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コツコツ節約よりも効果が高い固定費節約?!◯◯万円もお得に!!

執筆者:四宮朱美(住宅ジャーナリスト)

2017年3月30日

少子高齢化が進み、今後、年金の減少や税金が増加する可能性があります。また、近年は物価の上昇も家計に徐々に影響してきています。そんな中で家計の見直しは誰でも気になるところでしょう。

そこで節約メニューを考えたり、家族の楽しみである旅行を控えたり、一生懸命頑張ってみたけれどイマイチ効果が出ない…そんな経験をされている家庭は多いのではないでしょうか。ここでは、効果の高い家計の見直し方法を紹介します。

「我慢している」感が大きい節約は続かない

食費や日用雑貨の購入費、交通費などは努力次第で支出額を抑えることができますが、効果が小さいわりに「我慢している」感が大きく、しかもその場1回限りの効果で終わってしまいます。毎日毎日「我慢している」状態はストレスが積み重なり、いずれ爆発して衝動買いをしてしまったり、節約自体をやめてしまったりする可能性があります。

一度見直すだけでメリットの大きい「固定費」

実は家計においては固定費を見直すほうが、ずっとメリットが大きいことをご存じでしょうか。固定費とは公共料金、通信費、保険料、そして家賃や住宅ローンなど、一度契約すると長年支払いが続くものです。状況によっては長年そのままにしていて、現状に見合わないまま続けていることもあります。手間がかかると感じるかもしれませんが、一度見直しをすれば長く家計の見直し効果が続くというメリットがあります。

●光熱費、通信費

まずは光熱費について。電気は契約アンペアを下げることにより、基本料金を下げることができます。ガスや水道も、支払い方法に口座振替を利用することで、同じ使い方でも年間数百円ほど割引になるサービスがあるようです。

次に通信費は、現在の契約状況を確認しましょう。インターネット代金を自宅と携帯電話でまとめてみたり、家族間の連絡には携帯電話会社を一つにして家族間などで利用できる無料通話を活用したりしましょう。

●家賃

思い切って家賃の安いところに引っ越すのもおすすめです。「子どもが大きくなって独立したので部屋数が必要なくなった」「都会にいる必要がなくなったから郊外へ」など、検討してみるのもいいかもしれません。また、契約更新のタイミングが近づいている方は、近隣の家賃相場を調べてみましょう。もし近隣と比べて割高であるようなら、そのデータを元に更新前に引き下げ交渉をしてみるのもよいでしょう。

住宅ローンと保険の見直しは効果が大きい

住宅ローンで住まいを購入する場合、一般的には「団体信用生命保険(団信)」に加入します。団信に加入していれば、ローンの返済中に契約者が死亡、もしくは高度障害状態になってしまった場合、保険金が残りのローンをカバーしてくれます。遺族はローン返済をせずにマイホームに住み続けることができるのです。

つまり、これまでに生命保険へ加入していた方は保障内容が重複している可能性があるため、住宅ローンの借入れを機に、すでに加入している保険の見直しをすることが必要です。すでに組んでいる生命保険料が高額な方は、保証料を抑えてみるのも1つです。また、賃貸住宅に住んでいた方が住宅ローンでマイホームを購入すれば、それまで加入していた生命保険の保険金額を減額した方がいいかもしれません。

そして既に住宅ローンを組んでいる方は、このタイミングで住宅ローンの見直しを一度実施しておきたいものです。特に現在は、日本銀行のマイナス金利導入から1年以上が経とうとしており、歴史的な低金利状況にあります。借り入れをするにも、借り換えをするにも、またとないタイミングといえるでしょう。

下記の住宅ローン借換えシミュレーションは、変動金利年利1.5%で残り20年の2,000万円の住宅ローンがある方が、変動金利年利0.5%に借り換えた場合の例です。

現在の借入れ状況 借換え条件
変動金利 1.5% 0.5%
借入残高 2,000万円 2,000万円
借入期間 20年
(元利均等返済)
20年
(元利均等返済)
毎月返済額 96,509円 87,586円
総返済額 23,162,045円 21,617,706円

上記の例では、借換えメリットが総額で約154万円、月額で8,923円もあります。もし上記の借入額が2,000万円よりも大きければ大きいほどその節約額はより大きくなります。

家計の見直しは、手間がかかると感じる方が多いでしょう。しかし、日々コツコツと小さな節約を積み重ねても、あまり効果はありません。家計の見直しを本気で考えるなら、一度で大きな効果がある「固定費」を見直してみましょう。また、その中でも「住宅ローン」のような借換えメリットが大きいものは、必ず確認しておきたいポイントです。まずは現状を把握することから始めてみませんか?

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