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NYダウが動くとどうなる?日本に与える影響とは?

執筆者:森田朝美(ファイナンシャルプランナー)

2017年9月28日

テレビのニュースや新聞等で、「本日のNYダウ平均株価は…」というように、ほぼ毎日紹介されているものの、NYダウが一体何なのかを知らない人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、NYダウと日本の関係、またNYダウが世界に与える影響についてお伝えします。

「NYダウ」とは?

NYダウ(ニューヨークダウ)とは、アメリカを代表する企業30社で構成された株価指数です。アメリカの経済新聞で「ウォールストリート・ジャーナル」を発行しているダウ・ジョーンズ社が30社を選出して算出しています。日本では、日本経済新聞社が算出している「日経平均株価(日経225)」が有名です。

アメリカのニューヨーク証券取引所は9時30分にスタートします。そして、16時にその日の市場が終わります。アメリカと日本の時差により、前日のNYダウの結果が分かるのは日本の朝6時過ぎになります。

「NYダウ」が動くとどうなる?

NYダウは世界を代表する企業で構成されている株価指数のため、日々世界各国の市場関係者が注目しています。そのため、例えばNYダウが下がった直後には、日経平均を始めとする日本の株価、さらには世界各国の株価にも大きな影響が出ることも多々あります。

何が原因で「NYダウ」が動くのか?

NYダウは、さまざまな経済指標の発表により乱高下することがあります。例えば、アメリカの景気や経済を表す指標「雇用統計」の発表は、NYダウにも影響を及ぼします。雇用者が増えるということは「景気が良い」ことを示すため、株価の上昇にもつながるのです。そのため、雇用統計が発表となる毎月第一金曜日は、多くの市場関係者の注目を集めています。

他にもFOMCや米国の国内総生産(GDP)、米ISM製造業景気指数、米国消費者物価指数、米新規失業保険申請件数を始めとする指標が、株価に影響を及ぼしやすいと言われています。経済指標が発表される前にNYダウがどのように動くか予想される傾向にあるのは、NYダウの動きがアメリカだけではなく世界全体に影響を与えることもあるからだと言えるでしょう。

「NYダウ」と為替の関係とは?

アメリカの通貨は「(米)ドル」です。通貨というのは、その国の経済の状況を反映していることが多いです。アメリカの経済が強くなると、ドルは上がり、その反対にアメリカの景気が悪くなるとドルは下がります。日本の通貨である「円」はドルとは逆の動きをしますので、ドルが上がれば円は下がり(円安)、ドルが下がれば円は上がります(円高)。

為替を予測する時は株価にも注目

NYダウは経済指標と密接な関係があります。経済指標に反応してNYダウが動けば、為替にも影響がある場合もあります。為替と株は別物だとバラバラに考えてた人もいるのではないでしょうか。

今後は、経済指標の発表状況や予測、そしてNYダウの動きも考慮して考えてみると、為替の動きを予想できるようになるかもしれませんね。

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