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2023/3/29

春から「貯蓄」を始めよう!新社会人が知っておきたいお金を貯めるコツ

執筆者:馬場愛梨(ファイナンシャル・プランナー)

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「この春から社会人になるし、心機一転、何か新しいチャレンジを始めてみようかな」と考えている新社会人も多いのではないでしょうか。

そんな人は「貯蓄」を始めることがおすすめです。社会人になると、学生のときより収入も支出も増えやすくなります。春から本格的に貯蓄を始めて、家計のやりくりや資産管理にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。この記事では、貯蓄の意味や簡単に実践できる方法をご紹介します。

■貯蓄と貯金の違い

貯蓄は「貯金」と似ていますが、少し意味が異なります。一般的によく聞く「貯金」は、読んで字の如く「お金を貯める」という意味で、主に銀行口座にお金を預けたり、貯金箱にお金を入れて貯めたりすることを指します。

それに対して「貯蓄」は、上記の貯金に加えて、保険・不動産・株式など現金以外の金融資産もすべて含めて「お金を増やす」ことに重点を置いた言葉です。

●なぜ貯蓄が重要なのか

新社会人が取り組むなら「貯蓄」がおすすめです。なぜなら、貯金よりも効率よくお金を貯めやすいからです。これからの時代、一生お金に困らず暮らすためには、単に現金を貯めていくだけでなく、投資や資産形成について学び、実践していくことが必須となっていくでしょう。

現在、国は「資産所得倍増プラン」を掲げ、国民が投資に取り組んで資産形成を行いやすい環境づくりを推し進めています。2024年からは新しいNISA制度(少額投資非課税制度)がスタートします。これから貯蓄の勉強を始めて挑戦していくには、ちょうどよいタイミングと言えます。

貯蓄に本格的に取り組むことは、社会・経済・お金のことを学ぶきっかけにもなります。自分の大切なお金を投入するからこそ、興味や関心を保ちやすく、知識も吸収しやすいでしょう。また、うまくお金を増やすことができれば、将来いつか結婚・育児・住宅購入・老後など多額のお金がかかる時期を迎えたときも対応しやすくなるでしょう。

■いくらくらい貯蓄すべき?目標額の決め方

貯蓄を始める前に、まずはいつまでにいくら貯めるか、目標を立てることをおすすめします。

例えば「15年後から海外での生活を始めるために1,000万円貯める」など、期日と金額をセットで決め楽しみな予定と組み合わせるのもよい方法です。1ヶ月にいくら貯めれば達成できるのか逆算しやすく、やる気も維持しやすいからです。

これまで貯金をしていなかった方であれば「月々の生活費の3ヶ月分」を目標にしてもいいでしょう。家電が壊れてしまったりケガをしてしまったり、もし突発的な出費があっても、生活費の3か月分の貯えがあれば、すぐに生活が立ち行かなくなる事態は防げます。

今後投資にチャレンジしてみたいという人も、生活費の数ヶ月分は「臨時の備え」として現金で確保したうえで始めると、精神的に余裕がある状態で取り組めるでしょう。

■無理なくしっかり貯蓄するコツ

無理なくしっかり貯蓄をするためには、以下の2点を意識してみましょう。

●何にいくらお金を使っているのか把握しよう

貯蓄が苦手な人は「特に贅沢はしていないはずなのに、なぜかいつもお金がない」という状況になりがちです。自分が何にいくら使っているのか把握すれば、何に使いすぎているのか、いくら貯蓄に回せそうかがわかり管理しやすくなります。

家計簿をつけることもおすすめです。今は自動入力できる家計簿アプリなどもあるので、手間や時間を省きつつ、使ったお金の記録を付けることができます。

面倒でなかなか続かない場合は、手帳にメモ書きする、特に出費がかさみがちな支出(食費や趣味代)などに限って記録するといった方法でも充分効果があります。

●「先取り貯蓄」を実践しよう

給料から生活費を使って、余ったお金を貯蓄に回そうとするより、先に給料から貯蓄する分を取り分け、残りのお金で生活する運用のほうが貯蓄は増加する傾向にあります。

順番を変えるだけなのですが、非常に効果が高く、貯蓄の王道的な方法としてよく知られています。

●先取り貯蓄の具体的なやり方

先述の目標額から逆算して、毎月いくらずつ貯蓄に回していくか決めましょう。「手取りの10~20%」を目安にするのもおすすめです。

給料が口座に入金されたらすぐに、その金額だけ別のところ(貯蓄用の口座など)に移します。銀行の「定額自動入金サービス」や勤務先の「財形貯蓄制度」を利用すると、毎回自分で手続きしなくても自動的にお金が移動するので便利かつ確実です。

「貯金用口座」と「投資用口座」を作って、貯蓄に回すお金をさらに振り分けるという方法もあります。

投資は「お金がたくさん必要」「怖い」といったイメージがあるかもしれませんが、実はわずか100円でスタートできるものもあります。さらに、スマホ1つで始められる銀行や証券会社もありますし、NISA(少額投資非課税制度)も利用できます。

最初からいきなり大金から始めるのではなく、まずは無理のない金額からスタートし、少しずつ慣れていくことが大切です。

■まとめ

物価高などの影響でお金の不安が高まっている中で、しっかりと貯えを持つことは生活のゆとりにもつながります。理想の未来をイメージし目標とする貯蓄額を決め、支出の内訳を把握して先取り貯蓄を実践してみましょう。将来きっと役に立つはずです。

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