
資源国通貨*の一角を占めるレアルは、高金利通貨の代表格とみられています。
ルーラ前大統領の就任を控えた2002年には政策不安から大きく売り込まれましたが、その後はブラジルにとって最大の貿易相手国である中国の高度成長につれてレアル相場も回復しました。世界金融危機が発生した2008年にレアルは短期間で急落しましたが、アメリカの追加金融緩和やブラジル長期債格付けの引上げなどから、レアル買いが改めて強まりました。
* 鉄鉱石や原油などが豊富でそれらを輸出品としているため資源国通貨と呼ばれています。
ブラジル中央銀行は、2011年8月から2012年10月までに10回の政策金利引下げを断行。過去最低となる7.25%まで下落し、この期間のレアル相場は軟調に推移しました。とはいえ、中国で2012年後半から景気底打ちが示唆されるようになり、資源需要の回復期待が徐々に高まっていることや、ブラジル政府が輸入インフレを避けるためにレアル高を容認するとの見方もレアル相場のリバウンド期待を高めそうです。

- ■拡大消費者物価指数(IPCA)
- 【毎月前半/日本時間20時頃発表】
ブラジルには複数の物価指標がありますが、ブラジル地理統計院(IBGE)が毎月発表するIPCAは、中央銀行がインフレ指標として採用するもっとも重要な指標です。 - ■国内総生産(GDP)
- 【3、6、9月前後/日本時間21時頃、11月末/日本時間20時頃発表】
ブラジル地理統計院(IBGE)が発表する重要統計で、2012年7-9月期は前年同期比+0.9%となりました。前年比でのGDP伸び率は2012年から1%台を下回っており、政府と中央銀行による刺激策の効果が待たれるところです。
※政策金利とは、各国の中央銀行が一般の銀行に融資する際の金利で、政策金利が変更されると銀行の預金金利も連動して改定されることがあります。ただし、その判断は各銀行によって異なります。
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