更新日 : 2025年11月09日
今週の見通し
2025年11月10日~2025年11月14日(151.00円~155.00円)

- 伸び悩みか、米国経済の不透明感で根強い利下げ観測
- 伸び悩みか。米国経済の不透明感で次回会合での追加利下げの可能性は残されている。ただ、今週予定される10月消費者物価指数(CPI)と小売売上高の発表が延期された場合、インフレと個人消費の現状を把握することは難しくなるため、リスク選好的なドル買い・円売りが拡大する可能性は低いとみられる。
先週の動き
2025年11月03日~2025年11月07日(152.82円~154.48円)
- 伸び悩み、日本の通貨当局による円安けん制の影響も
- 伸び悩み。三村財務官は最近の円の動きについて、「日米金利差から想定される水準からやや乖離が見られる」と述べたことも意識された。円安進行を受けて日本銀行が12月の金融政策決定会合で利上げを決定する可能性があることも米ドル高円安の進行を阻んだ。一時152円82銭まで米ドル安円高に振れる場面があった。
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2025年10月27日~2025年10月31日の動き
- 強含み、米国金利の先安観後退や株高を意識して円売り強まる
- 強含み。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は市場の追加利下げ期待をけん制し、リスク回避の米ドル売りは縮小。また、10月30日開催の日本銀行金融政策決定会合で政策金利の据え置きが決まり、日経平均は最高値を更新したことから、米ドル・円は一時154円台半ばまで米ドル高円安に振れる場面があった。
2025年10月20日~2025年10月24日の動き
- 堅調推移、高市政権発足で円売り強まる
- 堅調推移。10月21日に行われた首相指名選挙で財政支出の拡大や金融緩和に前向きな自民党の高市総裁が選出されたことを受けて、リスク選好的な円売り・米ドル買いが活発となった。今月開催の日本銀行金融政策決定会合で政策金利の据え置きが決定される可能性が高いことも円売り材料となったようだ。
2025年10月13日~2025年10月17日の動き
- 弱含み、年内2回の米利下げ予想でドル売り優勢
- 弱含み。自民・公明の連立解消を受けて高市新総裁の経済政策を織り込んだ円売りは縮小。さらに、米雇用情勢の悪化によって年内2回の米追加利下げの可能性が高まっていることもドルの上昇を抑えた。ただ、週末前に日本維新の会と自民党の連立政権樹立への期待が広がり、リスク回避の米ドル売り・円買いは縮小した。
更新日 : 2025年11月09日
今週の見通し
2025年11月10日~2025年11月14日(175.00円~179.00円)

- 弱含みか、ECB利下げ観測再浮上の可能性
- 弱含みか。欧州中央銀行(ECB)は10月に開催された理事会で政策金利据え置きを決定も、今後の政策方針は不透明に。今週発表されるユーロ圏の経済指標が市場予想を下回った場合、ユーロ圏の金利先安観が再浮上し、リスク回避的なユーロ売り・円買いがやや強まる可能性は残されている。
先週の動き
2025年11月03日~2025年11月07日(175.69円~177.97円)
- 伸び悩み、日本の通貨当局による円安けん制を意識
- 伸び悩み。日本の通貨当局による円安けん制は日経平均株価の下落を意識してリスク選好的なユーロ買い・円売りは縮小した。欧州中央銀行(ECB)の政策金利見通しが引き続きはっきりしないこともユーロ高・円安を抑制する一因となったようだ。
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2025年10月27日~2025年10月31日の動き
- 伸び悩み、ECBの政策金利見通しは不透明
- 伸び悩み。日本銀行による12月利上げ観測の後退によって日本とユーロ圏の金利差縮小を想定したユーロ売り・円買いは縮小したが、欧州中央銀行(ECB)の政策金利見通しははっきりしないため、週後半はユーロ売り・米ドル買いが優勢となった。この影響でユーロ買い・円売りの取引は週末前に縮小した。
2025年10月20日~2025年10月24日の動き
- 堅調推移、高市政権発足でリスク選好の円売り優勢
- 堅調推移。日本で高市政権が正式に発足し、日経平均の上昇を意識したユーロ買い・円売りが優勢となった。日本銀行による利上げは12月以降になるとの見方が増えており、日本とユーロ圏の金利差縮小観測が後退したこともユーロ・円相場を下支えした。
2025年10月13日~2025年10月17日の動き
- 伸び悩み、日仏の政治不安を意識
- 伸び悩み。自民・公明の連立解消で日本の政治不安が強まり、米ドル売り・円買いが優勢となったことやフランスの政治不安を背景にリスク選好的なユーロ買い・円売りは抑制された。ただ、日本維新の会と自民党の連立政権樹立への期待が広がったことでリスク回避の円買いは縮小し、ユーロ・円の下げ幅は縮小した。
更新日 : 2025年11月09日
今週の見通し
2025年11月10日~2025年11月14日(98.00円~101.00円)

