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夏休みだから考えたい、子どもの習いごとと家計のはなし

執筆者:伊藤亮太(ファイナンシャルプランナー)

2017年6月29日

いよいよ夏休みが間近に迫り、ウキウキしている子どもも多いことでしょう。自由な時間が多い分、親としては有意義に過ごしてほしいところですが、意外とあっという間に終わってしまうのもの。

そこで、今のうちに子どもの習いごとについて真剣に考えてみませんか?親子が習いごとを通じて触れ合う機会を持つことで、子どもの興味や関心を引き出すとともに、子どもと接する時間の充実にもつながります。

習いごとにいくらお金をかけていい?

子どもの習いごとを初めて検討されている方からすれば、一体どれくらいかかるものなのか分からないことでしょう。まずは、お金の側面から習いごとに関して考察していきたいと思います。

補助学習費: 文部科学省「子供の学習費調査(平成26年度)」より
[表①]
  • 予習、復習、補習などの学校教育に関係する学習をするために支出した経費
  • 平成26年4月1日~平成27年3月31日の1年間の費用(各学年別調査結果の平均値)

文部科学省「子供の学習費調査(平成26年度)」によると、補助学習費においては、全体的に学習塾費の支出が多く、次に家庭教師費が続きます。

大きな特徴は、支出が盛り上がる時期が公立と私立で異なる点で、公立は中学校が最も多く、私立は小学校が最も多いという結果が出ています。

中学生の学習塾費だけ公立が私立を上回っているのは、中高一貫校の私立などは高校受験の必要がなく、学校の授業がメインになることなどもひとつの理由でしょう。

その他の学校外活動費: 文部科学省「子供の学習費調査(平成26年度)」より
[表②]
  • スポーツや文化活動に要した経費
  • 平成26年4月1日~平成27年3月31日の1年間の費用(各学年別調査結果の平均値)

一方、その他の学校外活動費に関しては全体的に芸術文化活動への支出が多く、特に多いのは私立小学校の103,797円です。

芸術鑑賞、楽器演奏などは、知性が身につき、大人になってからも役に立つ内容が多いことから、この時期に集中してお金をかける傾向が見られるのが特徴です。

それが中学生になると、芸術文化活動に使うお金が約半分に減りますが、これは放課後の時間を部活動や塾・家庭教師などの学習に充てることが増えることによるものではないかと推測されます。

こうした金額はあくまでも平均値のため、実際にはもっと安く抑えていたり、さらに多くのお金をかける方もいます。上記の金額は参考値として捉えるといいでしょう。

家計の収支からみた習いごとの考え方

それでは、家計の収支から見てどの程度習いごとにお金をかけることができそうなのかを検証しましょう。その他の支出も考えた上で費用を捻出する必要があります。一般的には収支が赤字にならず、その後の教育資金も貯めながら、無理のない範囲でお金をかけるべきだと言えるでしょう。

そのために、家計の中でも無駄な支出がないかをよく確認しましょう。家計の収入にもよりますが、手取りから固定費を差し引いたお金がいくらになるのかを算出した上で、残りの金額から1万円〜2万円程度を子どもの習いごとに充てるのがよいと思います。

必要であれば、食費、光熱費、通信料、保険料などの見直しも検討しましょう。ただし、あまりにも生活費を削りすぎるとストレスになってしまう可能性もあります。赤字にならない家計の構築を図りましょう。

一番大事なのは子ども本人が続けられるかどうか

習いごとに充てるお金を確保しても、子どもが習いごとを続けられなければ意味がありません。すぐに辞めてしまうと、入会費を含めた初期費用が無駄になります。

そうならないためにも、「インターネットで調べる」「周囲の親御さんに聞く」など、事前にしっかりと情報収集を行いましょう。その後、子どもが続けられる環境かどうかを無料体験などで確認してから正式に入会するようにしましょう。また、公民館や児童館で費用を抑えた習いごとを開催している場合もあります。様々な場所を活用するのもコツのひとつですね。

目に入れても痛くない我が子のためなら、いくらでもお金をかけてあげたいものですが、その他の支出とのバランスを忘れてはいけません。「これから子どもにどう成長してほしいか」を考えて、賢く無駄なく、子どもに合った習いごとを選びましょう。