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大まかな収支をつかもう!「ざっくり家計簿」のススメ

執筆者:伊藤亮太(ファイナンシャルプランナー)

2017年7月27日

皆さんは家計簿をつけていますか?貯蓄の為にも収支を把握したいという思いはありながらも、途中で家計簿をつけるのが億劫になってしまう。家計簿が続かない方の多くがこのような経験をされていることだと思います。

そこで、家計簿を無理なく続け、またお金を貯めることができるようにするにはどうすればいいのかを一緒に考えてみましょう。

ざっくり家計簿のススメ

家計簿を細かくつけようとすると、収支が合わない時はどこで合わなくなったかを何度も計算しなければいけなくなってしまい、結果的に途中で挫折してしまう人もいるでしょう。
そんな方には、大雑把に100円単位や500円単位で何に使ったかを管理する「ざっくり家計簿」がおすすめです。そうすることでレシートの細かい数字を気にせずに、大まかな収支が分かるようになります。

出費を分けてみよう

ざっくり家計簿をつけるにあたり、大切なのはお金の項目分類です。普通の家計簿の考え方では実際に使ったお金を「固定費」と「流動費」に分ける……となると細かくなりますよね。もっと、大きなくくりで考えてみましょう。お金を「消費するもの」、「浪費するもの」、「投資するもの」に分けてみます。

3つの例
項目 内容(例)
消費するもの 食費、家賃、光熱費、日用品、服
浪費するもの 嗜好品、ついつい買ってしまったもの
投資するもの 資格取得代、計画的貯蓄、必要な書籍

固定費と流動費に分けるより、上記のように分ける方が自分の生活の中でのお金の使い方をイメージしやすいのではないでしょうか。

実際に、使ったお金を上記にあてはめてみましょう。

  • 会社帰りにフラッとお店に立ち寄り、たまたま見つけて購入した洋服代1万円……なくても良いのに買ってしまったなら浪費
  • 将来のキャリアのために、資格予備校代32万円……将来のためにやっているのであれば投資
  • 会社の先輩と一緒に食べた夕ご飯代5,000円……食費になるなら消費。交際費になるなら浪費。

今、3つを例にしてみましたが、大切なのは軸です。会社の人との食事はストレス発散や付き合いと考えて交際費として浪費に分類した方が良いと思えば浪費へ、1人で食べようが会社の先輩と食べようが食事をしていることには変わりないので食費として消費に分類する方が分かりやすいなら消費にするなど、自分の軸を決めてください。迷うならその都度軸を決めて、その軸に沿って分けましょう。軸が決まれば、分けるのにも時間がかからなくなりますね。

ざっくり家計簿をつけてみましょう

ざっくり家計簿をつけるにあたり、メインの項目は消費、浪費、投資になりますが、もっと項目を増やした方が自分にとって分かりやすいと思うなら、増やしても構いません。ただし、家計簿をつけるのが億劫になるほどの細かさにすると途中でやめてしまうリスクがあります。そのため、考えてもどうしても分からない項目がでてきた時に使う「その他」の項目を作っておくのもよいでしょう。ざっくり家計簿をつけるために考えて答えが導き出せなかったものはその他にいったん分類しましょう。そして、のちのちこの項目は消費だと思えば消費に移すようにすればよいのです。難しく考えないでください。

まずは、1ヵ月記録をつけましょう。レシートが貯まったら家計簿をつける、週の最後の金曜日に1週間分まとめてつけるなど、自分でルールを決めて記録を残すことが大切です。家計簿は1ヵ月続けて初めて自分の収支が分かり改善点が見つかるものです。まずは一カ月、頑張ってみてください。

ざっくり家計簿でお金が貯まる体質へ

ざっくり家計簿を1ヵ月つけたら、自分の収支を振り返ってみましょう。金額もざっくり、項目もざっくりですが、自分の傾向が分かります。例えば1ヵ月ざっくり家計簿をつけてみて、消費160,000円、浪費60,000円、投資30,000円といった結果が出たとします。消費に金額が割かれるのは分かるが、内訳はなんだろう?とか、浪費の60,000円は使いすぎだから来月は財布に入れるお金を5,000円減らして様子を見てみようなど、収支全体や自分のお金の使い道を考えるきっかけになるでしょう。

このようにして、着実に家計簿から資金を管理していけるようになると、お金の使い道を意識するようになり、自然にお金が貯まる体質になっていくでしょう。難しくはありません。まずは自分がやりやすい形で始め、そして続けてみましょう。

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