じぶん銀行

10周年記念スペシャル対談「あしたのじぶん」

10周年記念スペシャル対談

じぶん銀行は、今年10周年を迎えました。

10周年を記念して、じぶん銀行と金融商品仲介サービスにおける業務提携先のカブドットコム証券株式会社の取締役兼代表執行役社長・齋藤 正勝(さいとう まさかつ)氏と当行の代表取締役社長・柏木 英一(かしわぎ えいいち)とのスペシャル対談をお届けします。じぶん銀行10年の軌跡の振り返りに加えて、テクノロジーのさらなる進化が予測される未来の銀行の姿を思うままに語っていただきました。

金融の世界で手腕を発揮し続けてきた二人は、この10年をどのように感じ、これからの未来をどのように見据えているのでしょうか。

プロフィール

カブドットコム証券株式会社
取締役兼代表執行役社長

齋藤 正勝

東京都出身。多摩美術大学卒。野村システムサービス株式会社入社。

第一證券株式会社を経て、1998年伊藤忠商事株式会社にて、オンライン証券設立プロジェクトに参画。1999年日本オンライン証券株式会社設立に伴い同社に入社し、情報システム部長に就任。同年同社取締役。2004年合併に伴い改称したカブドットコム証券株式会社代表執行役社長に。2005年同社取締役兼代表執行役社長に就任。

齋藤 正勝齋藤 正勝

東京都出身。多摩美術大学卒。野村システムサービス株式会社入社。

第一證券株式会社を経て、1998年伊藤忠商事株式会社にて、オンライン証券設立プロジェクトに参画。1999年日本オンライン証券株式会社設立に伴い同社に入社し、情報システム部長に就任。同年同社取締役。2004年合併に伴い改称したカブドットコム証券株式会社代表執行役社長に。2005年同社取締役兼代表執行役社長に就任。

柏木 英一柏木 英一

株式会社じぶん銀行
代表取締役社長

柏木 英一

東京都出身。早稲田大学卒。株式会社三菱銀行(現株式会社三菱UFJ銀行)入行。

2009年企画部経営情報室長、2012年IT事業部長を経て、2015年に株式会社三菱UFJファイナンシャルグループ及び株式会社三菱東京UFJ銀行(現三菱UFJ銀行)のデジタルイノベーション推進部長に就任。2017年じぶん銀行顧問。同年代表取締役社長に就任。

東京都出身。早稲田大学卒。株式会社三菱銀行(現株式会社三菱UFJ銀行)入行。

2009年企画部経営情報室長、2012年IT事業部長を経て、2015年に株式会社三菱UFJファイナンシャルグループ及び株式会社三菱東京UFJ銀行(現三菱UFJ銀行)のデジタルイノベーション推進部長に就任。2017年じぶん銀行顧問。同年代表取締役社長に就任。

“手のひらにある銀行”として
信念を貫いた10年、
時代に先駆けたじぶん銀行

10年を迎えるにあたり、いま思うことは?

10年を迎えるにあたり、いま思うことは?10年を迎えるにあたり、いま思うことは?
柏木英一 -
(以下柏木)

10周年を迎え、お陰さまで現在事業は非常に順調です。開設口座数は300万を超え、預金額も間もなく1兆円の大台に到達します。しかし、10年前はフィーチャーフォン(ガラケー)が主流だった時代。“携帯電話で利用する手のひらにある銀行”というコンセプトで、お客さまにお店やATMに来ていただくのではなく、私たちがお客さまの手元に行くという発想は開業当時、あまりにも画期的でした。今ではモバイルバンキングが当たり前になりつつありますが、開業に携わった先輩方は、相当苦労されたのではないかと思います。

齋藤正勝氏 -
(以下齋藤)

モバイルでの利用に特化したネット専業銀行は本当に画期的でしたよね。加えて、メガバンクと通信会社がタッグを組んで創業するという驚きもありました。今でこそ、フィンテックの拡大により非金融業の企業が金融サービスに参入するケースは増えてきましたが、10年前は非常に珍しいことでした。しかも、業界内ではパソコンで利用するインターネットバンキングの導入が拡大していく中で、じぶん銀行はスマートフォン時代の到来を見込んでモバイルファーストのサービスを作ったわけですから。

