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特集 | 住宅ローン

2022/11/11

住宅ローンの仮審査とは?本審査との違いや審査のポイントを紹介

監修者:新井 智美

住宅ローンには仮審査と本審査があります。仮審査に通過しないと本審査に進めないため、仮審査は住宅ローンを利用するために不可欠な重要な審査といえます。

本記事では住宅ローンの仮審査はなぜ必要なのか、また、本審査との違いや提出書類を解説します。仮審査で確認されるポイントも紹介するので、参考にしてください。

住宅ローンの仮審査はなぜ必要?

住宅ローンに申込むとまずは仮審査が行われ、通過すると本審査に進みます。

本審査では多くの書類を提出し、時間をかけて審査を進めます。

もし仮審査がなく、いきなり本審査を迎えた場合、通過見込みの少ない方は時間と労力を無駄にするおそれがありますが、仮審査の時点で審査に通過できないことが分かれば、早期に別の住宅ローンを検討するなど、時間を有意義に使えるようになります。

なお仮審査では簡易的な項目だけをチェックされますが、通過しないと本審査に進めないため、重要度は高いです。

住宅ローンの仮審査と本審査の違い

住宅ローンの仮審査と本審査では、審査項目や提出書類が異なります。金融機関によっても異なるので、ある銀行でチェックされた項目が、別の銀行ではチェックされないこともあり得ます。

仮審査に通過しなかった場合でも、別の金融機関の仮審査に通過する可能性は十分にあります。ただし、仮審査に通過しないと本審査に進めない点は、いずれの金融機関でも同じです。

ウェブサイトから仮審査に申込む場合、金融機関によっては即日で審査結果がわかるケースもあります。

しかし、ほとんどの金融機関では申込みから結果連絡までに数日かかるので、住宅購入の期限などが決まっている場合は逆算して早めに申込みましょう。

一方、本審査は申込みから結果連絡までに1~2週間ほどかかることが一般的です。提出する書類を準備する期間や申込時期によってはさらに時間がかかる可能性があります。

住宅ローンの仮審査のポイント

金融機関によって審査項目は異なりますが、一般的には以下のポイントをチェックされます。

  • 返済負担率
  • 借入期間
  • 収入合算の有無
  • 借入希望額、自己資金
  • 勤務先

返済負担率

返済負担率とは、年収における年間返済額の割合です。

  • 返済負担率(%)=年間返済額÷年収×100

例えば、年収400万円の方が毎月10万円ずつ返済し、ボーナス払いは利用しない場合、返済負担率は(10万円×12ヶ月)÷400万円×100=30%となります。

金融機関によっては返済負担率の基準が定められているため、返済負担率が高いと仮審査に通過しない可能性があります。

なお、返済負担率とはすべての返済額における割合です。借りようと計画している住宅ローン以外にローンを組んでいる場合は、年間返済額に加算して計算します。

先述の例に加えてマイカーローンに毎月5万円返済している場合、年間の返済額は住宅ローンの返済額と合算して180万円になるため、返済負担率も45%に上昇します。

借入期間

借入期間を長くした場合、年間の返済額が減り、返済負担率を抑えられることがメリットです。一方、長期間返済することとなるため、特に定年退職後も返済が続くと負担を感じるかもしれません。

反対に返済期間を短くすると、早い段階で住宅ローンの返済が終わるため、老後生活の資金繰りに余裕が出るかもしれません。しかし、年間返済額が高額になり、各金融機関の返済負担率の基準を超える可能性があります。

ライフプランと返済負担率を考慮しながら、適切な借入期間で仮審査に申込みましょう。

収入合算の有無

夫婦や親子で収入を合算すると、住宅ローンの借入額が増える場合もあります。

予想したよりも返済負担率が高くなりそうなときや返済期間が長引きそうなときは、収入合算も検討しましょう。

借入希望額、自己資金

借入希望額は年収の5~6倍がひとつの目安とされています。借入希望額が年収の5~6倍以上のときは、収入合算や、自己資金をもう少し出せるか検討する必要があるかもしれません。

