
南アフリカは鉱物資源が豊富なため、資源国通貨の一つとみなされ「高金利通貨」としても認知されています。資源価格の上昇は、ランド相場の上昇や金利上昇の一因となる場合もあります。
サッカーW杯の開催決定で南アフリカの経済改革が進むとの期待から、ランドの対円相場は2006年4月にかけて19円台後半まで上昇しました。2008年10月には、リーマン・ショックの影響で急落し、一時8円を割込みました。南アフリカ経済は立ち直りつつありますが、世界経済の成長鈍化の影響で資源輸出は伸び悩んでいます。
ランドは対円で、2012年10月上旬に8円69銭近辺まで下落しました。しかし、11月以降に米ドル高・円安が進んだことから、2013年1月9日上旬には10円台前半に反発しています。
南アフリカ準備銀行(中央銀行)は2012年11月に政策金利を5.00%に据置きました。賃上げやランド安などによるインフレ懸念を表明しているため、中央銀行による金融緩和観測は後退しています。世界的な投資環境が改善する可能性が高まっていることもあり、ランドの対円相場はやや上昇することが予想されます。また、安倍政権下で米ドル高・円安が進行する可能性があることもランド高の要因に。ただ、南アフリカの政治的なリスクや格下げリスクには引続き警戒が必要です。

- ■貿易収支
- 【毎月下旬/日本時間21時頃発表】
輸出国である南アフリカの経済状況を確認するうえで参考となる重要な経済指標です。主な輸出品は、金・ダイヤモンド・プラチナ・ウラン・鉄鉱石・石炭などの鉱物資源と自動車などの工業製品ですが、現在、輸出額よりも輸入額が多い赤字の状況が続いています。 - ■国内総生産(GDP)
- 【2、5、8、11月下旬/日本時間18時半頃発表】
南アフリカ統計局が四半期ごとに発表する経済統計です。南アフリカの経済成長率を知ることができます。なお、最新データ(2012年7-9月期分)では、前年比+2.3%の経済成長率でした。
※政策金利とは、各国の中央銀行が一般の銀行に融資する際の金利で、政策金利が変更されると銀行の預金金利も連動して改定されることがあります。ただし、その判断は各銀行によって異なります。
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