柏木

スマートフォンの普及拡大によって2017年にはスマートフォンからのご利用が約8割となり、現在すべての商品・サービスをアプリで提供できるようになりました。この10年で様々なテクノロジーが発展するとともに私たちの商品・サービスも充実し、お客さまにご満足いただける高レベルな銀行サービスに進化してきたのではないかと思います。ただ、いち早く個人のお客さまに広く浸透したネット証券会社と比べて、ネット銀行はまだまだ進化できると思っています。

齋藤

証券会社と比較して、銀行は採算を取るのに時間が掛かるビジネス。開業当初はグループ内でも画期的なコンセプトへの期待と事業採算性への不安が入り混じっていたのが正直なところです。恐らく、当時は今のじぶん銀行の姿を誰も想像できなかったでしょう。私たちカブドットコム証券も、「じぶん銀行FX」の商品開発で協業させてもらったり、カブドットコム証券のお客さまにじぶん銀行を紹介したりと、微力ながら応援してきました。ですから、ビジネスが着実に成長していったときは本当に嬉しかったですね。

期待と不安が入り交じる開業当時、
様々な苦労を乗り越える原動力に
なったものは?

柏木

この10年で、あらゆるテクノロジーが世の中に生まれ、インターネットの利用シーンは大きく変わりました。その中で、私たちが掲げた“銀行サービスを手のひらに提供する”というコンセプトが時代と合致したこと、その理想とするコンセプトを追求する姿勢こそが、原動力だったのだと思います。

齋藤

当時の一般的なネット金融サービスは、パソコンのブラウザでの利用を想定して開発されていました。その中で、じぶん銀行は開業時から“モバイルファースト”にこだわっていた。他の金融機関との違いを貫き、それを強みに変えてサービスを拡充できたのが大きかったのではないでしょうか。時代の大きな流れの中で消費者の将来のトレンドにあわせて最適化された銀行を目指したわけですよね。現在、“モバイルファースト”は金融に関わらずオンラインサービスの常識になりましたが、10年前にそれを言い切れたじぶん銀行は凄かったと思います。

柏木

先見の明はありましたね。銀行サービスがモバイルで使えれば間違いなく便利だという発想は今や当たり前ですが、私たちは開業当時からそこに着目していたわけです。スマートフォンの普及によって、これまで不可能だと思われていたことの多くが可能になりました。例えば、これまでは住宅ローンはお客さまが店頭で必ず相談したいはずだという考えがあったのですが、2015年にお手続きがすべてネットで完結する住宅ローンをリリースしたところ、ヒット商品になりました。スマートフォンの普及によってお客さまの考え方も大きく変化したのだと思います。

齋藤

スマートフォンの普及によってオンラインサービスへの敷居は大きく下がったと思いますね。加えて、MUFGとKDDIが協業しているという安心感も、お客さまに信頼していただく大きな要素になったと思います。10年掛けて、時代がじぶん銀行に追いついたと言えるのではないでしょうか。

期待と不安が入り交じる開業当時、様々な苦労を乗り越える原動力になったものは?期待と不安が入り交じる開業当時、様々な苦労を乗り越える原動力になったものは?

じぶん銀行10年の歩み

スマートフォンの普及により、この10年で世界は大きく変わりました。
そしてこの先も、さらなるテクノロジーの革新的な進化が予想されます。
その時、銀行はどのような姿で人々の生活と関わっていくのでしょうか。
ここでは、二人が思い描く未来の銀行、そしてじぶん銀行の未来を語っていただきます。

長年培った信頼と
オープンイノベーションによって、
銀行はさらに進化する

フィンテックをはじめとする
テクノロジーのさらなる進化によって
未来の銀行は
どのように変わっていくでしょうか。

フィンテックをはじめとするテクノロジーのさらなる進化によって未来の銀行はどのように変わっていくでしょうか。フィンテックをはじめとするテクノロジーのさらなる進化によって未来の銀行はどのように変わっていくでしょうか。
柏木

金融サービスや金融業の担い手はさらに多様化するのではないでしょうか。恐らく今後は、これまで金融サービスを提供していなかった企業も決済をはじめとする様々な金融サービスに参入してくることでしょう。加えて、IoTの発展に伴ってシステム同士が連携して金融サービスを提供するような形もありうると思います。例えば、店舗でお客さまが何もしなくても決済が完了しているような“インビジブル・ペイメント”と呼ばれる仕組みなどが普及したとしたら、そこで銀行がどのような役割を果たすかは大きなテーマだと思います。