また、自己資金も確認される場合があります。住宅価格で自己資金の割合が高いと、比較的無理のない返済がしやすくなるため、ある程度は出したほうが良いでしょう。

勤務先

公務員や大企業の正社員であれば、比較的収入が安定していると判断されるでしょう。

しかし、勤務先の規模が小さいときや会社自体が新しいとき、就職してまだ日が浅いときなどは、収入が安定していないと判断される可能性があります。

住宅ローンの仮審査の必要書類

住宅ローンの仮審査では、以下のような書類の提出が求められる場合があります。

  • 仮審査時点では書類提出が不要な金融機関もあります。
  • 本人確認書類
  • 収入証明書類
  • 物件関連の書類
  • 利用中の住宅ローン関連の書類(借換えの場合)

金融機関によって提出書類が異なるため、事前に確認し、正しい書類を提出しましょう。

いずれも最新の書類を提出する必要があります。間違った書類を提出すると別途金融機関とやり取りする必要が生じ、審査結果がわかるまでの時間が長引きます。スムーズに仮審査を進めるためにも、早めにそろえておきましょう。

本人確認書類

運転免許証や健康保険証などの申込者本人を確認できる書類が必要です。以下の2点を確認してから提出しましょう。

  • 有効期間内か
  • 仮審査の申込書に記入した住所と同一か

原則として、本人確認書類に記載されている住所は、仮審査の申込書に記入した住所と同一である必要があります。もし運転免許証などが以前の住所になっているときは、現在の居住地に変更しておきましょう。

収入証明書類

住宅ローンの仮審査では、申込者の収入がわかる書類の提出が求めらる場合があります。会社員や公務員などの給与所得者であれば、源泉徴収票や住民税決定通知書、課税証明書が必要です。

個人事業主の場合は確定申告書や納税証明書が必要となります。

なお、収入合算にて住宅ローンを借りる場合には、収入合算者の収入証明書類も必要です。

物件関連の書類

注文住宅であれば見積書、建売住宅やマンションであれば販売チラシなどが一般的です。

また、資金計画表や間取り図などの提出も求められる場合があります。金融機関が必要とする書類を過不足なく集めておきましょう。

利用中の住宅ローン関連の書類(借換えの場合)

住宅ローンを借り換えする場合も、仮審査が必要です。

借換えの際は、本人確認書類と収入証明書類、物件関連の書類に加えて、現在利用中の住宅ローンの最新の返済予定表や返済用口座の通帳なども必要になります。

借換え先の金融機関に迷っているときは、複数の金融機関で仮審査を受けられますが、審査ごとに残高証明書や償還予定表などの提出を求められます。

仮審査を通過したら本審査の準備も進めよう

仮審査に通過すると、本審査に進むことができます。本審査ではさらに多くの書類が必要になるだけでなく、結果連絡までの時間も長引く傾向にあります。正しい書類を準備し、少しでも審査がスムーズに進むようにしておきましょう。

なお、本審査に通過した住宅ローンで必ずしも借りなくてはいけないわけではありません。いくつかの金融機関で仮審査に申込み、提示された金利や毎月の返済額などの借入条件を比較してから、実際に利用する住宅ローンを選択できます。

なお仮審査に通過しても本審査に通過しない場合がありますが、結果にかかわらず、一般的に提出した書類は返却されないため、取得に手間や時間がかかる書類はあらかじめ複数枚まとめて取得しておきましょう。

監修者:新井 智美
顔写真:監修者:新井 智美

プロフィール:
コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)のほか、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)をおこなうと同時に、金融メディアへの執筆および監修にも携わっている。現在年間300本以上の執筆及び監修をこなしており、これまでの執筆及び監修実績 は2,000本を超える。

資格情報:CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員

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