- もみ合いか、10月失業率が手掛かり材料に
- もみ合いか。豪準備銀行(中央銀行)の政策金利は長期間据え置きとなる可能性がある。ただし、11月13日に発表される10月の失業率が上昇した場合、豪州の金利先高感は大幅に後退し、リスク選好的な豪ドル買い・円売りは縮小する公算もある。
先週の動き
2025年11月03日~2025年11月07日(98.77円~100.86円)
- 軟調推移、リスク選好的な豪ドル買い縮小
- 軟調推移。豪準備銀行(中央銀行)は11月4日の理事会で政策金利の据え置きを決めたが、求人件数の減少や製造業の景況感は改善していないことから、リスク選好的な豪ドル買いは縮小。日本の通貨当局が円安をけん制したことも意識され、対円レートは一時99円を下回った。
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2025年10月27日~2025年10月31日の動き
- 堅調推移、原油高などを意識
- 堅調推移。米中首脳会談において、米国は対中追加関税の引き下げを発表しており、米中貿易戦争激化リスクが後退。リスク回避的な豪ドル売り・円買いは縮小。9月消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回ったことやドル・円相場が円安方向に振れたことも豪ドル・円の上昇要因に。
2025年10月20日~2025年10月24日の動き
- 大幅反発、原油高なども意識
- 大幅反発。米中関係の悪化を警戒した豪ドル売り・円買いは縮小し、週後半は米中関係改善への期待が広がったことや原油高を背景とする豪ドル買い・円売りが優勢となった。日本で高市政権が発足し、日経平均が一段高となり、ドル・円相場が円安方向に振れたことも影響したようだ。
2025年10月13日~2025年10月17日の動き
- 大幅反落、9月失業率は市場予想を上回る
- 大幅反落。米中関係の改善を期待してリスク回避の豪ドル売り・円買いは縮小したが、10月16日に発表された9月失業率が市場予想を上回る大幅な上昇となったことを受け、豪ドル売りの動きが強まった。また、原油先物価格の下落なども豪ドル売り要因となる。
更新日 : 2025年11月09日
今週の見通し
2025年11月10日~2025年11月14日(8.60円~8.90円)

- 軟化を予想、米国との関係悪化を懸念も
- 軟化を予想。トランプ米大統領では、南アフリカで開催される主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)をボイコットすることを表明。白人住民の扱いに対するトランプ氏の主張を背景に、両国の対立が一段と深まる状況。短期的にはランドの売り材料と捉えられる公算が大きいだろう。
先週の動き
2025年11月03日~2025年11月07日(8.70円~8.92円)
- もみ合い、手掛かり材料乏しい
- もみ合い。先週は大きな手掛かり材料が乏しく様子見ムードが強まる展開となった。ランドにとっては米中通商協議の進展が期待材料となった一方、円にとっては日本の通貨当局が円安をけん制したことが買い材料となり、ランド・円の方向感は定まらなかった。
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2025年10月27日~2025年10月31日の動き
- もみ合い、米中通商協議進展も反応薄
- もみ合い。ランドにとってはプラス材料とみられる米中通商協議の前進があったものの、期待感は反映済みであったためか、大きな反応は乏しかった。また、日銀金融政策決定会合では政策金利が据え置かれたものの、12月の利上げ観測は後退しておらず、円相場にも大きな動きはなかった。
2025年10月20日~2025年10月24日の動き
- 上昇、米中協議の進展期待も追い風に
- 上昇。高市政権の誕生もあって、日本銀行の10月利上げ観測はやや後退の方向となる。円はランドも含め他の主要通貨に対して下落する方向となった。また、一時金価格の下落があったものの、米中通商協議に対する楽観的な見方が優勢となったことも、ランド・円を押し上げる要因となる。
2025年10月13日~2025年10月17日の動き
- もみ合い、金価格の上昇はランド買い支援に
- もみ合い。先週は日本銀行の追加利上げ観測が強まる状況となり、こちらはランド・円にとっての売り材料につながる。一方、週後半にかけては、米中貿易協議に対する過度な警戒感が後退する方向となり、ランドにとっての支援材料となる。また、金相場が大幅に上昇したこともランド買い要因。
更新日 : 2025年11月09日
今週の見通し
2025年11月10日~2025年11月14日(86.00円~88.00円)

