為替のきほん

(7)外貨投資の商品はどう選ぶ?

ひとくちに外貨投資の商品といっても、さまざまな種類があります。それらの中から自分に合った商品を見つけるには、それぞれの特性を理解することが大切です。中でも、「リスク」の大きさは最も重要なチェック項目といえるでしょう。

「リスク」=「損失」ではない!?

投資の世界で使われる「リスク」という言葉は「不確実なこと、ブレること」をいい、必ずしも損失を意味するわけではありません。たとえば、価格が変動する2種類の金融商品をそれぞれ10,000円で買ったとします。商品Aは11,000円と9,000円の間で価格が変動することが多く、商品Bは15,000円と5,000円の間で変動することが多いとした場合、商品Bの方が価格のブレ幅が大きいことになります。このブレ幅を「リスク(価格変動リスク)」といいます。ブレ幅が小さい商品Aは、損失が出るとしても少額でしょうが、利益(リターン)も小さくなります。一方商品Bは、大きく値下がりする可能性はありますが、大きな値上がりも期待できます。自分がどの程度のブレ幅(リスク)なら許容できるかを考えて商品を選ぶといいでしょう。

[図]

商品の紹介

ここで、外貨で投資をする金融商品をいくつかご紹介します。リスクの程度を中心にそれぞれの商品特性を十分理解した上で、上手に活用しましょう。なお、①円を外貨に(および外貨を円に)換える際にはコストがかかる、②為替が変動すると、為替損益が発生する、③預金保険制度の対象外、という点はすべて共通しています。

気をつけるポイント

[POINT 1] 為替の変動リスクがあり、円貨額で元本割れとなる可能性があります。
[POINT 2] 預入れと払戻しの際に、為替手数料がかかります。
[POINT 3] 預金保険制度の対象外です。

外貨預金

外貨で預入れる銀行預金で、円の預金と基本的な特性は同じです。外貨投資の最も基本的な商品であり、米ドルやユーロ、豪ドルなど、世界中のさまざまな通貨の取引が簡単に行えます。金利は各国の金利水準が反映され、通貨や預入れる時期、預入れの期間などによって異なります。通貨によっては為替変動による差損益に加え、円預金では得られない高い金利が得られる点も魅力の一つです。

外貨預金の魅力や、通貨の選び方など、もっと詳しく知りたいなら…

はじめての外貨預金

外国為替証拠金取引(FX)

一定の証拠金(保証金)を担保として、その数倍の金額の外国為替取引が可能になる仕組みで、FXとも呼ばれています。為替手数料が安く、インターネットで簡単に取引ができるため、短期的に収益を上げようという投機的な参加者が取引の中心になっているようです。一般的には少額の資金から行え、高いリターンが得られる場合がある反面、為替相場が予想と反対方向に動くと大きな損失を被る可能性があります。

FXの基本をやさしく解説しています。

はじめてのFX

その他の商品

外貨投資の対象となる商品には、他にも債券や株式をはじめとする下記のような商品があります。

外国債券

  • 外国の政府、企業などが発行する債券
  • 定期的に金利が受け取れ、満期まで保有すれば額面金額は戻る
  • 発行される通貨や発行体の格付け(信用度)によってリスクやリターンが異なる

外国株式

  • 外国企業の発行する株式
  • 株価の変動に加え、為替変動の影響を受ける
  • 外国企業の情報は取得が難しいため、上級者向けの商品

外国の債券・株式などに投資を行う投資信託

  • 運用会社を通じて複数の外国債券、外国株式などに分散投資を行う仕組み
  • プロの投資家が投資対象の選定を行う
  • 価格が円で表示されていても、外貨建て商品として捉える必要がある

外貨MMF

  • 投資信託の一種であり、短期の外国債券が主な投資対象
  • 少額取引が可能、いつでも解約できるなどの特徴がある
  • 外貨預金の代わりに利用されることも

各商品のもっと詳しい説明や特徴はこちらで解説!

株式・投資信託ページへ
  • 本画面に掲載されている情報は、情報提供のみを目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の最終決定はすべてお客さまご自身でご判断くださいますようお願いいたします。
筆者:神戸 孝(かんべ たかし)

早稲田大学法学部卒業。三菱銀行、日興證券を経て、99年FPアソシエイツ&コンサルティングを設立。日興證券勤務時代を併せるとFP歴は約25年、資産運用に強いFPの第一人者として評価が高い。日本FP協会理事、金融庁金融経済教育懇談会委員、同金融審議会専門委員などを歴任する。

わからない用語を調べよう!

聞きなれない言葉も多い金融用語。
初心者にもわかりやすく解説しています。

用語集
マンガでわかる外国為替ページを見る
景気予測ガイド

auじぶん銀行口座をお持ちでないお客さま

お取引にはauじぶん銀行の円普通預金口座が必要です。

auじぶん銀行口座をお持ちのお客さま

ログイン後、各種メニューからお取引いただけます

外貨預金には元本割れとなるリスクがあります。お取引の前に必ずご確認ください。

  • 外貨預金には為替変動リスクがあります。外貨預金の預入時(円→外貨)より払戻時(外貨→円)の為替相場が円高になる場合、または為替相場にまったく変動がない場合でも、往復の為替手数料(1米ドルあたり6銭、1ユーロまたは1ランドあたり16銭、1豪ドルあたり28銭、1中国元または100ウォンあたり20銭、1NZドルあたり26銭、1レアルあたり80銭)がかかるため、払戻時の円換算額が、預入時の円貨額を下回る(円貨ベースで元本割れとなる)可能性があります。
  • 外貨預金は預金保険制度の対象外です。
  • 中国元、レアル、ウォン、ランドは各政府の通貨政策や市場環境の変化などにより、流動性の低下、市場機能の低下および規模の縮小の可能性があり、為替レートが大幅に変動するリスクやお取引を停止する場合があります。中国元、レアル、ウォン、ランドのお取引にあたっては、これらのリスクがある点をご理解のうえ、お取引ください。
  • 詳しくは、外貨預金の詳細および契約締結前交付書面を必ずご確認いただき、お取引ください。

