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今年も実は値上がりしている?見過ごしておけない物価上昇

執筆者:たつみともこ(ファイナンシャルプランナー)

2017年9月14日

このところ、値上げのニュースが絶えたことはありません。2015年は小麦の価格上昇に始まり、即席麺、食用油、牛乳やヨーグルトなどが値上げされました。さらに、2016年は、食卓塩、ウイスキーも値上げされています。また、2016年4月以降に軽自動車を新車購入すると、軽自動車税が10,800円となり、改定前から3,600円も値上げされています。

2017年もさまざまなものが値上がりもしくは値下がりし、価格が変動しています。一体どのようなものが変動しているのか、その傾向を考えてみましょう。

2017年に値上げしたもの、これからするもの

まずは、今年値上げしたものから確認してみましょう。例えば、6月からはハガキの値段が52円から62円になりました。これは、消費税を伴う値上げを除けば、実に23年ぶりの値上げであり、郵便事業の立て直しを図るためだと報道されています。ただし、年賀はがきは52円に据え置きされます。

同じく6月には酒・ビールの価格が値上げされました。ビールの値上げはたびたび行われていますが、今回の値上げは、酒税法改正により、スーパーやディスカウントストア等での安売りを規制するために実施されました。

さらに、10月、11月には複数の大手運送業者が基本運賃の値上げを実施する予定です。これは従業員の労働環境の改善、ネット通販の激増による利益率改善などが主な目的です。そのほかにも、今年はチーズ、バター、小麦粉、ガス料金等、生活に密接にかかわるものの価格が上昇しています。

2017年に値下げしたもの、これからするもの

この値上げラッシュの中で、ある大手スーパーは、今秋からプライベートブランドの食品114品目を、値下げすると発表しました。これは、毎日の生活に必要とされる購入頻度が高い商品を値下げすることで、より便利で身近に感じてもらい、来店頻度を増やすことが目的でしょう。

また、振り返ってみると4月には、自動車損害賠償責任保険の保険料が全車種平均で約7%引き下げになりました。交通事故件数が減ったことで、保険金の支払いが減少し、収支が改善したことが要因です。これ以外にも、電気代や携帯電話料金の見直しを行う会社もあります。値下げについては、サービスの改善や顧客の囲い込みを目的として価格が見直されていることが分かりますね。

2018年に値上げするもの、値下げするもの

来年に値上げするものや値下げするものも、既に発表されています。今年の大手運送業者の基本運賃値上げに続き、2018年3月にはゆうパックの基本料金が平均12%引き上げられると発表されました。これは配達員の確保が主な目的です。人員不足を解消するために値上げを行うのも時代の流れだと言えるでしょう。

また、今年の自動車損害賠償責任保険の値下げに引き続き、自動車任意保険が値下げになる予定です。いずれも保険金の支払いが減少したことから保険料が値下げされるものです。

円安は価値を下げる?

今後も、小麦粉やティッシュ等、輸入に頼っているものは、引き続き価格が上昇する可能性があります。実際、アベノミクス以降に円安が進み、値上げしたものはたくさんあります。モノの価格は上がりましたが、円の価値はどうでしょうか?

例えば、円が100円から120円になった場合、同じ商品であっても商品の価格は20%アップしてしまいます。このように、同じ品質のものを高い価格で購入するということは、間接的に日本の貨幣価値が下落しているとも考えられます。

円安の影響、法改正など、値上げの理由はさまざまですが、物価は上昇傾向にあります。さらに、2019年10月1日からは消費税が10%に上がる予定になっており、家計への負担は増える一方です。収入が増えない場合、単純に支出が増えるだけではなく、保有している預貯金の実質的な価値が目減りすることになります。つまり、見えない所で資産が減ることになるのです。

これからの時代に必要な家計管理のポイント

そのため、物価の上昇や消費税増税に備えて、今から収支を見直すのが良いでしょう。代表的な方法としては、支出を減らす、収入を増やす、運用で資産を増やす、等があります。収入を増やす、運用で資産を増やすというのはすぐにできることではないかもしれませんが、支出を減らす努力はすぐに始められることではないでしょうか。

今後は、家計負担を意識して管理していくことが大切な時代に変化していきます。まずは、毎月の支出から見直してみませんか?