- 反発か、リスク選好が戻る方向へ
- 反発か。米国議会で政府機関一部閉鎖の解除に向けた与野党の予算協議は前進する方向とみる。木曜日に発表される米国の10月消費者物価指数でトランプ関税の影響一巡からインフレ率の低下傾向が確認され始め、米利下げ観測が戻る方向だろう。これらを受けてリスク選好が優勢となり、対円でNZドルは買い戻され、反発へ。
先週の動き
2025年11月03日~2025年11月07日(86.09円~88.02円)
- 下落、米国株安でリスク回避のNZドル売り・円買い
- 下落。米国株式市場で人工知能(AI)関連銘柄の買われ過ぎに警戒感が強まって火曜日と木曜日に相場が急落、両日に為替市場でリスク回避の動きが強まった。根強いNZ追加利下げ観測もNZドルの売り材料に。リスク通貨NZドルが大きく売り込まれた一方、安全通貨の円は買われた。週間でも対円でNZドルは下落した。
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2025年10月27日~2025年10月31日の動き
- やや強含み、日本の利上げ観測後退とNZの利下げ観測後退で
- やや強含み。日本銀行の金融政策決定会合で追加利上げに慎重な姿勢が再確認され、円売り材料に。一方、豪州の7-9月消費者物価指数上振れと豪準備銀行(中央銀行)の追加利下げに慎重な姿勢がNZの追加利下げ観測を後退させたままに。こうした中、対円で買いがやや優勢となり、NZドルは週間でやや強含み。
2025年10月20日~2025年10月24日の動き
- 反発、高市政権誕生による円売りとリスク選好のNZドル買い
- 反発。財政拡張と金融緩和を志向する高市自民党新政権が自民党と日本維新の会の連立政権として誕生し、円売りが強まった。その一方、米中貿易摩擦・米地銀の金融不安への警戒感後退と米継続利下げへの期待の強まりからリスク選好が強まってリスク通貨NZドルへの買いが優勢に。対円でNZドルは週間で反発した。
2025年10月13日~2025年10月17日の動き
- 反落、追加利下げ観測が売りを後押し
- 反落。米中貿易摩擦・米地銀の信用不安への警戒感が根強く残り、米10月追加利下げ観測が強まる方向となった。豪9月失業率の予想以上の上昇で隣国豪州でも追加利下げ観測が強まった。米豪追加利下げ観測が前週に予想以上の大幅利下げが実施されたNZで追加利下げ観測を後押しし、対円でNZドルは売られ、週間で反落。
更新日 : 2025年11月09日
今週の見通し
2025年11月10日~2025年11月14日(28.38円~29.16円)

- 上値重いか、米金融政策の不透明感などで
- 上値重いか。米金融政策の不透明感が引き続きレアルなど新興国通貨の圧迫材料となろう。 また、円高が進行した場合、対円レートは下落も。ほかに、9月の小売売上高などがこの週に発表されるため、見極めるムードが強まる見通しだ。一方、株式市場が上昇した場合、レアル需要は増加する可能性がある。
先週の動き
2025年11月03日~2025年11月07日(28.33円~28.85円)
- 強含み、株高や経済指標の改善などで
- 強含み。株式市場の上昇がレアル需要を高めた。また、経済指標の改善もサポート材料となった。ほかに、レアルの対米ドルの上昇が対円レートをサポート。半面、円高進行が対円レートの上値を抑えた。また、米金融政策の不透明感もレアルなど新興国通貨の圧迫材料となった。
バックナンバー
2025年10月27日~2025年10月31日の動き
- 続伸、円安進行や株高などを好感
- 続伸。円安進行が対円レートを押し上げた。また、株式市場の上昇もレアル需要を高めた。このほか、米中対立の緩和が輸出の拡大期待を高めた。一方、12月の米利下げに不透明感が出ていることがレアルなど新興国通貨の圧迫材料。また、原油安も足かせとなった。
2025年10月20日~2025年10月24日の動き
- 続伸、円安進行や原油高などを好感
- 続伸。円安進行が対円レートをサポートした。また、原油価格の大幅上昇もレアルの支援材料。ほかに、成長予想の上方修正や米中の関係改善に期待感が高まっていることが好感された。一方、足元での景況感の悪化などが引き続き懸念材料となった。
2025年10月13日~2025年10月17日の動き
- 反発、株高や米利下げ期待などで
- 反発。株式市場の上昇がレアル需要を高めた。また、米利下げ期待の高まりもレアルなど新興国通貨の支援材料。ほかに、中国の景気対策への期待感が好感された。一方、弱い経済指標や原油価格の下落がレアルの足かせとなった。また、中東の地政学リスクの高まりなども懸念された。
更新日 : 2025年11月09日
今週の見通し
2025年11月10日~2025年11月14日(21.50円~22.00円)