齋藤

フィンテックの世界では異業種の新興企業が既存の金融事業者にとって替わるというイメージを持たれがちですが、それは非現実的だと思っています。MUFGとKDDIのタッグで生み出したじぶん銀行のように、これからの時代は金融事業者と非金融事業者によるオープンイノベーションが加速するのではないかと考えています。現在、ベンチャー企業から大企業まで、オープンイノベーションに対する意識は高まっています。金融サービスのノウハウに様々な新しいテクノロジーが結びつき、消費者にとって新しい価値や利便性を生み出すような動きは、世界的に広がっていくのではないでしょうか。

フィンテックは非金融事業者が金融サービスに参入する大きなチャンスだと思います。しかしそれは“銀行の変革”の大きなチャンスだとも捉えられます。オープンイノベーションを推進して教育、医療、ライフデザインなど様々な分野とつながれば、新しい付加価値を消費者に提供できますよね。これからの時代はスマートフォンにユーザー・インターフェイスが集約され、金融サービスの垣根が意識されることなく生活の中に溶け込んでいく時代になるのではないかと思います。

柏木

銀行にとって最も重要な機能の一つはお客さまの資産をお預かりすることですが、現在ではその資産の在り方も現金だけでなく証券、電子マネー、仮想通貨など多様化しています。銀行も発想を転換して新しい価値の創出にチャレンジする必要があるでしょうね。しかし、そうした中でも変わらないのは信頼・信用だと思います。日本の銀行は世界的に見てもお客さまからの信頼が厚く、その背景にはこれまでの歴史の中で提供してきたサービスが生み出した信頼・信用の積み重ねがあります。銀行がこれまで築いてきたこの財産は大事にしていきたいですね。

これからの時代は、信頼・信用や強固なお取引基盤といったこれまでの銀行が築いてきた資産、そしてその上で時代のニーズにあわせて柔軟に動けるフットワークの軽さ、この2つが大切になると思います。加えて、オンラインを中心にサービスを提供することで生産性を高め、お客さまへのサービスに還元することもできる。そういう意味では、これらを持ち合わせているじぶん銀行もカブドットコム証券も、これから様々な可能性を秘めていると思います。

フィンテックをはじめとするテクノロジーのさらなる進化によって未来の銀行はどのように変わっていくでしょうか。フィンテックをはじめとするテクノロジーのさらなる進化によって未来の銀行はどのように変わっていくでしょうか。

創業の志を大切に、
お客さまニーズに応える
サービスの進化を目指す

今後のじぶん銀行としての抱負、
そしてじぶん銀行に
期待することはなんでしょうか。

柏木

これからも大事にしたいのは、“手のひらにある銀行”というコンセプトの通り、常にお客さまに寄り添い、身近で、頼りになる銀行であり続けたいということ。これが、じぶん銀行の最大の強みだと思います。ただ、世の中の金融サービスはモバイルへ一斉にシフトしています。その中で、更に一歩先を行くイノベーティブなサービスを提供すべく挑戦し続けていくことが、これからのじぶん銀行の大きなテーマになると思います。

スマートフォンは、お客さまに様々な情報へのアクセスやサービスの効率的な活用をエンパワーして、価値観やライフスタイルを変えてきました。そうしたお客さまにご満足いただける銀行であり続けるために、最先端のテクノロジーを活用し、お客さまにニーズを先取りした革新的なサービスをどんどん世に送り出していきたいですね。

齋藤

柏木さんは、フィンテックという言葉が生まれるずっと前から銀行のデジタル戦略に携わってきて、じぶん銀行ではKDDIという日本を代表するテクノロジー企業とタッグを組んでオープンイノベーションを実践しています。MUFGとKDDIという両社の期待を受けて、どんどんサービスを進化させていってほしいですね。加えて、これまでの10年を経て、じぶん銀行が培ってきたシステムやサービスモデルは大きな資産になっているのではないかと思います。今後はこうした資産を活用した新たなオープンイノベーションを創出し、銀行の枠組みにとらわれないビジネスの新しい形も模索していってほしいと思います。

今後のじぶん銀行としての抱負、そしてじぶん銀行に期待することはなんでしょうか。今後のじぶん銀行としての抱負、そしてじぶん銀行に期待することはなんでしょうか。
じぶん銀行