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特集 | 住宅ローン

2022/12/30

住宅ローンの借換えに必要な書類とは?給与所得者と個人事業主の違いも解説

監修者:新井 智美

住宅ローンを借換えるときは、新たに審査を受ける必要があります。本審査では多くの必要書類を提出しますが、給与所得者と個人事業主では用意する内容が異なる点にご注意ください。

本記事では具体的にどのような書類を準備するのか、また、住宅ローンの借換えの流れも解説します。

住宅ローンの借換えで用意する必要書類の注意点

住宅ローンの借換えを行うとき、まずは借換え先の金融機関で住宅ローンの審査を受ける必要があります。審査では、現在利用中の住宅ローンの借入れ状況がわかる書類や、申込み者の収入などがわかる書類などの提出を求められます。

借換え審査に必要な書類は、金融機関によっても異なるので確認しておきましょう。また、以下の2点にもご注意ください。

  • 給与所得者と個人事業主で用意する書類が異なる場合がある
  • 必要書類は早めに用意する

給与所得者と個人事業主で用意する書類が異なる場合がある

住宅ローンの借換えの際には、次の4つの種類の書類を提出します。

  • 本人確認書類
  • 収入関連書類
  • 物件関連書類
  • 借換え関連書類

収入関連書類は、給与所得者と個人事業主では提出する書類が異なるためご注意ください。また、給与所得者の場合は、確定申告をしているかによっても提出する書類が異なる場合があります。

必要書類は早めに用意する

住宅ローンの借換え審査は、提出した書類に基づいて実施されるため、必要書類の提出が遅くなればなるほど、審査開始が遅れ、審査の結果連絡や借換えまでにかかる時間も長引きます。

住宅ローンの借換えは、借換えると何かメリットがある際に行うことが一般的です。例えば、現在利用している住宅ローンよりも低金利で、毎月の返済額がこれまでよりも低く設定される住宅ローンなどに借換えたいときに、審査に申込み、借換えを進めます。

審査開始が遅れると、新しい住宅ローンに借換える時期が遅れるため、メリットが受けられる時期も遅くなります。より好条件の住宅ローンを早く利用するためにも、必要書類は早めに用意しましょう。

住宅ローンの借換えにあたって提出する必要書類

それでは、借換え審査に必要な書類を解説していきます。

本人確認書類

本人確認書類は、住宅ローンの借換えに申込む方だけでなく、収入合算者や担保提供者の書類も必要です。以下の書類を準備しておきましょう。

  • 世帯全員の住民票の写し
  • 運転免許証もしくはパスポート
  • 健康保険証

いずれも有効期間内のもののみ提出できます。

しかし、2020年2月4日以降に申請したパスポートに関しては、所持人記入欄がないため、本人確認書類として利用できない場合があるのでご注意ください。

また、運転免許証もパスポートも所有していない場合は、金融機関に相談してください。

外国籍で永住許可を得ている方は、特別永住者証明書もしくは在留カードの提出が必要です。いずれも有効期間内のもののみ提出できます。

金融機関によって提出可能な書類が異なる場合があるので、事前にウェブサイトや担当者に確認しましょう。

収入関連書類

収入関連書類は、申込み者と収入合算者が提出する書類です。確定申告をしていない給与所得者は、収入関連書類として以下の書類の提出を求められる場合があります。

  • 源泉徴収票
  • 住民税決定通知書もしくは課税証明書

いずれの書類も直近のものを提出します。なお、源泉徴収票と住民税決定通知書は勤務先で受け取れますが、課税証明書はお住まいの市区町村の役場や証明書発行コーナーで取得します。

確定申告をしている給与所得者は、収入関連書類として以下の書類が必要になる場合があります。

  • 直近の確定申告書(付表も含む)
  • 直近の納税証明書

確定申告書は自宅にある控えで問題ありません。収支内訳書や青色申告決算書もある方は、確定申告書とあわせて提出します。

電子納税証明書は提出できないことがあります。紙の納税証明書を税務署で発行してもらい、提出しましょう。

個人事業主は、以下の書類を収入関連書類として提出します。

  • 確定申告書(付表も含む)
  • 納税証明書

確定申告書は自宅にある控えで問題ありません。また、個人事業主の場合も、収支内訳書や青色申告決算書もあるときは同時に提出します。

個人事業主は、確定申告書と納税証明書のいずれも、直近3期分程度求められます。スムーズに提出できるよう準備しておきましょう。

物件関連書類

住宅ローンの対象物件が注文住宅の場合は、主に以下の書類を提出します。

  • 売買契約書
  • 重要事項説明書
  • パンフレット、チラシなどの間取り図
  • 工事請負契約書

注意すべき点として、売買契約書は印紙が貼付され、割印がされている必要があります。間取り図がない場合は、手書きのものを提出しましょう。

工事請負契約書で記載された工事以外に追加工事を依頼した場合には、追加工事の内容がわかる契約書も提出します。契約書がない場合は、変更契約書や発注書でも代用できる場合があります。

