月刊!為替レポート

重要事項重要事項
外貨預金には元本割れとなるリスクがあります。お取引の前に必ずご確認ください。

[情報提供] 株式会社フィスコ FISCO Ltd.

[中国元/円]
対円相場は底堅い動きを続ける見込み 中国元相場の先高観は失われず

中国元の対円相場は底堅い動きを続ける可能性があります。

6月7-8日に行われた米・中首脳会談では、世界経済の安定に向けて両国が協力することが確認されました。アメリカは中国に市場の自由化を求めており、中国は習近平体制の下で国内改革に取組む意欲を示しています。
経済の相互依存が強まる中、二国間の貿易・投資をさらに促進させることは中国の利益になるとの見方があります。アメリカ経済の回復に伴いアメリカ向け輸出はやや増えると見られているため、中国元相場の緩やかな上昇への期待は後退していませんが、中国元の対円相場が上昇を続けると、通貨高の影響で輸出数量がやや減少し、製造業などの収益が伸び悩む可能性があると見られています。このため、中国政府は、中国元高・円安の進行については、多少懸念しているのではないかとの見方が出ています。

しかし、米ドル高・円安の基調が維持された場合、中国元の対円相場はその流れに引きずられることで、上昇を続ける可能性が高いと見られています。日本の貿易収支は昨年に続いて赤字となることが確実視されていることも米ドル高・円安の要因となるだけに、中国元の対円相場の上昇(=中国元高・円安)につながる可能性があります。

6月8日に発表された5月の貿易収支は、+204億米ドルで市場予想の+200億米ドルをやや上回りました。世界経済の成長鈍化に対する懸念は残っていますが、このような状況下にあっても中国の貿易黒字額は一定水準を維持しています。中国元の対円相場は、15円50銭近辺が当面の下値となり、主に16円台前半での推移を想定します。

中国元 チャート

発表予定日 発表指標等
7月9日
10:30*
消費者物価指数(CPI)(6月)

注目度:★★★★★

7月10日
-
貿易収支(6月)

注目度:★★★★★

7月15日
11:00*
4-6月期実質国内総生産(GDP)

注目度:★★★★★

7月15日
11:00*
鉱工業生産(6月)

注目度: ★★★★

* 時間は日本時間です。

ピックアップ経済指標

  • 4-6月期実質国内総生産(GDP)
発表予定日
7月15日
時間*
11:00
前回数値
1-3月期:前年比+7.7%
コメント
経済協力開発機構(OECD)は5月下旬に、2013年の中国のGDP成長率見通しを従来の8.5%から7.8%に下方修正しました。ただ、この数字は2012年の実績と同じ水準です。内需後退などの懸念はありますが、4-6月期も1-3月期の実績と遜色ない結果となる可能性があります。

[情報提供]株式会社フィスコ FISCO Ltd.

  • 本レポートは、あくまで情報提供を目的としたものであり、投資その他の行動を勧誘するものではありません。
  • 本レポートに掲載される情報は株式会社フィスコ(以下「フィスコ社」という)が信頼できると判断した情報をもとに作成したものですが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、フィスコ社は保証を行っておらず、また、いかなる責任を持つものでもありません。
  • 本文、データなどに関しては、著作権法などの法律、規制により知的所有権が保護されており、個人の方の本来目的以外での使用や他人への譲渡、販売、コピーは認められていません(法律による例外規定は除く)。

以上の点をご了承の上、ご利用ください。

外貨預金の重要事項

外貨預金には為替変動リスクがあります。外貨預金の預入時(円→外貨)より払戻時(外貨→円)の為替相場が円高になる場合、または為替相場にまったく変動がない場合でも、払戻時(外貨→円)の為替手数料(1米ドルまたは1ユーロあたり25銭、1豪ドルあたり50銭、1ランドまたは1中国元あたり20銭、1NZドルあたり40銭、1レアルあたり90銭、100ウォンあたり20銭)がかかるため、払戻時の円換算額が、預入時の円貨額を下回る(円貨ベースで元本割れとなる)可能性があります。また、中国元、レアル、ウォン、ランドは各政府の通貨政策や市場環境の変化などにより、流動性の低下、市場機能の低下および規模の縮小の可能性があり、為替レートが大幅に変動するリスクやお取引を停止する場合があります。お申込前に必ず重要事項説明をご覧ください。

auじぶん銀行株式会社

口座開設(新規)

ログイン(取引)

外為市況や経済指標発表などのニュース速報を掲載中!
(株式会社時事通信社提供)

株式会社時事通信社