- 強含みか、米国経済の見通し改善が支援へ
- 強含みか。米国議会の与野党は政府機関一部閉鎖の解除を目指して予算協議での合意を目指すだろう。木曜日発表の米10月消費者物価指数でトランプ関税の影響一巡からインフレ率の低下傾向が確認され始め、米利下げ観測も強まるとみる。米国経済の見通しが改善して対円で米ドルに追随する形で買われ、人民元は強含みへ。
先週の動き
2025年11月03日~2025年11月07日(21.45円~21.69円)
- やや弱含み、米ドルに連れ安
- やや弱含み。人民元は中国人民銀行(中央銀行)が設定する対米ドル基準値を元に売買されるため、米ドルとの間に連動性がある。その米ドルが対円で米国株式市場が急落した場面で売られ、戻した場面で買い戻され、週間でやや弱含みとなった。人民元は中国の10月輸出統計が弱めだったため、米ドル以上に対円でやや弱含み。
バックナンバー
2025年10月27日~2025年10月31日の動き
- 強含み、人民元の買い材料と円の売り材料が相場を左右
- 強含み。米中貿易交渉が前進し、とりあえずの合意に達したことが人民元買いを支援した。中国人民銀行(中央銀行)が対米ドル基準値高め誘導の姿勢を継続したことも人民元買いを支援。一方、日本銀行の追加利上げに慎重な姿勢が再確認され、円売り材料に。これらの材料から対円で人民元は買い優勢となり、週間で強含み。
2025年10月20日~2025年10月24日の動き
- 上昇、対円で米ドル以上に買われる
- 上昇。財政拡張と金融緩和を志向する高市新政権の誕生で円が売られた。反面、米中貿易摩擦と米地銀の信用不安への懸念後退や米継続利下げへの期待で米国経済の見通しが改善、対円で米ドルは買われ、追随して人民元も買われた。中国の新5カ年計画でのハイテク技術の大幅向上方針も人民元買いを支援。対円で人民元は上昇。
2025年10月13日~2025年10月17日の動き
- やや弱含み、米ドルに追随して対円で売りがやや優勢に
- やや弱含み。中国の人民元は中国人民銀行(中央銀行)が設定する対米ドル基準値に基づいて売買されるため、米ドルとの間に連動性がみられる。その米ドルが米中貿易摩擦と米地銀の信用不安問題への警戒感から対円で売りがやや優勢となった。これを受けて人民元も対円で売りがやや優勢となり、週間でやや弱含みとなった。
更新日 : 2025年11月09日
今週の見通し
2025年11月10日~2025年11月14日(10.38円~10.68円)

- 外部環境を見極める展開か、円相場などに注目
- この週は国内手掛かりが少ないなか、外部環境に影響されやすい展開となろう。強弱材料では、米中貿易摩擦の緩和が引き続き支援材料へ。また、中国の景気対策への期待感も好感されよう。一方、円高が進行した場合、対円レートは下落も。また、米金融政策の不透明感なども引き続きマイナス材料となろう。
先週の動き
2025年11月03日~2025年11月07日(10.47円~10.80円)
- 反落、株安や経済指標の悪化で
- 反落。株式市場の下落がウォン需要を縮小させた。また、経済指標の悪化も圧迫材料。ほかに、円高進行が対円レートを押し下げた。外部環境では、米金融政策の不透明感がウォンなどの売り圧力を強めた。一方、米中貿易摩擦の緩和が輸出の拡大期待を高めた。
バックナンバー
2025年10月27日~2025年10月31日の動き
- 続伸、GDP上振れなどを好感
- 続伸。国内総生産(GDP)の上振れが好感された。7-9月期のGDP(速報)成長率は前期の0.6%から1.7%に加速し、予想の1.5%を上回った。また、円安進行も対円レートを高めた。ほかに、米中対立の緩和が輸出の拡大期待を高めた。
2025年10月20日~2025年10月24日の動き
- 強含み、円安進行や米中関係悪化の緩和で
- 強含み。円安進行が対円レートをサポートした。また、米中関係の悪化懸念の緩和も好感された。米政府報道官は「トランプ米大統領が中国の習近平国家主席との会談スケジュールを確認する」と発言した。ほかに、株式市場の大幅高がウォン需要を高めた。一方、世界の貿易環境の不透明感が引き続き足かせとなった。
2025年10月13日~2025年10月17日の動き
- 強含み、株高や米利下げ観測を好感
- 強含み。株式市場の上昇がウォン需要を高めた。また、10月の米利下げ期待の高まりもウォンなどの支援材料。ほかに、中国の政策期待が引き続き好感された。一方、弱い経済指標がウォンの足かせに。また、米中関係の悪化懸念なども嫌気された。

米ドル
ユーロ
豪ドル
ランド
NZドル
レアル
中国元
ウォン