住宅ローンの対象物件がマンションの場合は、以下の書類を提出します。

  • 売買契約書
  • 重要事項説明書
  • パンフレット、チラシなどの間取り図
  • 住宅地図

重要事項説明書は不動産会社で受け取った書類です。マンションの管理組合による書類ではないのでご注意ください。

借換え関連書類

本人確認書類と収入関連書類、物件関連書類は、いずれも通常の住宅ローンに申込むときも必要な書類です。借換えの場合は、3つの書類に加え、次の借換え関連書類も提出します。

  • 利用中の住宅ローンの返済予定表
  • 利用中の住宅ローン返済用口座の通帳

住宅ローン残高と過去の返済記録が確認できる書類を提出します。紙の通帳がない場合は、インターネットバンキングで入出金明細が記載されたページを印刷して提出します。

住宅ローンの借換えの流れ

住宅ローンの借換えは、以下の流れで進めます。

1. 仮審査の申込みと結果の確認
2. 本審査申込みと結果の確認
3. 借入中の金融機関に連絡
4. 契約手続きの申込み

1.仮審査の申込みと結果の確認

借換えを希望する金融機関に仮審査を申込みます。ウェブサイトから申込める場合もあります。

仮審査が終了すると、申込みの際に登録したEメールアドレスに結果連絡が届きます。申込みのときに住宅ローン専用のマイページを作成した場合は、マイページにログインして審査結果を確認します。

金融機関によっては電話などの別の方法で結果連絡が届く場合もあるので、申込みの前に結果連絡の方法も確認しましょう。

2.本審査申込みと結果の確認

仮審査に通過した場合は、本審査に申込みます。ウェブサイト経由で本審査に申込む際は、必要書類はパソコンやスマートフォンでアップロードして提出できる場合があります。

アップロードがうまくいかない場合や、金融機関側で書類のオンライン提出を受付けていない場合には、郵送やファックスで必要書類を提出します。

しかし、郵送の場合は書類が金融機関に届くまでに時間がかかるため、審査結果も遅くなる可能性があります。

本審査の結果は、仮審査と同じ方法で連絡されることが一般的です。仮審査に申込むときに住宅ローン専用のマイページを作成した場合は、ログインして審査結果を確認しましょう。

3.借入れ中の金融機関に連絡

借換え審査に通過した場合は、住宅ローン利用中の金融機関に連絡し、以下の事柄を確認します。

  • 完済受付可能日
  • 抵当権抹消書類の受取可能日
  • 完済に必要な金額
  • 完済金額の振込み先

4.契約手続きの申込み

住宅ローン借入中の金融機関が指定した完済受付可能日を、借換えさきの金融機関に借入希望日として申告します。また、借入中の金融機関に尋ねた完済に必要な金額を、借換えさきの金融機関に借入金額として申告します。

借換えさきの金融機関から提示された金利タイプなどの契約条件を確認し、問題なければ契約手続きを申込みます。

その後、実行日に借換えさきの金融機関から指定した振込さきに入金され、利用していた住宅ローンを完済します。
併せて、司法書士と連絡を取り、利用していた住宅ローンの抵当権抹消の手続きと、新たな住宅ローンの抵当権設定の手続きを行います。

必要書類を早めに用意して、スマートに住宅ローンを借換えよう

住宅ローンの借換えに申込むときは、最初に住宅ローンを借りたときよりも提出する書類が増えます。早めに用意して、スムーズに住宅ローンの借換えを進められるようにしましょう。

また、金融機関によっても提出書類が異なる場合もあります。事前に確認し、正しい書類を提出しましょう。

監修者:新井 智美
顔写真:監修者:新井 智美

プロフィール:
コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)のほか、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)をおこなうと同時に、金融メディアへの執筆および監修にも携わっている。現在年間300本以上の執筆及び監修をこなしており、これまでの執筆及び監修実績 は2,000本を超える。

資格情報:CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員

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