auじぶん銀行株式会社

じぶん銀行FXは元本保証されたものではなく、投資金額を超える損失を被る可能性があります。お取引の前に必ずご確認ください。

  • じぶん銀行FXは元本保証されたものではなく、「外国為替」を売買する取引であることから、外国為替相場(売買対象通貨の価格)の変動などにより損失が生じる可能性があります。また、投資金額を超える損失を被る可能性があります。
  • じぶん銀行FXとは、一定額の「証拠金」を預けて、投資金額に比べて大きな金額の「外国為替」を売買できる取引です(外貨預金とは異なります)。取引維持のために必要な証拠金額は、建玉の建値の4%です(新規注文時に必要な証拠金額は、新規建玉の建値の5%)。
  • じぶん銀行FXにおいて、当行が提示する売値と買値の間には差額(スプレッド)があります。流動性が著しく低下する時間帯や経済指標発表時など、相場状況によってはスプレッドが拡大する可能性があります。
  • スワップポイント(金利差調整額)をお受取りまたはお支払いいただきます。スワップポイントは、一定期間固定されたものではなく、取引対象通貨の金利情勢などに応じて変動し、受取りから支払いに転じることがあります。
  • 必ず重要事項をご確認いただき、十分にご理解のうえ、お取引ください。
商号等 auじぶん銀行株式会社
登録金融機関 関東財務局長(登金)第652号
加入協会 日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会
じぶん銀行FXにおける重要事項

auじぶん銀行株式会社

金融商品仲介のお取引は元本割れとなるリスクがあります。また、手数料がかかる場合があります。お取引の前に必ずご確認ください。

金融商品仲介でご案内する商品をお申込みの際は、以下の点にご注意ください。

  • 金融商品仲介における取扱商品は預金ではないため、預金保険制度の対象ではありません。また、当行が元本を保証するものではありません。
  • 店頭FXを含む金融商品仲介は金融商品取引法第33条の登録金融機関による媒介業務です。
  • 金融商品仲介で取扱う有価証券などは、金利・為替・株式相場などの変動や、有価証券の発行者の業務または財産の状況の変化などにより価格が変動し、損失が生じるおそれがあります。
  • お取引に際しては、手数料などがかかる場合があります。手数料などは商品・銘柄・取引金額・取引方法などにより異なり多岐にわたるため、具体的な金額または計算方法を記載することができません。
  • 各商品のリスクおよび手数料などの情報の詳細については、auカブコム証券のウェブサイトの「勧誘方針」「ご投資にかかる手数料等およびリスクについて」、各商品の契約締結前交付書面、目論見書または販売用資料などでご確認ください。
  • 当行は委託金融商品取引業者とは別法人であり、金融商品仲介のご利用にあたっては、委託金融商品取引業者の証券取引口座の開設が必要です。
  • 当行における金融商品仲介のお取引の有無が、お客さまと当行の預金、融資など他のお取引に影響を与えることはありません。また、当行での預金、融資などのお取引内容が金融商品仲介のお取引に影響を与えることはありません。
  • 当行が登録金融機関としてご案内する金融商品仲介の商品やサービスは、委託金融商品取引業者によるものであり、当行が提供するものではありません。
  • 当行には委託金融商品取引業者とお客さまとの契約締結に関する代理権はありません。したがって、委託金融商品取引業者とお客さまとの間の契約の締結権はありません。
  • お取引に際しては、各商品の契約締結前交付書面、目論見書または約款などをご確認のうえ、投資判断はご自身でされるようお願い申し上げます。
  • ご購入いただいた有価証券などは、委託金融商品取引業者に開設された口座でお預かりのうえ、委託金融商品取引業者の資産と分別して保管されますので、委託金融商品取引業者が破たんした際にも、委託金融商品取引業者の整理・処分などに流用されることはなく、原則として全額が保全されます。万が一、一部不足額が生じた場合など、全額の返還ができないケースが発生した場合でも、投資者保護基金により、お一人あたり1,000万円まで補償されます。
  • 原則として、18歳以上のお客さまを対象とさせていただきます。
  • 当行のウェブサイトでご案内している証券会社の商品・サービスおよび取引条件などは、変更される場合があります。最新の情報については、必ず証券会社のウェブサイトでご確認ください。

金融商品仲介を行う登録金融機関

商号等 auじぶん銀行株式会社
登録金融機関 関東財務局長(登金)第652号
加入協会 日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会

委託金融商品取引業者

商号等 auカブコム証券株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第61号
銀行代理業 関東財務局長(銀代)第8号
電子決済等代行業者 関東財務局長(電代)第18号
加入協会 日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人日本STO協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会