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現役FPから学ぼう!あらゆる場面に備えたお金の保管方法とは

執筆者:伊藤亮太(ファイナンシャルプランナー)

2017年6月29日

みなさんは普段、どのようにお金を保管されていますか?金融機関に預ける、自宅で保管する(タンス預金や金庫)など、人それぞれ保管方法は異なるでしょう。

しかし、世界情勢の変化や予期せぬ災害など、あらゆる場面に備えておきたい気持ちは誰でも同じです。今回は、金融機関に預けることを「銀行預金」、自宅で保管することを「タンス預金」と呼び、それぞれを場面ごとに比較してみました。

インフレ・デフレでどうなるの?

一番身近な場面として、まずはインフレとデフレになった時のことを考えてみましょう。

インフレ時には物の価値が上がり、お金の価値が下がります。タンス預金は利息がつかないため、インフレに対応ができません。例えば、年2%の物価上昇が行われたとします。今年は100円で購入できたものが、来年は102円、再来年は104円になり、5年後には110円になります。今、10,000円持っていれば100個購入できますが、5年後には90個しか購入出来ません。

一方、銀行預金においておくと、インフレ時には金利が上がるので、預金利率もあがります。物価上昇率に合わせて利率も同じように上昇するかは分かりませんが、利息がつく分、タンス預金より目減りは少なく済みます。

反対に、デフレになると物の価値が下がり、お金の価値が上がります。もちろん、金利も下がるので、銀行預金にしてもタンス預金にしてもあまり変わりがないかもしれません。ただし、銀行預金にすればわずかでも利息がつくことだけは忘れないようにしましょう。

災害時はどうなるの?

次に、災害時の対応を考えてみましょう。もし災害が起きた場合、気になるのは預けているお金ではないでしょうか。災害救助法を適用した地域であれば、例え避難時に通帳、印鑑、キャッシュカードを紛失してしまっても、所定の手続きを踏めば一定金額まで引き出しが可能になります。もし、本人確認書類がないときは、罹災証明書を持っていけば引き出せる場合もあります。

反対にタンス預金の場合、もし火災などの災害に合うと、全額戻ってこない可能性があります。いつでも使えるお金として、少額を自宅で保管しておくのは便利かもしれませんが、万が一の場面を想定しておくことも大事ではないでしょうか。

相続が発生した時はどうなるの?

最後に、相続が発生した時のことを考えてみましょう。口座の名義人が亡くなると、銀行や証券会社などの口座は凍結され、入出金ができなくなります。そのため、相続手続きをする必要があります。手続きには時間がかかりますので、予め心得ておきましょう。

一方、タンス預金の場合はそのような手続きが必要ありません。しかし、相続資産として税務署へ申告する必要があります。申告が漏れてしまうと、税務調査が入った時に指摘され、追徴課税を徴収される可能性もあります。誰がどのように相続するのか決まっていないうちは、使わないようにしておきましょう。

まとめ

お金を保管する方法は様々ですし、最終的に決めるのは自分自身です。大切なのは、あらゆる場面に備えて保管方法ごとの特徴を理解し、いざという時にきちんと判断できることです。「いつかそのうち…」ではなく、明日からでも備えることを始めてみませんか?