金が回ったと言われるようになります。反対に、GDPが減少すると、その年は景気が悪い状態になったと言われるので、私たちの生活でも消費を手控える動きが行われるようになります。

1980年代位までは、GNP(国民総生産:Gross National Product)という指標が用いられていました。これは、日本国民が生産したものの合計と言われ、海外に転出している人が働いて得た所得も対象になります。GDPは国内で作られたものが対象になります。

正解は2になります。ちなみにGBPは英国のポンド(Great Britain Pound)を意味します。

中級編
■第2問 「国民純生産」をアルファベット3文字で表すとどうなるでしょうか。

  1. NNP
  2. GNI
  3. GDE

国民純生産は「NNP(Net National Product)」と言います。NNPは問1でも出てきた国民総生産(GNP)から減価償却費(固定資本減耗分)を差し引いて求めることが出来ます。減価償却費をGNPから差し引くことで、企業が純粋に生み出した生産額を知ることができます。

正解は1になります。ちなみにGNIは国民総所得(Gross National Income)、GDEは国内総支出(gross domestic expenditure)と言います。

中級編
■第3問 「消費者物価指数」をアルファベット3文字で表すとどうなるでしょうか。

  1. CAD
  2. CPI
  3. CFO

消費者物価指数は「CPI(Consumer Price Index)」と言います。消費者物価指数は「物価の変動」を表す言葉で、人々が購入するそれぞれの商品やサービスの価格の変化をまとめたものです。これは家賃、光熱費等も含まれています。消費者物価指数は、ある年の数値を100として、そのときの数値を比較して求められます。この数値は5年毎に見直しが行われ、今は平成27年を基準値にしています。

消費者物価指数は基準値と比較して上昇しているのか、下落をしているのかで経済の動向を図っています。消費者物価指数はテレビや新聞でもよく使われる言葉の一つなので、世の中の景気動向を予測するのにも役立つかもしれませんね。

正解は2になります。ちなみに、CADはカナダドル(Canadian dollar)を意味します。CFOは企業の資金調達面を始めとした財務や経理の統括責任者(Chief Financial Officer)を指します。

いかがでしょうか。一つ一つの用語は聞いたことがあるけれど、その意味は正確に理解していなかった…という方もいるかもしれませんね。私たちの身の回りにはさまざまな経済指標があり、為替や株価に影響を与えていると言われています。今後の経済見通しが自分でも判断できるように、今から用語を理解し特徴を把握する習慣をつくることから始めてみませんか。

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