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FPが考える「年齢別」ボーナスの使い方・貯め方

執筆者:廣木智代(ファイナンシャルプランナー) by マネーゴーランド

2017年6月26日

夏も目前になり、既に夏のボーナスを手にした方もいらっしゃると思います。しかし、せっかく貰ったボーナスも使いはじめるとあっという間になくなってしまった、という経験がある方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、どうしたら賢くボーナスを使えるのか、年齢別で考えてみましょう。

30歳・独身・賃貸暮らし・ボーナス30万円の場合

独身の人は自由にお金が使えるためついつい使いすぎてしまいます。しかし、一番お金を貯められるのも独身者の特権です。欲しいものをやみくもに買うのではなく、「使えるお金」と「貯めておくお金」をわけておくのがポイントです。

「使えるお金」は1年以内に使っても良いお金と考えましょう。もちろん、無理に1年以内に使わなくても、後で使っても良いお金です。
使っても良いお金があることで、気持ちの余裕にもつながります。「貯めておくお金」については、結婚費用や、住宅資金、子育て費用などの将来の大きな支出に備えましょう。30万円のボーナスなら半分は貯めておくお金に回したいものです。

35歳・結婚3年目・住宅ローン返済1年目・子供をつくる予定・ボーナス40万円の場合

家も建てた、子供もほしいとなると、将来必ずかかるお金が見えてきます。今すぐ必要ではないけれど結構大きな金額が必要になってきます。

住宅ローンは、老後の生活を考えたらなるべく早く返済したいものです。まずは、繰り上げ返済を視野に入れてボーナスからよけておきましょう。そして、いずれは古くなる設備のために修繕費も積み立てておくことも忘れてはいけません。また、お子さんを予定されているのであれば、思いのほかかかる教育費を考えて早いうちから準備していくことも必要になります。老後資金も多少は考えなくてはならない時期にもなりますね。

例えば、ボーナスのうち、住宅ローン繰り上げ返済のために10万円、修繕費のために3万円、教育費のために5万円、老後のために5万円など目的別に仕分けをしておきましょう。だいたいいくらぐらいと大まかによけていた場合に比べて、あとで何にいくら足りないかが分からなくなってしまう事を防ぐことにもつながります。

ボーナスの25万円ぐらいは未来にシフトする意識を持つといいかもしれません。

40歳・結婚10年目・子供2人・ボーナス50万円

子供にお金がかかり、なかなか貯められないという時期かもしれません。この時期は、教育費に比重がかかります。それに家族の時間を大切にするために旅行に行ったりする費用の予算も確保しなくてはならないでしょう。
そこで、待ってはくれない子供の成長のため今後かかる教育費をボーナスからしっかり確保しておきたいところ。20万円ぐらいは教育費の備えに回すと良いでしょう。そして、この時期、家族旅行はお金をかけるより中身を充実させる工夫をしてあまり費用をかけすぎないようにするのもポイントです。
また、老後資金を後回しにしがちですが、それでは老後の生活が厳しくなります。少しでも老後資金の貯蓄をはじめていくことも大切です。

まずは、ボーナスを何に回すかの予算をしっかりたてることが重要です。
今年はどんぶり勘定から脱却して、有意義にボーナスの使い道を考えてみませんか?

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