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「旅行?買い物?貯金?」今こそ勉強しよう!ボーナスの効果的な使い道

執筆者:四宮朱美(住宅ジャーナリスト)

2017年5月18日

いよいよ夏のボーナスの季節がやってきました。日頃仕事を頑張っている自分へのご褒美として、誰しもボーナスは有意義に使いたいと思うはず。少し贅沢なものを買ったり、海外へ旅行したり、心が弾むものです。でも無計画に使っていたら、あっという間になくなってしまうのもボーナスです。効果的に使うためには、事前の計画が重要です。このタイミングで、ボーナスの使い道について考えてみませんか?

ボーナスの使い道その1 ちょっぴり贅沢なものを買いたい

いつもの年よりたくさんもらえて喜ぶ人、少しがっかりした人、いずれにしてもボーナスは心が弾むイベントです。まとまったお金が入ったら、何に使おうかあれこれ悩んでしまいますよね。そして他の人はどれ位もらったかも気になるところ。以下の資料は、東京都の例になりますが、夏のボーナスの支給額の10年間の変遷です。

夏季一時金過去10年間の要求・妥結結果(2007年~2016年)東京都報道発表資料より
[表①]
※注1 各年とも東京都の最終結果である。
※注2 数値は加重平均(組合員一人当たりの平均)である。
※注3 対前年比は同一労組の前年実績との比較であり、前年最終結果との比較ではない。

リーマンショック後の2009年に大きく減り、以後徐々に増えてきています。2017年夏のボーナスはまだわかりませんがとても期待したいところです。

購入したいものの中で、一番メリットがありそうなのは、省エネが期待できる家電です。特に、エアコンや冷蔵庫など使用時間の長いものは、買い替えたほうが電気代と購入代金が数年で逆転する場合もあるようです。最近では消費電力が比較できるようになっている場合が多いので、しっかりと売り場やインターネット上で確かめましょう。

旅行をするならインターネットを活用して予約するのがオトクです。同じホテルでも予約の窓口が異なると料金が変わるので、1つだけではなく様々なサイトで試してみましょう。最近ではいろいろなサイトの宿泊料金を比較できるサイトもあるので簡単に比較できます。また夏休みや大型連休などはどうしても旅行費用が高くなりがちなので、有給休暇が活用できるのであれば、時期を外して出かけるようにするとより費用を抑えることができるでしょう。

ボーナスの使い道その2 やっぱり貯金?あるいは投資?

将来に備えて貯金をするという人が実は一番多いようです。でも最近はマイナス金利などで金利があまり期待できませんよね。とはいえ投資性商品に手を出すのが不安で普通預金にそのまま預けている方にとっては、低金利とはいえ定期預金に預けるのも一つの選択肢だと思います。

ネットで探すと、1年定期で年利0.05%(税引前)を超えるような定期預金もあり、もし100万円預けたら1年で500円の利息がつく計算になります。仮に普通預金の年利が0.001%(税引前)とすると、1年で10円しか利息がつかないので、どうせ寝かせておくなら検討してみる価値はあるのではないでしょうか。また、口座開設したお客様への優遇金利を設ける銀行もいくつかありますので、新規口座開設と同時にそういった優遇金利の定期預金を検討してみるのもおすすめです。

しかし、それでは満足できない方は「投資」に目が向きますね。世の中には、株式や先物取引、為替取引、投資信託などたくさんの投資方法があります。しかし、このような差益を狙うタイプの投資は、ハイリスク・ハイリターンのため損をする可能性が高いともいえます。また、株式やFXに真剣に取り組めば、毎日数字を追い続ける必要もあります。もし始めるのであれば、まずはしっかりと勉強をして準備をし、そのうえで自分が「投資」に向いているかどうかを確認しておきたいものです。

ボーナスの使い道その3 もし借り入れがあるなら「返済計画」を見直そう

ボーナスの使い道として効果的なものの1つに、返済計画の見直しがあります。特に今現在、住宅ローンを返済中の方はせっかくもらったボーナスの多くが、ボーナス時返済で右から左に行ってしまうという経験も多いことでしょう。

では、実際に同じ金額・条件での借り入れでボーナス返済がある場合とない場合での総返済額をシミュレーションしてみましょう。

下記の住宅ローン借換えシミュレーションは、変動金利年利2.0%で3,000万円を借入期間35年で借りた場合の例です。

[表②]

毎月均等返済の場合、毎月の負担は2万4,844円増しますが、総返済額はボーナス返済があるものよりも2万9,769円少なくなるのです。また、ボーナス返済がなくなるのでボーナスをもらう楽しみが増えます。さらに最近では、1%を割り込むような低金利の住宅ローンも珍しくはありません。固定金利でずっと高い金利を払い続けている人もいるはずです。この際、繰り上げ返済や住宅ローンの借り換えを検討してみてもいいでしょう。

ボーナスがなくても大丈夫な暮らしを作ろう

最近は外資系企業のように「ボーナス」という考え方がない年俸制を採用する企業も増えてきましたが、圧倒的に多いのは月給制の企業です。ボーナスは景気の動向や企業の業績に左右されやすく、思わぬタイミングで金額が減ったり、ボーナスが無くなる可能性もゼロではありません。リスクを回避するためには「お金の出し入れ」をしっかり把握して、毎月の給料だけで暮らしていける仕組みを作っておきましょう。そんな暮らしの中で手にするボーナスこそ、本来の意味の「ボーナス」として活用できるはずです。

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